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好きな想いとこだわりを詰め込んだ家型の設計
今回は、外観や外構周りについて書きたいと思います。
家づくりの際に外観から決めていった部分も大きく、一番こだわっている部分かもしれません。
saeさんの前回までのコラムはこちら
素材や大きさに変化を付けた外観
我が家は三角屋根の家型が４つ重なったような、ちょっと個性的な外観です。
もともと家型のものが好きで、家型アイテムを見つけるとつい買ってしまうくらいなので、家を建てる時も家型だったら可愛いな～っと設計する主人と話しながら、最終的にこの形状になりました。
外観を家型にすると決まったものの、１つの家型だとなんだか工場みたいでイメージと違ったので、空間を分割して家型が４つ重なった形に。
外壁はガルバリウム鋼板とグレーに塗装した杉板張り、それぞれ屋根もガルバリウム鋼板です。
テラスの囲いはエキスパンドメタル。ひとつひとつの家型の素材や大きさを変えて、変化を出したのがこだわりです。
オープンな玄関周り
北向きの土地なうえ、南西の土地が上がっていてなかなか光を取り入れるのが難しい立地だったので、 道路側の玄関となる北側を思い切って両開きのガラス扉にしました。
ミラーレースカーテンを付けているので、中からは外が眺められ、外からは中が見えにくいので昼間は良いのですが、さすがに夜は室内の光漏れやプライバシーが気になるので外壁と同素材の雨戸を閉められるようにしています。
オープンな玄関に合わせてアプローチ部分も、室内から延長させたテラスのようなイメージになるよう、同じ素材でデッキ張りにして開放的な場所になるようにしました。
ここでは玄関というよりオープンなテラスといった使い方をしていて、主人と息子はよくこのデッキでテニスの練習をしています。
外周りで最後まで苦戦したのが、インターホンと郵便受けの設置場所。あまり主張せず建物に馴染むようにしたかったので、インターホンは元々あった塀の上に造作して一体感のあるデザインにしています。
郵便受けも同位置にしようと考えていましたが、宅配ボックスの便利さに惹かれて正面から見えにくい場所に設置することにしました。
◯宅配ボックス：Brizebox Lsize
外観のアクセントとなるメッシュ状のテラス
一番、我が家の外観のアクセントになっているメッシュの壁に囲われたテラス。
日当たりを確保するために大きな窓を付けたいけれど、お隣と密接している敷地でカーテンを開けられない…テラスに出ても落ちつなかい…といったことが想像できたので、 目隠しはしたいなぁと元々考えていました。
ただ、日当たりや風通しも欲しかったので、エキスパンドメタルというメッシュ状の金属板を二重にした壁面にして、やんわり目隠ししつつ採光と風通しは確保できるような造りに。
約７畳ほどのテラスですが、少し囲まれているだけで安心感があり、植栽を育てたりテーブルを出してご飯を食べたり、こどもが遊んだりして気兼ねなく外を楽しめる空間になりました。
また、エキスパンドメタルにしたことで建物自体が軽やかな印象になり、フックでテーブルや鉢を好きな場所に掛けられて、とてもフレキシブルです。
最近はここを室内のような印象にしたくて、テラスの四角い開口にカーテンをDIYして掛けました。
外なのでカーテン生地は、寒冷紗という農業用の虫除けネットを縫ってレースカーテン風にしたのですが、元々屋外用なので雨風に強くてぴったりでした。
風でふんわり揺れるグリーンとカーテンを室内から眺めるのが至福のひとときです。
テラスの奥に植えているのは、シンボルツリーのシマトネリコ。
地面には、雑草を防ぐためにクローバーの種を蒔いたらクローバーがぐんぐん育ち、冬でも鮮やかなグリーンでした。
ただ、暖かくなってきた今は育ちすぎて結構な高さになったのもあり、今後何かこの場所も上手く活用できたらな…と検討中です。
多目的に使うルーフテラス
２階の中央にあるのは、デッキ張りの８.５畳程のルーフテラス。ここは、洗濯物が多い時にたくさん干せたり、夏はプールをしたり…必要に応じて多目的に使っています。
夜に寝室の窓からふらっと出て、外の空気に当たるのも気持ちが良く、ここから見る一階のテラスが可愛らしくてお気に入りです。
ガーデンファニチャーを置いて、リラックススペースを作るのが今後の目標。
まだまだ外周りは活用しきれていないところもあるので、少しずつ室外も手を加えて居心地の良い空間にしていけたら良いなぁと思っています。
見る人の目を惹くような三角屋根のおうちは、個性的で素敵な外観でしたね。テラスも家型になっているのがまた可愛かったです。
１つの家型ではなく、それぞれ素材や大きさを変えて４つ重ねたように変化をつけた設計デザインは、家型が好きだというsaeさんのこだわり。外観から決めていった部分も大きいとお話しされていました。
家づくりにおいて、どちらかというと外周りよりも内装を重視しがちですが、外観も重視した三角屋根の家型の設計が面白さのある間取りやワクワクする空間にも繋がっている感じがします。
メッシュの壁を採用したテラスや玄関の両開きのガラス扉、外壁と同素材にした雨戸など、設計事務所兼ご自宅であるsaeさんのおうちならでは。
目に入ってくる情報がどれも新しく新鮮で、個性やデザインのセンスはもちろん、考えられた設計に今回も目を光らせて見てしまいました。
saeさん、ありがとうございました！
（編集：maki）
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