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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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コラム執筆者のご紹介
今回から連載がスタートするのは、木の温かみを感じる空間にコンクリートキッチンの無機質さが融合したインダストリアルなおうちにお住まいの@g____k.a.r(以下、asami)さんです。
ご主人が施工された「大工さんの家」ならではのアイデアと工夫が満載の家づくり。ぜひお話をお伺いしたいと思い、連載していただく運びとなりました。
初回は予想もしていなかった家づくりのきっかけと、「大工さんの家」が完成するまでの経緯を詳しくお話していただきます。
それではasamiさん、よろしくお願いします!
はじめに自己紹介
はじめまして、asamiと申します。我が家は主人と私と小学生の息子の家族3人で暮らしています。
この家は大工の主人が施工した「大工さんの家」。他の方がなかなか体験できない大工の主人との家づくりが、これからお家を建てる方の参考になれば嬉しいです。よろしくお願いします。
我が家だからこそできた家づくりと体験
ライフスタイルの変化と家を建てるタイミング
当時住んでいたのは駅前の好立地、徒歩圏内に何でもある最高の場所でした。私も主人も「新築」にあまり興味がなく、まさか自分たちが家を建てるとは想像もしていませんでした。
しかし急遽住んでいた場所を退去しなくてはならなくなり、そこで初めて家を建てることを考え始めました。
引っ越すにしても「生活圏をあまり変えたくない。」という思いから駅周辺に新築は無理だと判断し、場所を重視して中古住宅やマンションを探し始めました。
当時息子は年長さん。来春には小学校入学を控えていたので、この周辺に運良く中古住宅やマンションが見つからない場合は早々に小学校だけでも決めなければ、と内心バタバタでした。
季節は冬になり、ついに希望の立地に中古住宅が見つかりました。何度か下見をし「手直しして住もう!」と契約直前までいった時に、主人の昔からの知人で信頼のおける設計士さんに相談をしに行くことに。
その際に「直すくらいなら新築建つよ?」とアドバイスを受けたのをきっかけに、「よっしゃー!一緒にめちゃくちゃかっこいい家建てようかー!」と大盛り上がり。新築の家を建てることを決めました。
新しいスタート・土地探し
盛り上がったは良いものの、振り出しに逆戻りしてまた土地探しの日々。息子の入学もどんどん近付いてきて、半ば焦っていました。
売りに出されていた土地は片っ端から下見に行きましたが、理想の立地にはなかなか出会えませんでした。
年が明けて土地探しに疲れ果てていた頃に、契約寸前まで話が進んでいた中古住宅をお断りをした際に“未公開の土地情報”を教えてもらっていたことを思い出したのです。
そこは私の希望していた立地とは少し離れていたので気にもとめていなかった場所でしたが、主人と実際に見に行った時には「ここだ!」と直感で思うくらい私たちの理想の条件に当てはまり、すぐに設計士さんにも相談。そのまますぐ契約に至りました。
具体的なイメージを共有する
設計は兼ねてより相談していた設計士さんにお願いし、施工は大工である主人がやることに。
私はモデルルームを見に行ったり営業さんのお話しを聞いたり...と言いたいところですが、一切そういったことをやらず完全に無知の状態でお家づくりがスタート。
私自身がインテリアやお家を見たりするのが大好きで、今まで主人が大工として携わってきたお家は全て見学済み。いざ新築を建てるとなると「こんな家にしたい!」とかなり明確にイメージがわいてきました。
私がイメージしたのは以下のこと。
・明るく家族が集う開放的で吹き抜けのある空間
・薪ストーブがある
・木の温もりを感じられる家
・大好きな植物が映えるインテリア
これらを100%伝えるのに私の知識と言葉では無理だと思ったので、ネットで探したイメージに近い画像を片っ端から印刷して切ったり貼ったり。
更に「あそこの現場のココが好きだった!」と、これまで見学させてもらった家を思い返して具体的に設計士さんと主人に伝えました。
私のワガママなお願いを全て汲み取ってくれた設計士さんには感謝しかありません。
家を建てるにあたり間取りなどは大まかなイメージと希望をを伝え、あとは設計士さんに全てお任せしました。
間取りが完成してからはVR(Virtual Realityの略)で室内を内覧させていただき、イメージ通りで嬉しさと楽しみでドキドキしたのを今でも覚えています。息子も自分の部屋をVRで体験し、すごく喜んでいました。
全ては信頼できる設計士さんがいたからこそ、今の我が家があるのだと実感しています。
大工の主人との家づくり
我が家のこだわりの一つである“コンクリートキッチン”は、基礎と同時に一発で仕上げたもの。一番先にキッチンが完成したのです。
家中の全ての収納や扉は主人の造作。キッチンの背面収納や土間収納、脱衣所や洗面台などの造作は、全て主人と現場で話し合いながら決めました。
キッチンの背面収納はコンクリートキッチンが既に出来上がっていたこともあり、実際に立って料理する様子をイメージしながら「ここに引き出しを。」「ここに鍋とか入れたいな! 」「ゴミ箱はそこかな…?」と、一つ一つその場で決めていきました。
現場で相談し合いながら決められるというのが、大工の主人との家づくり最大のメリットであったと思います。
そして毎日現場に出向いていたので家づくりに参加したくなり、天井のレッドシダーや収納の扉などは全て私が塗装しました。
新居で作業をしていると日の入り方や風の向き、リビングの広さなどをリアルに体感できたので、住んでからのインテリアや趣味の植物の配置なども想像しやすくとてもいい経験になりました。
新築に興味がなかったとおっしゃるasamiさん。ほぼ購入の意思が決まっていた中古住宅をやめて新たに家を建てることになるとは、きっとasamiさんご本人も想像していなかったことですよね。信頼のおける設計士さんとご主人との関係性が今の家に繋がっているなんて、少しドラマティックだなと思ってしまいました。
お家の中でも主役級の存在感であるコンクリートキッチンが、まさか壁や屋根よりも先に完成していたとは驚きました!斬新なアイデアと確かな技術が成せる技に、さすがだなと感動しました。
今の家づくりにはVRも導入されていることにもびっくり。4年前、私が家づくりをした時と比べて情報も手段も遥かに多く、選択肢や可能性も広がっているのですね〜。
大工さんならではの新しい家づくりと、現場に立つからこそわかる空気感。中々同じようにとはいきませんが、とても参考になるお話でした。次回のコラムも楽しみです♪
asamiさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
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