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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点もたくさんあると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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妥協しないもの選びと見せ方の工夫
執筆者:mai(@my__.home__i)さん
前回のコラムでは動線を意識しながらスッキリ見せる洗面・ランドリースペースについてお話しました。
今回は家づくりの中でも特にこだわりを詰め込んだリビングについてお話したいと思います。
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広く開放的な場所を目指して
リビングダイニングは主人の要望で出来るだけ広くスペースを取りたいと強いこだわりがあり、初めての打ち合わせの段階で「リビングダイニングを広く取りたい」と担当さんに伝えていたほどでした。
建坪35坪と限られた空間の中、試行錯誤の末にリビング10畳・ダイニング7.5畳・キッチン7.5畳、 LDK全体で25畳の間取りが実現しました。
1階を広く取った分2階は1階の3/4ほどの広さになりましたが、今の間取りにとても満足しています。
できるだけ広くみせたいと、リビングダイニングは天井を高く2600(mm)と一般的な天井の高さよりも高くしてもらったのもこだわりのひとつ。
キッチンは配線の関係で2300(mm)の下り天井に。おかげで空間が緩く区切られてとても気に入っています。
「窓」で見せる空間のつくり方
天井高だけでなく、窓の配置やサイズ感にもこだわり、広く見せる工夫を。
腰高窓は床上1500(mm)、ソファ上は1900(mm)の高さから窓をつけました。
ダイニング前の腰高窓は駐車場に面しているので、外からの視線も気になりにくいように高さを考えました。この位置に窓を設けることで外からは180(cm)ほどの高さになり、人目が気にならず過ごせるようになっています。
また、窓が上の方につくことで全体の空間が広々見えるかなという思いからこのような配置に。
南に面した大きな掃き出し窓も、幅2600×高さ2230(mm)と幅の広い窓を採用しました。
この窓を更に広々見せるために、カーテンの付け方やレールの長さにもこだわりました。
カーテンを開けた時にできるカーテン生地のたまりが窓にかからないよう、ドレープカーテンはあえて窓よりも各350(mm)ほど幅を広く取り、窓自体がもっと幅広いものに見えるように。
更に天井を掘ってカーテンレールを埋め込み、天井からカーテンを床まで垂らすことで空間がより広々見えるように工夫しました。
そしてカーテンは床より10cm長く、縦のラインを強調して。レールもドレープカーテンに合わせて両サイド350(mm)長くし、レースのレールは窓枠サイズ +50(mm)にしました。
カーテンを持ち込みにしたことでレールも施主支給することになり、施工も自分たちで行いました。主人が脚立に乗って天井に電動ドリルで打ち込んでくれたのですが、これがなかなか大変な作業でした。
窓の位置やカーテンの取り付け方など、ちょっとしたことではありますが「空間が広く見えるのはこのカーテンのおかげなのかな?」と感じています。
カーテンでイメージを形に
よくご質問いただく掃き出し窓のカーテンは、名古屋にあるリノテキスタイルさんのもの。
カーテンを選ぶ際は全国各地のカーテン屋さんから生地を取り寄せ、トータルで5〜60枚ほどになったでしょうか...。
たくさんの生地の中から選んだのは、リネンのざっくりとした生地感が理想的だったもの。他にはない生地に一目惚れしてしまい、見た瞬間びびっときたの思い出します♪
足を運ぶことができない遠方のカーテン屋さんでしたが、オーナーさんがとても丁寧に対応してくださり、電話相談も快く応じてくださったので安心してオーダーすることができました。
腰高窓のカーテンは、少しパリッとした硬めの生地でローマンシェードにしたいとの思いがあり、白金にあるコロニアルチェックさんにお願いしました。
カーテンにこだわりすぎて掃き出し窓と腰高窓を別々のショップにオーダーするほどになってしまいましたが、結果としてとても満足しているので妥協しなくてよかったなと思っています(笑 )
子どもがいる暮らしのインテリア
リビングにドーンと鎮座するソファ。こちらも主人の希望で出来るだけ大きいものがいいとのことで、圧迫感を感じにくい明るいカラーのソファを選びました。
こちらはsong dreamのもの。汚れが落ちやすいプラスチック製の生地なので、小さな子どもがいる我が家でも安心して明るいカラーを選択。
暮らしているとどうしても様々な汚れがつきますが、ついてしまった汚れが簡単に落ちるのは本当に助かっています。
ソファ向いにあるテレビは壁掛けにしてスッキリ見えるように。
「DVDレコーダーは置いていますか?」とよくご質問をいただくのですが、 レコーダーは置かずにもっぱらAmazonプライムで映画を観たり、子どもの運動会などの映像はUSBに保存して直接テレビに挿して観賞会をしたりしています。
テレビ裏の配線や録画したドラマを溜めるハードディスクは、壁を通じて裏のキッズルームの棚に置けるようになっています。
できるだけスッキリ広く見えるように工夫したリビングダイニング。こだわった分、家族みんなが過ごしやすいお気に入りの場所になりました。
次回のコラムではダイニングを中心にお話しできたらと思います。
家づくりをしていると家の中から見える様子にばかり意識が行きがちですが、外からどんな風に見えているかが実はとても大事だと思います。
せっかく大きな窓を設けても、外から丸見えでいつもカーテンを引きっぱなしではなんだかもったいないですよね。内側はもちろん、外側にも目を向けて暮らしの様子を想像することが開放感のある暮らしへの第一歩でもあるかもしれません。
maiさんのカーテンへの並々ならぬ情熱、すごいですね!ついまとめてオーダーしがちなカーテンですが、いざ暮らしてみると中々変えないインテリアの一つでもあるカーテン。だからこそ素材や丈、カーテンレールの長さにまでこだわるというのも納得です。
閉めた時や開けた時、様々なシーンでカーテンがお部屋のインテリアの一部としてどんな風に見えるのかが考えられていることに感動しました。
広さと開放感を求めて天井高や窓の位置など細部までこだわったリビングで過ごす時間は、見るたびに妥協しなかった家づくりを思い出させ、幸せな気持ちにさせてくれそうですね。
次回はmaiさんの家づくりへの思いが込められたダイニングについてのコラム、とても楽しみです!
maiさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
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