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注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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住んでからも楽しめる、フレキシブルな空間を目指して
我が家にとって必要なのか?自分たちの暮らしに合っているのか? そう自問自答しながら進めてきた家づくり。
モデルハウス見学に行ってから半年で、建坪27坪3LDKのコンパクトな家が完成しました。
今回はリビングダイニングについてお話させていただきます。
zumiさんの過去のコラムはこちらからご覧いただけます。
動線よりも優先したこだわりポイントとは
我が家のリビングダイニングの広さは12畳。キッチンまで入れると全部で16畳ほどの空間になります。
当初考えたプランでは、なるべく動線を優先し水回りをまとめていましたが、図面に描いてある実際の距離感を体験してみると大した距離ではないと気付きました。
そのため我が家は動線よりも、以下の2つのポイントにこだわりました。
1.様々な模様替えに対応できるフレキシブルな空間にすること
2.広く感じられるようにすること
ただハイスタッド(天井高を高くすること)や吹き抜けで開放感をつくるのは予算上無理だったので、工夫が求められました。
奥行き感と余白の効果
パントリーや冷蔵庫などを見えにくい位置に配置したのでLDKがL型になり、結果奥行き感がでて広く感じる効果があったように思います。
LDには背の高い家具を置かず、壁上部に余白を残しました。クロスを白くしたのも広く見せる工夫です。
前の家の経験から生まれた、はみ出たシンク
前回のコラムでお話したように実は2回目の家づくりだった我が家。
はじめて建てた家は、ただの通路として使うだけの空間や、使い道がひとつしかない空間に無駄を感じていました。
そこで考えたのがシンク前の立つためにある空間。ここをLDにはみ出る形に設置し多用途に使えるようにしました。
そうすると普段からキッチンでありながらLDの空間の一部として広く見えるようになり、パーティーなどでエクステンションテーブルを広げた時なども活躍するように。
またシンクが見えるところにあるので、時間をかけてキレイを保つようになりました。子育て中には余裕が無くてできなかったそんな時間の使い方が、今の暮らしにとても合っていると感じています。
キッチンの詳細については次回以降のコラムでお話させてください。
ソファ後ろの壁面の幾何学模様のクロスは、ハンドメイドマーケットでアメリカのクリエイターから購入したものです。
あえて小さくした窓
リビングの窓は、設計士さんの提案ではすべて掃き出し窓でした。窓が大きいと明るさも開放感もあるのがメリットですが、寒さ対策を考えた時にどうなんだろうと不安もありました。
これは我が家が「暖かい家」を最重要ポイントにしていたからというのもあります。
標準仕様のサッシは断熱性の高い樹脂サッシのペアガラス。トリプルガラスに変更するのも可能でしたが予算オーバー。
そこで家具の移動が自由にできるように壁を確保したかったのもあり、窓を小さくすることに。明るさを確保できると確認した上で、すべて腰窓に変更しました。
腰窓は窓下にソファーや家具をおいても大丈夫な80cmの高さに設定しました。
Rのタレ壁で繋がる洗面所
LDKにもう一つプラスしたのが1畳ほどの洗面所。 ここには大きな三面鏡を付けたいと思っていました。
視覚効果で広く見せてくれるミラーを、扉のついた空間にしまうのが勿体無く感じてリビングからドア無しで繋げてしまいました。
洗面所が脱衣所や洗濯室と一緒になっていると、お客さんは入りにくい場合も。ドアがないため気軽に使ってもらえる点でも良かったなと感じています。
タレ壁は角だけR加工をしてもらって、スタイリッシュなイメージに。南側にある明るく清潔感のある洗面所としてインテリアの一部を目指しました。
洗面所の詳細についてはまたあらためてお話したいと思います。
我が家にぴったりな床材
床は無垢材が理想でしたが、お手入れなどの面から選んだのはDAIKENのtrinity(トリニティ)。表面に特殊強化フィルムを巻き付け、艶消し加工などで無垢の質感を限りなく再現した床材です。
特殊フィルムのお陰で日焼けなどもなく経年劣化がおきにくい上、ワックスなどの必要もないのが素晴らしいです。カラーはアイアンと相性が良いチェスナットにしました。
無垢材ではないのに木の温もりを感じ、ゴロンと寝転びたくなる気持ち良さがあります。 同じ床材でキッチン、ダイニング、リビングと洗面所まですべて見切り材無しでつなげ、床暖房をいれました。
◯床材
・DAIKEN:トリニティ(カラー チェスナット)
ダクトレールが大活躍。照明位置を自由に
模様替えをする際に変更したくなるのが、照明の位置。
我が家が選んだのは、ダクトレール照明。パナソニックのものですが、型番等は不明です。ダクトレールには電流が流れていて、レール上のどこにでも照明器具を取付けることができます。
そのレールをLDK全体に取付けました。部分使いで明るさを調節できるよう、ダクトレールの配線は4分割にしています。
選ぶ照明器具によって、シーリングライトのようにもペンダントライトにするのも可能で、お部屋の雰囲気を簡単に変えられてとても重宝しています。
心配していた天井の圧迫感は、クロスと同じ白いダクトレールを選んだため問題ありませんでした。
照明器具だけではなく、専用のフックを使って植物をハンギングすることもできます。専用のスピーカーやシーリングファンも取り付けできるようです。
引込み戸にこだわった階段
最初は玄関階段が希望だった我が家。間取りの関係でリビング階段が濃厚になって、まず設計士さんに確認したのが階段入口に引込み戸をつけられるかどうか、でした。
リビング階段は寒いと聞いていたので、暖かさを一番に考えた我が家でドア無しは考えられないと思ったからです。
普通の引き戸だと収納場所を含めドアの2倍の大きさの壁を必要とします。
そうなるとリビングドアと階段入り口の間の壁がドアで埋まり、家具を置いたりできなくなってしまうので、壁の中の戸袋に扉が収納できる引込み戸にする必要がありました。
加えて掃除の面から床にレールがはわないように上吊りタイプにしました。
引込み戸はリクシルのハイドアを採用しました。(カラーはプレシャスホワイト。型番等は不明です)
幅150センチの狭い壁ですが、ニッチをつくり飾り棚も置いて楽しんでいます。
この壁があるかないかでインテリア的にもかなり違うと思うので、引込み戸を採用して良かったと思っています。
ただ実際住んでみると、この引込み戸を寒さ対策で使うことはありませんでした。それはリビングと2階廊下との温度差がほとんど無く、暖かい空気が2階に流れていかなかったからです。
嬉しい誤算で、今は防音対策として活躍しています。
zumiさんのおうちのリビングダイニング、広がりを感じる心地良い空間でしたね。
ハイスタッド(天井高を高くすること)や吹き抜けで開放感をつくるのは予算上難しかったとおっしゃるだけに、なるほど!とうなずける取り入れやすい工夫が詰まっていました。
特に「はみ出たシンク」のアイデアは初めて見ました。言われてみれば納得の理由で、斬新で素敵なセンスです。
腰窓や角だけR加工をしたタレ壁が、落ち着きや雰囲気をプラスしてくれていますよね。
こだわりの床材はもちろん、ダクトレールや引込み戸などの見落としがちな点まで細かく考えていらっしゃって参考になることがたくさんありました。今後のコラムも楽しみです。
zumiさん、ありがとうございました!
(編集:kaori)
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