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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点もたくさんあると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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妥協せず納得の行くまで突き詰めた満足のできる土地との巡り合い
初回は家づくりのきっかけや信頼できる建築家さんとの出会いを中心にお話しました。今回は我が家の特色のひとつである眺望の良い景色にたどり着くまでの土地探しについてのお話です。
tomoさんの前回までのコラムはこちら
苦労した土地探し
土地探しは、本格的に探し始めてから８か月ほどかかりました。
決して他の方と比べて長い期間を要したわけではないと思いますが、思っていたよりも時間がかかり苦労した印象です。
２人とも地元が同じで、ある程度お互いの実家から近い馴染みのある地元のエリアに絞り込んで探していたので、もっとスムーズに見つかるものだと高をくくっていましたが、そんなに簡単にはいきませんでした。
初めは物件情報の広告を注意深く見ては、売出し中の土地はないかと常にアンテナを張り巡らせながら過ごす日々。
週末には不動産屋さんに行き、理想の条件を伝えて物件情報を提示していただいたり、条件に合う新しい物件が出た際にはいち早く教えていただくようお願いしたりと担当者の方とは密に連絡を取る関係になっていました。
平日の仕事終わりには、小回りが利くからと普段は乗らない自転車を実家から借りて、理想エリア周辺を自分たちで見て回りました。
広告が出ていない土地でも、売り出し予定がありそうなところは不動産屋さんに相談して詳細を調べていただくなどして、とても積極的に励んでいた土地探し。そんな風に必死に前のめりになって探してはいるものの、なかなか理想の土地には出会えず探し始めてから半年ほどは前に進まない状況が続きました。
タイミングと縁が重なって
なかなかスムーズにいかない中でも納得の行くまで探し続けたゆえ、結果的に幸いしました。焦って妥協して決めずにいたおかげで、建築家さんと一緒に冷静な視点から土地探しができ、さらには今の土地と家の出会いへとつながることに。
今思うと恐ろしいというか滑稽というか、私の実家近くに約２００坪の土地が売りに出ていて、坪数の割には現実的な価格で馴染みの場所だったのもあり、その土地を真剣に購入しようとまで考えていた時もありました。
当時はまだ建築家さんと出会う前で家づくりの知識もない中、予算に対しても甘く考えていた時期。広い土地に越したことはない、たくさんの部屋に広い部屋、広い庭があれば色んな理想を叶えられる…そんな浅はかすぎる妄想を抱いていました。
その時点では、土地を購入後に建築家さんを探して設計をお願いしようと思っていたので、まずは土地を購入せずには家づくりも進められないと意気込み、あと一歩のところでその２００坪もある土地を購入してしまうところでした。
結果的にその土地には縁がなく、焦って誤った決断をせず、建築家さんと出会うタイミングも幸いし購入をとどまることができて本当に良かったと今では安堵の思いです。
一歩間違えば今の暮らしはなく、思い出すだけでもゾッとしてしまいます（笑）
そんなこんなもありながら、ちょうどその土地を真剣に検討しているタイミングで今の建築家さんと出会い、土地についても相談、再検討ができました。色々な良いタイミングやご縁が重なったおかげだと感じずにはいられません。
土地に求めた理想と条件
建築家さんには理想の家のイメージやこれまでの土地探しの経緯・理想の条件などを伝えました。
私たちが求めていた土地の条件は以下の７つ。
・お互いの実家からある程度近いエリア（私たちは同級生で地元も同じなので、自分たちの育った校区内）
・５０坪～７０坪くらいの広さで隣家とある程度距離が保たれている土地（そのためには一定の広さ、５０坪くらいは必要かなと）
・道が広めで車の行き交いがスムーズにできる（車を利用する頻度が高く、また実家の近くが狭い道で不便な経験をしていたので）
・価格が予算内である
・周りの雰囲気が良い
・住むうえで不便すぎず、閑散としすぎていない住宅地
・スーパーやコンビニが近く、日常の買い物が便利にできる場所
今思うと特殊な変わった条件などはなく、どれも平凡なものばかり。
当初は予算内なら…と広い土地での家づくりもイメージしていたので、私たちの中で第一候補に挙がっていた２００坪の土地についても相談したところ、すぐに土地探しの再検討を提案されました。もちろん２００坪などの広さは必要なく（莫大な予算があれば別ですが…）即却下となり、改めて一緒に土地を探してくださることに。
建築家さんからアドバイスをいただけたおかげで、それまでの広さや利便性を優先していた土地に対する考え方がガラッと変わり、違った視点での土地探しに転換ができました。
初回打ち合わせの際にはネットや専門サイトを見ながら一緒に探してくださり、ある程度いくつか候補を絞り込んだうえで次回は一緒に現地を見て回りましょうとなりました。
２回目の打ち合わせでは、絞り込んだ５～６件の土地を建築家さんと一緒にひとつひとつ見て回り、ここならどんな家がつくれるか、どんな住み方ができるかとそれぞれ建築イメージを膨らませながら、建築家さんならではの視点でアドバイスや意見をいただき一緒に絞り込んでいけました。
そんな経過を経て、最終的に私たちも納得できる土地、まさに今の土地（家屋付きの物件）に巡り合えたのです。これまた幸いにも上物ありの物件だったので、中に入って２階からの景色を実際に目で見て確認ができました。
そのおかげで、そこから見る絶景に私たちも建築家さんも魅了され、ぜひここで景色を楽しむ家を建てたいという思いに。
景色が大きな決め手に
求めていた条件をほぼクリアし（スーパーなどへの利便性には少し欠けますが）、それに加えて何よりも景色が良く、目の前に広がる空と遠くの山並み、山の緑や池、人の暮らしが感じられる町並みなど、どの角度からも楽しめる様々な景色。
特に明確なテーマを持ったうえで土地を探していたわけではなく、景色のいい土地探しというのは一切していませんでしたが、前述したように巡り合えたこの土地の景色は私たちを惹きつけ、我が家のテーマになりました。
新たに景色を楽しめる土地、ここで暮らせたらと具体的なイメージが湧き、想像しただけでワクワクする気持ちになった点が大きな決め手のひとつとなり、最終決定するひと押しとなりました。
次回は設計や間取りについてお話したいと思います。
やはり家づくりには、人との縁や相性、タイミングもとても大事なんだなぁと改めて思いました。
ひとりの建築家さんとの出会いが、tomoさんご夫婦のこれからの暮らしを満足のいくものに変えるわけですから、運命的な出会いですし素敵なご縁ですよね。
建築家さんが一緒に土地探しにも協力してくださることにも驚きました。素人にはわからない部分もプロの意見やアドバイスはとても心強いものです。妥協せず納得するまでとことん突き詰めた土地探しが結果的にいい方向へつながっていて、ブレずにいる気持ちもとても大切ですね。
そんな素敵な建築家さんとの家づくりの過程がますます気になります。次回は設計や間取りについて、どんなお話が聞けるか楽しみです！
tomoさん、ありがとうございました♩
（編集：maki）
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