【暮らしのインテリア】住むほどに豊かに暮らせる空間づくりを〜仕切りのないゆるく繋がったおうち(olney.03さん)

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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。


注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点もたくさんあると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。


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テーマは「景色を愉しむ大きな窓と開口のある家」 


執筆者:tomo(@olney.03)さん


前回はどこに居ても自然と光を感じられる間取りと設計についてお話しました。今回は、おうちのテーマやインテリアで意識している点に触れていきたいと思います。


tomoさんの前回までのコラムはこちら


日常に溶け込む景色と、動きや変化を感じられる空間


我が家のメインテーマは「景色を愉しむ大きな窓と開口のある家」です。


サブテーマとしては、

・家にいながら外の自然を感じられるような抜け感と開放感のある家

・繋がりのある仕切りのない家

・一見無駄にも思えるような、用途が決まっていない余地のある家

・過ごす場所で違った雰囲気を愉しむことができる内観

・シンプルでいて他にはないインパクトのある外観  


限られた空間の中でも、できるだけ開放感を感じられるよう、仕切りや扉は極力なくしました。代わりに段差や内装の色に変化を持たせることで、繋がりがありながらも動きのある空間に。


1階はモルタル土間や梁がむき出しの天井など、あえてラフな仕上がりで無機質な雰囲気、2階は天井もすべてクロス貼りにし、全体的にシンプルでまとまりのある雰囲気に。


前方は白に近い薄いグレー×中央は白×後方は少し濃いめのグレーと、1フロアの中に3つのカラー要素を取り入れました。


大きな開口のある前方は明るい雰囲気に、後方はグレーでしっとりと落ち着いた雰囲気をイメージし、それぞれ過ごす場所によって違った雰囲気を味わえる内装仕上げに。  


開口で切り取られた景色はその時々で表情を変え、移ろう自然や景色がまるで日常に溶け込むようです。時間や季節、過ごす場所によって違った風景を愉しむことができ、住むほどに豊かに、年月が経っても飽きのこない暮らしを日々味わえます。


私のお気に入りの場所


2階のリビングスペースは大きな窓から景色を望めるとても居心地の良い場所。ダイニングチェアやソファに座って、正面に広がる景色をボーっと眺める時間が日々の癒しになっています。


無意識のうちに視界に入る大きなスケールの景色はまさに圧巻。見るたびに表情が変わるので、毎日見ていても飽きない贅沢な景色です。


リラックス効果も大きく、今では私たちの暮らしになくてはならないものに。生活リズムや家での過ごし方を変えるほど、しっかりと日常に溶け込んでいます。


景色を愉しみながらリビングで過ごす時間が特にお気に入り。

猫のタラちゃんも同じくお気に入りの場所のようで、窓際に居座ってはしばらく外を眺めている光景がしばしば。そんなタラちゃんの姿と景色が合わさると、また何とも幸せな気分になります。


1階の土間は用途が決まっていないフレキシブルな空間。その時々に合わせて使い分けができるよう、あえてラフな仕上げに。


実際に使い道は様々で、セカンドリビングとしてテーブルを置いて食事をする時もあれば、友だちが集まってピクニックのように地べたにラグマットを敷いて、食事やお酒を楽しむ時も。


時にはDIYの作業場や夫の仕事場として、さらには卓球をしたり、壁をスクリーン代わりにシアタールームになったり。普段はタラちゃんの広々とした遊び場として…。まさにフレキシブルな多目的スペースとして豊かに過ごしています。


土間に繋がる中庭の雰囲気もお気に入り。開口から入るルーバー越しの光と影が独特で、昼は自然の光を取り込み明るい雰囲気に…、夜は照明の灯りとルーバーの影が相まって、昼間とはまた違う幻想的な雰囲気をより味わえます。


リビングの先に広がる左右の小さなフリースペース。ここも大きな窓に面しているので、リビング正面からとは違った自然の風景をそれぞれの場所から愉しめます。


また収納スペースが圧倒的に少ないので、フリースペースの1つは収納をメインとして使っています。

壁一面に可動棚を設置し、書類や日用品、雑貨類の収納に加え、たくさんの本や雑誌も置ける本棚としても兼ね備えた収納スペースに。


我が家の中では一番天井が低く、個室感のある書斎のような落ち着く雰囲気が気に入っています。景色を眺めながら、コーヒー片手に読書を楽しむのもお気に入りの過ごし方のひとつです。


シンプルさの中に見え隠れするこだわりのインテリア


家自体がシンプルで無機質なので、家具や雑貨で木の素材を取り入れるなどして、どこか温もりも感じられるような、居心地の良い落ち着く雰囲気を意識しています。


色味はグレー系を基調に、全体的に淡く優しい色合いを選ぶことが多く、家具やフローリングも白木系の薄いグレイッシュの木を選び、全体的に統一感が出るように。


家具や照明、雑貨なども、基本的にはシンプルで飽きのこない永く愛用できるものが好みです。ただシンプルというよりは、作り手のこだわりが感じられるデザインや素材感、主張しすぎない程よい遊び心が感じられるものに惹かれます。


全体的にはまとまり感がありながら、ひとつひとつをよく見るとさりげない個性が感じられるような…そんなインテリアが理想です。


まだまだ試行錯誤中ですが、自分たちの家や暮らし方に合ったインテリアをこれからも楽しめたらと思っています。


設計段階で具体的に決めておいた3つ


設計段階の時点で、具体的にある程度決めておいて良かったのが以下の3点です。


1.空間に馴染む家具


ボリュームのあるソファやテーブル、椅子を選ぶ際は、自分たちの家の雰囲気や空間に合った高さやサイズ感、色味を選ぶようにしています。


特に意識したのは、決して広い家ではないので家具を置くことでせっかくの空間が窮屈にならないようにする点。


購入前には必ず家具のサイズを確認し、実際に図面に落とし込んで、全体のバランス感や使っているイメージを具体的に想像しながら、じっくりと検討してから決めるようにしました。


コンパクトな家ながら、どこかゆとりも感じられる空間が理想で、全体的に家具の高さを抑えることで視線が抜け、実際よりもゆったり広々と感じられるLDKに。また、主張しすぎない、空間に程よく馴染む色合いも意識しました。


かっこいい憧れの家具はたくさんありますが、自分たちの暮らし方に合い、かっこよすぎず居心地の良さや落ち着ける雰囲気のものを選ぶようにしています。


2.インテリアに欠かせない大切な照明


部屋の雰囲気を演出してくれる照明。シンプルな空間も照明でグッと雰囲気が変わるので、インテリアに欠かせない大切な要素だと暮らし始めてから改めて実感しました。


照明はブラケットやペンダント、トップライトやフロアライトなど…種類は様々。


配線の関係もあって、設計段階である程度どこにどのタイプの照明を設置するかを決めなければならず、それぞれの場所でどのような過ごし方をするのか、どんな雰囲気にしたいかなどをイメージしながら検討しました。


照度や設置位置はどうするか、見た目だけではなく機能面で問題がないかなどももちろん重要で、それぞれの場所の天井高や広さも考慮しながら決めました。


過ごす時間が多いダイニングや土間には、奮発してお気に入りのペンダントライトを。天井高が比較的高い寝室と夫の個室、フリースペースのひとつにもペンダントを採用しました。


土間とダイニング、夫の個室用には、憧れだったニューライトポタリーさんのライトを選びました。使うほどに経年変化が味わえる真鍮の素材感と、シンプルながらもしっかり存在感のあるデザインが気に入っています。


 その他のペンダントライトもドット柄の電球など、さりげなく遊び心のあるものを。全体のバランスを考え、天井高の低い場所にはトップライトでスッキリと、メリハリが出るようにしました。


くつろいで過ごしたいリビングには、明るすぎない柔らかな照明をイメージし、トップライトなども一切設置せず調光できる間接照明に。


明るさが変更できるので来客時は明るくしたり、映画を観る時などは暗くしたり…その時々のシーンに合わせて調節できるので、機能面でも良かった点です。


玄関入ってすぐの土間のフットライトはセンサーで反応するので、帰宅時や夜中にトイレに行く時などにとっても便利。また間接照明なので柔らかい灯りが良い雰囲気を演出してくれます。


照明は、灯りが点いている時も消えている時もどちらもそれぞれ表情がある、それでいてシンプルでさりげない存在感や素材感があるものを選ぶように意識しています。


3.スッキリさが実現するロールスクリーン


壁が少なく窓が多い我が家。

日除けやプライバシー確保のためにも、それぞれの窓にカーテンやロールスクリーンなどが必要で、どの場所にどのタイプを取り付けるかしばらく夫婦で悩んだ結果、全てロールスクリーンを採用することに。


設計段階からロールスクリーンBOXを設置していただきました。おかげでオープン時は天井にすっぽりと隠れるため、とてもスッキリとした広々空間が実現します。


カーテンやブラインドと比べ、何よりもオープン時のスッキリさが大きな決め手となりました。コンパクトな家なので、省スペース化になる点も嬉しいポイント。


窓から見る景色の邪魔にならない点や掃除のしやすさ、猫がじゃれたり噛んだりしない点も決め手のひとつに。コンパクトで窓が多く、すっきりシンプルが好みの我が家にはロールスクリーンが大活躍しています。


この3つは、どれも雑貨や小物のように気分に合わせて気軽に入れ替え…なんてことができないので、暮らす前に夫婦で特に検討した点です。


まだまだインテリアは模索中の我が家。素人ながら意識しているのは、全体的にシンプルでまとめた中に、ちょこっと個性的なデザインのものを取り入れてバランスを取ること。


素敵な雑貨や家具はたくさんありますが、自分たちの家の雰囲気や暮らし方に合った、力みすぎない居心地の良いインテリアを愉しめたらと思っています。



tomoさんのベースにあるのはシンプルさ。それを基本としながら、それぞれの場所によって色のトーンを少しづつ変えたり、段差をつけたりと、空間全体に抑揚がついているのが印象的です。


ただシンプルなのではなく、空間の見せ方、使い方の工夫にこだわりが詰まっていましたね。変化を上手くプラスすることでメリハリが効いて、こんなにも動きのある空間になるんだとすごく勉強になりました。


インテリアにも共通していて、シンプルでありながらその中でもちょっとした遊び心のあるものを選ぶtomoさんのバランスの取り方。


シンプルと言っても色々あって、デザインや素材感ひとつですごく個性のあるものにも見えますし、シンプルの中に潜む存在感や個性がアクセントとなって、お洒落な雰囲気を作り出しているんですね。


おうちのテーマの中にもあった「景色を愉しむ」。過ごす場所で違った景色や雰囲気を味わえるのもまた素敵で、家の中でも良い気分転換ができそうですし、景色が無意識のうちに視界に入ってくるなんて、たまらない環境ですね。


tomoさん、ありがとうございました♩

(編集:maki)


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