【暮らしのインテリア】キッチンを中心にした家事ラクな回遊動線〜スッキリだけど温かみのあるおうちづくり（kaede__homeさん）

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優先順位で決めた効率の良い間取り

執筆者：＠kaede__home（楓）さん

前回のコラムでは、階段横に設けたワークスペースについてお話しました。

今回は、家事動線を意識した水回りの間取りについてご紹介します。

楓さんの前回までのコラムはこちら

暮らしを楽しむためのキッチン

最近は主流になりつつあると思いますが、我が家はキッチンが中心の間取り。

決して料理が得意な訳でも好きな訳でもありませんが、だからこそ家族や来客者と対話しながら料理が楽しめる対面式キッチンは家づくり当初から絶対条件に挙げていたもの。

こどもたちとの暮らしは中々自由にとはいきませんが、休日は早い時間からお酒を飲んでまったり過ごすのが夫婦共に好き。

おしゃべりをしたり映画を見たり、気が向いた人がおつまみを作りながらお酒を楽しめるように、キッチンで過ごす時間を考慮したカタチになりました。

横並びにダイニングを配置していますが、ここも外せない条件でした。想像以上に配膳や片付けがラクになり、こどもはもちろん主人も積極的に手伝ってくれるようになったと思います。

キッチンとダイニングはぐるりと回遊できるようになっています。キッチンはアイランド型でもよかったのですが、あえて片側に壁のあるペニンシュラ型を採用。

その理由は、キッチンの横にあるトイレや洗面・脱衣所などのプライベート空間とキッチンを遮る壁が欲しかったためです。 

壁があるおかげでキッチンにお気に入りのタイルを貼れたり、壁の裏にはインターホンや給湯機などのリモコンを隠すことができたりと、良い結果を生みました。

必要なものを厳選して配置する

キッチン背面は思い切ってカップボードを採用せずに、パントリーだけにしました。

パントリーの中には食器棚や冷蔵庫も収納していますが、料理中の動線で特に不便は無いので、スッキリ見えるこのカタチは採用して良かったと思っています。

パントリーの隣がリビングクローゼットで、その隣がトイレになります。

リビング内のトイレは賛否両論だと思いますが、こどもにまだ手がかかるので、キッチンに近いこの場所にして正解でした。

また、寒い廊下を通ることなくアクセスできるのは将来的にも便利だと思います。ダイニングからは離れていますし、臭いや音も今のところ気になったことはありません。

トイレの前には洗面所があり、その横が脱衣所兼ランドリールームになります。

洗濯物はランドリールームで洗う→干す→畳むの一連の動作が完結し、チェストとリビクロに片付けるだけなので動き回る必要がなく、家事ラクに繋がっています。

チェストにはタオルやパジャマ、下着等を収納しています。奥行きがあり、作業しやすい高さのものを既製品で選びました。 

何を優先するか

キッチンを中心にした回遊動線は、ダイニングやトイレ・洗面などが近いので、家事を同時進行する際も効率良く時短にもなります。

なによりキッチンから和室を含め各所に目が届くようになっているのが、こどもと暮らす上で心配やストレスがありません。

正直、間取りづくりは激痩せするほど悩みました（笑）それでも妥協したところがあるんです。

それはズバリ帰宅動線。買い物から帰ってきた時に便利なように玄関からパントリーに直接行ける、リビングを通らず洗面所に行けるといった帰宅時の動線を考慮した間取りは残念ながら諦めて、悩んだ末にリビングを広く見せることや、水回りの家事動線を優先したカタチになりました。

つまり決して１００％理想が叶った間取りではないのですが、これから家を建てる方に少しでも間取りづくりの参考にしてもらえるところがあれば嬉しいです。

家づくりの中でもこれからどうなっていくかに大きく影響する間取り決め。楓さんのように激痩せするとまではいかなくとも、悩む方も多いはず。

そこで大切にしたいのが、「何を優先するか？」ということ。あれもこれも全てが理想通りいったら言うことなしなのですが、そんなわけにもいきませんよね。だからこそ優先順位をつけて選択していくことも大事です。

楓さんが優先したのは、家事がラクになる間取り。キッチンを軸にしてぐるりと必要なものが配置された回遊動線は、忙しい子育てママにとっても優しい間取り。お子さんが小さなうちはどこにいても気配を感じ取れて目が行き届くとやはり安心感がありますよね。

私は家事の時短が心のゆとりにも繋がっているような気がします。滞りなく家事が捗った日は、家で過ごす時間もなんだかウキウキ。

楓さんのようにご夫婦共通の楽しみであるお酒を楽しめるような間取りを取り入れるなど、間取りが毎日の“ちょっと嬉しい”の手助けになると思うと、家づくりももっと楽しくなりそうですね♪

楓さん、ありがとうございました！

（編集：megu）

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