【暮らしのインテリア】家族の憩いの場。リビングに“和”の空間を〜スッキリだけど温かみのあるおうちづくり(kaede__homeさん)

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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。


注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点もたくさんあると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。


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視線の先に大きな窓。奥行きを持たせた小上がりの和室 


執筆者:@kaede__home(楓)さん


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将来を見据えた間取りを考える


玄関からリビングに入ると、正面奥にある小上がりの和室。4.3帖の決して広いとは言えない空間ですが、実は家づくりで一番拘った場所でもあります。


大きめの掃き出し窓からは庭につながっており、奥行を感じるように。家に帰り、目の前に和の空間があることでホッと落ち着く雰囲気になりました。


家づくり当初「バーベキューをするからデッキを広くしたい。」という希望があった主人と「来客の際、最近では2階で寝てもらうという選択をされる方も増えていますよ。」という担当営業マンの言葉もあり、和室は作らない方向で話は進んでいました。


しかし寒い日や暑い日もある中で、デッキを有効活用できる自信は私にはありませんでしたし、家づくりをする中で頭の片隅にあったのは老後のこと。


理想だった平屋暮らしは叶わなくとも“将来的に2階がなくても生活できるようにしたい”と考えていたので、やはり和室を設けることに。


主人の唯一の希望であった広いデッキでのバーベキューは残念ながら諦めてもらいましたが、無事に駐車場側で行うことができたので、結果的に今の間取りを選んで良かったと思います。


四季それぞれの良さを楽しめる場所


日当たりの良い和室は猫の特等席。逆に夏は長めに伸ばした軒のおかげで日が届くことはなく、カーテンを下ろさずとも風が通る涼しい空間になっています。


掃き出し窓からはデッキに出られるようになっており、歩道からの視線を遮る塀を設けました。


少し窮屈な庭ではありますが、カエデやブルーベリー、オリーブの木を植えており、季節により変化する様子を部屋の中から楽しませてくれます。


視覚効果で調和を持たせる


20㎝の小上がりは上り下りも特に負担にならず、段差があることでリビングとの空間を分ける役割があり、採用して良かったと思えるところ。


小上がり部分は凹ませて巾木はせずに黒のクロスで仕上げ、浮いているようなデザインに。


天井も黒系のアクセントクロスを採用し、あえて”和”になり過ぎないようにすることでリビング側のインテリアとも調和できるようにと考えました。


和室には二つの窓があり、大きな窓には和紙のようなプリーツスクリーンを採用して日が暮れるまでレースもせずに全開にしていることが多いです。


もう一方は必ず採用したかった、障子のために作ってもらった窓。


設計士さんに吉村障子(数枚ある障子も1枚に見えるデザインのもの)を提案してもらい、小さな窓ですが存在感のある素敵な仕上がりにとても満足しています。


障子の前にはシンプルにカウンターを造作してもらいました。


カウンターにはナイトライトとしてレクリントの照明を置いています。和室に調和する北欧のデザインがお気に入り。


和室がある暮らしの良さとは


和室ではこどもが宿題や勉強、お絵かき、ゲームなど思い思いの過ごし方をします。


少し腰を掛ける場所であったり、ゴロゴロと昼寝をする場所であったり、お風呂上がりのストレッチや休日のアイロン掛けにも和室を使います。


我が家の和室は、猫を含め家族みんなの憩いの場としても無くてはならない空間。


これから家づくりをする方に、リビングに“和の空間”をつくることをぜひお勧めしたいです。


和室詳細

◯畳

・DAIKEN:和紙畳/灰桜色

◯プリーツスクリーン

・ニチベイ:もなみ/M8022/シラチャ

◯クロス各種

・サンゲツ:SP9546(メイン)

・リリカラ:LV-1290(天井)

・サンゲツ:SP9592(凹み部分)

◯テーブルライト

・LE KLINT:MODEL375

◯カウンター

・造作:タモ集成材 


家づくりにおいて「リビング続きの和室を作るかどうか。」悩んだ方も多いのでは?


小さなお子さんがいるご家庭ではお昼寝をしたり遊ばせたり、来客の際にも何かと便利な和室。そして畳の空間ってあるだけで何だか落ち着きますよね〜。


今年のトレンドでもあるジャパンディな空間づくりにも欠かせない和の要素。


楓さんの和室には北欧の照明やプリーツスクリーン、濃いめのクロスなど“和になりすぎない工夫”が散りばめられており、それがリビングと調和していいアクセントに。吉村障子のために設けた窓もまるで壁自体がアートのようで惹きつけられます。


すっきりとミニマルな空間に木や畳の自然の素材、和と北欧の融合した和室づくりは、これからインテリア目線で“和”を取り入れたいという方にも役立つアイデア満載でしたね〜。

楓さん、ありがとうございました!

(編集:megu)


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