【あの人の暮らしが素敵な理由】ささやかな発見や喜びをそばに置いて〜古い家具を楽しむ暮らし(nekotofurukaguさん)


【あの人の暮らしが素敵な理由】


“インスタグラムでつい憧れてしまうあの人”の暮らし方のヒントやモノ選びなど、暮らしにまつわるアレコレをご紹介いただきます。


前回までのコラムはこちら


今回は、「古家具を楽しむ暮らし」をテーマに、@nekotofurukagu(以下、猫と古家具)さんのお話をお伺いしていきます!


古家具と庭のある家によって変化した、我が家の暮らし


猫と古家具

季節の移り変わりとともに、猫と古家具と暮らしています。古家具を楽しむ我が家についてお話したいと思います。


古い家具や道具を好きになったきっかけ


とある古家具店の工房を訪れたときのことです。それまではきれいに直された状態でお店に並んだ古家具を見る機会はあったけれど、直す前のものを見るのは初めてでした。


ボロボロで埃まみれの古い日本の家具が山積みになっているのを見て驚くとともに、今にも捨てられてしまいそうな家具たちが、手を加えることでこんなに輝くのかと。


それが日本の古い家具や道具を好きになったきっかけでした。 


当時は飲食店で働いていたのですが、すっかり古家具に魅了されてしまい、古家具屋さんへ転職。それから古家具がぐっと身近なものとなりました。


昔の家具や道具って、本当に細部まで美しくこだわってつくってあるんです。使えば使うほど美しくなっていく姿も大好きです。


お家との出会いと、ハプニング


今の家は、転職先である古家具店のオーナーが見つけてくれたところ。


「いつか広いお庭のある平屋に住みたいんです」と話していたら、就寝前に必ず物件サイトを閲覧するのが趣味のオーナーが「こんな物件でたよ」と教えてくれました。


築50年ほどの平屋で、緑が生い茂ったお庭付き。建物には価値なしで土地として販売されていました。


大工さんに床下など見てもらい、基礎やシロアリの問題なし。母屋は雨漏りなどもありボロボロだったけれど、そこは古家具と同じで直せばいいのでこちらも問題なし。


木々で囲まれたお家を気に入り、その日にここへ住むと購入を決めました。  


数日後、お家の様子を見にきたら驚きました。庭に生えていたたくさんの木がほとんど切られてしまっていたのです。


不動産屋に慌てて電話すると「木の管理はほんとうに大変なので切っておきましたよ~」と。親切心でしてくれたことでしたが、私たちはがっくりと肩をおとしてしまいました。


でもなくなってしまったものは仕方がない。また好きな木を一から植えようと、そこから私たちの家づくりがスタートしました。


上の写真は、数少ない以前から生えている木です。


雑木林のように循環する庭をつくる


自分たちで好きにつくっていい空間に「さてどんな家にしようか」と毎日考えるのがたのしくてしかたがありませんでした。


お庭には新たに木々を植えました。コナラ、クヌギ、モミジを中心にしたのは、雑木林のように循環する庭にしたかったからです。


江戸時代の壺の中は、水草が生えてめだかがいます。


古い家具や道具の楽しみ方


外の緑や光をたっぷりと感じられるよう、もともと入っていたアルミサッシや壁をとり古い建具や窓をふんだんに入れました。 


キッチンは丸見えになるのを避けたかったので、古家具の食器棚を2つ並べ目隠し兼収納に。食器棚の中は骨董市であつめたお皿をしまって、眺めたり、触ったり、使ったり。 


ダイニングテーブルと椅子も古家具です。


テーブルは古家具店のオーナーから引っ越し祝いにプレゼントしていただいたもの。椅子は古いドクターチェアです。


行李や籠も大好きな古道具のひとつ。いろいろな形やサイズ、用途の籠があるので、なんでも籠に入れて収納。見た目も美しく使いやすくとても気に入っています。 


前のおうちの面影が残るケヤキの梁。今は猫たちのお気に入りの場所になりました。


緑がきもちいい。家具や壁に映る光がきれい。


毎日そんなふうに、椅子にすわってふと景色をながめると深呼吸できる。 


暮らしの中でささやかなわくわくする発見や喜びをそばに置いて、自分の苦手なものや心地の悪いものはなるべくそばに置かない。


そう意識していくことで、自分も暮らしも変化したように思います。



古家具と出会い、転職までしてしまう。どっぷりと浸かってしまうのは、まさに「沼」ですね。きっと心地のいい沼なのだろうなと想像できます。


お家と古家具がしっくりと馴染んだ、気持ちのいい空間。この雰囲気あるお家が建物に価値なしと判断されて、土地の値段で出ていたというのが信じがたいです。


猫と古家具さんやオーナーさんにとったら、ダイヤの原石を見つけたような気持ちになったのかもしれませんね。


せっかくの庭木がなくなってしまったのはとても残念でしたが、「雑木林のように循環する庭」を目指して好みの木を植えられたことにつながりました。


この「循環する」というのがお庭だけではなく、全体のキーワードに感じました。


リフォームで梁を生かしたり、古い建具や窓を取り付けりしたお家や、今回のテーマである「古家具」もそうですよね。


ものや空気が滞るのは気持ちの良いものではありません。循環している心地よい暮らし、とても素敵でした。

(編集:kaori)


specialthanks

@nekotofurukagu


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