【暮らしのインテリア】ライフプランを見越した綿密な計画と強い思いが家づくりを進める原動力に。〜高台に立つ木と白の家で暮らす(maru152さん)

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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。 注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。


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コラム執筆者のご紹介


今回からコラム連載がスタートするのは、スキップフロアが印象的な木と白の家にお住まいの@maru152 (以下、yuri)さんです。


2年という期間を逆算して家づくりをスタートさせるなど、yuriさんの家づくりは合理的且つ無駄のない計画性がすごい!


初回はyuriさんが家づくりで心がけた「満足するマイホームづくりを実現させるためにしたこと」について、お伺いいたしました。


それではyuriさん、よろしくお願いします。


はじめに自己紹介


はじめまして。yuriと申します。2021年2月末に完成した家で、主人と私、小学一年生の息子、年中の娘の4人で暮らしています。


コラムでは家づくりの進め方や経験したこと、大切にしたことなどをお伝え出来たらと思います。見ていただいた方にとって少しでもヒントになることがあればとても嬉しいです。


ゴールを見据えて何を優先すべきかを考える


満足するマイホームをつくるために


わが家は夫婦ともに「そのときがくればマイホームを建てるんだろうな。」と漠然と思っていました。


なんとなくの思いではありましたが、振り返ってみると実際に建てることになる何年も前から、人生設計のようなものはあったのかもしれません。


長男が幼稚園に上がる頃には「そろそろかなぁ?」と家計管理を意識してみたり、暇なときにはオープンハウスや展示場に足を運んだり「今日の家のここがステキだったね!」などと話したり。


しかし、転勤族であったため建てるタイミングについては安易に決められず迷っていました。


マイホーム建築の目安として考えたのは以下の2つ


・夫の地元に異動ができたとき

・長男が小学生になる前までに


といった思いがあり、それまではせっかくだからいろんな地域に住むことも楽しみたいねとのんびりしていました 。


それから数年後ついに夫の地元への転勤が決まり、そのとき長男は幼稚園の年中になったばかり。


小学生になるまでには丸2年、マイホーム計画をスタ ートする目安として想定していた2つの条件にピッタリ!これはベストタイミング だなと、家づくりに動き出したのです。


転勤先へ引越しをしてからは「よーいどん!」という気持ちで、一気に取り掛かりました。


実際に見て感じ取ることの大切さ


まずは土地から探すという方も多いと思いますが、わが家の場合は、あえて土地は後回しに。


理由は引っ越したばかりで土地勘もそれほどなく、「ここら辺に住みたい!」というこだわりも特になかったこと、そして一番は「とにかく建物の満足度を上げたい!」という思いが強かったから。


土地を先に決めてしまうと残された資金の中で建物づくりをやりくりしなければならなくなり、諦めることが増えてしまうのではないかと考えたのです。


家づくりを始める際に私たちがやったことは、大きく3つ。


1.資料請求からのオープンハウス巡り

2.資金計画とライフプラン

3.ある程度依頼したいなと思う会社を絞ってからのラフプラン作成


この3つのことを並行して進めていきました。


資料請求はあまり範囲を絞らずにハウスメーカーや工務店、設計事務所と広く集めました。


気になったところはホームページで施工事例を見て、好きな感じだなと思えばオープンハウス情報をチェックして手当たり次第に申し込み。開催日に行けなくても直接連絡をして行ける日に調整してもらったりもしました。


展示場ではなく実例を見ることにはかなりこだわり、積極的に動いて20社以上は見たと思います。このときの経験は、後に家をつくり始めた際にも大いに生かされています。


オー プンハウスに行くたびに夫と理想の擦り合わせをし、少しずつ自分たちのしたいことや優先順位が定まっていったように思います。


平日は下の娘を連れながら、土日は家族みんなでといったように日々なにかしらに動いていたのですが、忙しいというよりも施主さんやつくり手のこだわりを感じながら、いろんな家を見て回るのがとにかく楽しく、良い経験になりました。


計画を立て、安心できる家づくりを


ハウスメーカーで経理の仕事をしていた経験があり、堅実な資金計画は家づくりをする上で必要不可欠だという思いがありました。


そこでどの会社で建てるかを決めるよりも先に、信頼できる方にFP(ファイナンシャル・プランナー)を紹介していただき、私たちのライフプランを可視化していきました。


ここでしっかりとプランニングをし、自分たちの予算を把握できたことで「オーバーローンになってしまうのではないか…?」という不安を抱えすぎずに家づくりを進められたので、本当に良かったなと思います 。


この時点で、できればここにお願いしたいなという会社がある程度決まっていました。資料請求の時点でデザイン面で強く惹かれていた設計事務所です。


ただ 「設計事務所は高いのでは?」というイメージもあり、自分たちの身の丈に合っているのかどうかコスト面に不安が残っていたので、まずは仮のプランをお願いしてみることに。


過去の施工事例の中でとても好きな家があったので、そちらをベースにしながらもう少し狭くて収納は多め、ここは少し変えてなどと修正をしていき、私たちがイメージする家を建てるには最低でもどのくらいかかるのか?を概算で算出していきました。


このときに担当してくれた建築士さんが建物自体にかかるコストだけでなく、 登記関係の費用や家具代やカーテン代に至る細かいところまで計算してくださり、かなりしっかりしたコスト管理をしてくださったことに感動しました。


しかも私たちの希望をうまく汲み取りながらも、想像を超えた提案をしてくれる。お話もとてもしやすくて「この建築士さんにぜひお願いしたいね。」ということに。


ここまでの動きを整理すると、


1.でつくりたい家のイメージを持ち

2.で全体の予算を知り

3.で理想の家の大体の予算を知る。(建築士さんもここで決める)


といった流れでわが家のお家づくりは進んでいきました。


夫婦の理想の叶え方


ここまでできたらいよいよ土地の予算を出すことができるように。ここではじめて土地を探し出し、ラフプランを依頼してからわずか一週間ほどで担当の建築士さんから土地を紹介していただきました。


その土地は予算から想定していたよりも利便性がかなりよく、生活圏も変えずに済む好立地。


さらに市街地に近いのに緑も多く、変形地だったために相場よりもお手頃だったこと、高台にあるため眺望がかなりよいことに強く惹かれ、即決したいくらいでした。


しかし夫は、出来たら庭も欲しいのでもう少し広く日当たりの良いところを希望。すぐに決めるには至りませんでした。


その後いくつかの土地が候補に上がる中で、夫は利便性は落ちるものの広くて価格が落ちる郊外へと心が傾いていました。


一方私は他の土地を見れば見るほど「やっぱりあの高台の土地がいい。あそこで決めないと絶対後悔する!」くらいに強い気持ちを持っていて、夫婦の中で互いの意見が乖離していきました。


もしこの土地に家を建てるとしたら


◯広さはなくとも建坪率60%と高め。数字ほどは狭くないのではないか

◯広さの問題も陽当たりも、設計力でカバーできる

◯変形地ゆえの眺望の良さを生かせばおもしろい家ができるはず


想像するとワクワクしてきて私の中で他の土地はもう考えられなくなってしまい、どうにか夫を説得するために再度土地に合わせたプランも作ってもらいました。


そしてついに私の熱い思いと設計士さんの素敵なプランも手伝って最終的に夫も100%納得とまではいかずとも決断してくれ、無事高台の土地に決めることができたのです!


夫が土地選択時に抱えていた不安は、住んでみてからやっと解消しました。


広い庭こそ叶いませんでしたが緑豊かで広大な公園がすぐそばにあり、そこを庭のように利用しています。今となっては便利な好立地に一番喜んでいるのは夫です(笑)


当時は悩みに悩んで、泣いたり笑ったりしながら日々たくさん考えて過ごしていたと記憶していますが、家づくりに動き出してから土地を決めるまでなんとたった 3ヶ月ほど。着工までは4ヶ月。このコラムを自分で書いていて「そんなに速かったっけ ?!」とびっくりしてしまいました。


次回からのコラムでは、いよいよどんな家を建てたかについて、詳しくお話していきたいと思います。



マイホーム建築の際は、タイミングときっかけ、予算との兼ね合いや様々な出会いなど、気持ちを突き動かしてくれる「何か」が必要です。そう何度も経験することのない家づくり、後悔したくないという気持ちは誰しも同じですよね。


yuriさんの場合はライフプランを念頭にいつまでに建てたいという明確な目標があったり、土地に合わせて家を建てるのではなく、資金計画を立ててやりたいことをアウトプットしてから土地を探したり、目の前のことだけでなく何歩も先を見越して行動し、優先順位がはっきりとしているのがすごいところ。


「家族みんなが満足するマイホームづくりをしたい。」という強い思いが今の充実した暮らしにつながっていることから、そのための労力は惜しまず納得がいくまで考えたり、時には家族と意見がぶつかって悩んだりする時間も大切なんだなと思いました。


yuriさんの熱意が叶えたこの土地での暮らし。ご主人が一番気に入っていらっしゃるというエピソードにほっこりしました。


変形地を活かしながら考えられた家づくり、次回以降のコラムも楽しみです♪


yuriさん、ありがとうございました!

(編集:megu)


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