【暮らしのインテリア】ここでの暮らしが想像できて。築20年の中古住宅をリノベーション〜自然素材をふんだんに使ったあたたかい家(s_dmhomeさん)


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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。


注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。


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コラム執筆者のご紹介


今回からコラムがスタートするのは、築20年の中古住宅をリノベーションされた@s_dmhome(以下、すけ)さんのお住まい。


シンプルな空間の中に自然素材が引き立つあたたかみのある雰囲気がとても素敵です。


初回はリノベーションをすることになるまでのお話や、お家に取り入れたことなどを中心にお話いただきました。


それでは、すけさんよろしくお願いします。


はじめに自己紹介


はじめまして、すけと申します。中心街からは少し離れた静かな住宅地で、夫とつくね(猫)の3人で暮らしています。


この度、ムクリさんに嬉しいお声がけをいただき、わたしたちのおうちについてお話させていただくことになりました。小さくて特別ではない暮らしの中で、大切にしていることや工夫していることをご紹介できたらと思っています。


こうしたらよかった!と思うポイントも多い我が家。笑 そこからいかに自分好みに育てていっているか、同じ悩みを持つ方やおうちづくりをしている方の暮らしのヒントになれば幸いです。


静かな場所で自分たちらしい暮らしを


リノベーションをすることになるまで


家を建てよう。夫のその一言で始まった、土地探しからの家づくり。


今、「あの時のきっかけは何だったの?」と聞いてみたら、「いつか自分の家が欲しかった。結婚式、新婚旅行を終え落ち着いたタイミングでその思いが強くなった」とのこと。


わたしは利便性の良い駅線沿いのマンションでもよかったのですが、夫は静かなところで過ごしたい、と戸建てへの夢に軍牌が上がりました。


初めは、希望のエリアで新築を考えての土地探し。なかなか予算と希望が合う土地に出会えませんでした。メーカーさんの住宅説明会にも参加しましたが、なんだかピンとこない、、。


昔から古道具やアンティーク、長く大切に受け継がれてきた古いものが好きで、惹かれる建築事例もリノベーションされた物件が多く、リノベーションも視野に入れて考え始めました。


この家を選んだ決め手


ふたりとも自然が好きで、家の中でも自然を感じる暮らしがしたいと、無垢材や漆喰など自然素材を使うのが得意な工務店さんに足を運びました。


話を聞きに行くだけのつもりが、工務店の事務所の造りやデザインに惹かれ、あれよあれよとその日のうちに空き物件を見に行く予約まで。


何箇所か物件を見ていくうちに、我が家の土地の条件が見えてきました。

・お互いの職場へアクセスしやすい

・自然が多いところ

・商業施設や学校が近くにある

・実家に近い


後にリノベーションすることになるこの家は、閑静な住宅街にある築20年の一軒家。上記の希望をほとんど叶えられる場所だった点と、ここでの暮らしが想像できた点が決め手になりました。


また、近年の日本では住宅地開拓のための森林削減問題とともに空き家の再利用が課題となっていて、そういった問題の解消に貢献したいと思ったこと、当時はリノベーションに対する国や自治体からの補助金があり、それも魅力でした。


外壁や窓の位置は変えられないなど少し制限はありますが、何でもできる状態で一から全て考えるより制限された中で選んでいく方が、優柔不断なわたしとしては家づくりを進めて行きやすかったです。


「自然を感じるあたたかい家」をテーマに


一日を過ごす時間が長い1階のリビングダイニングの床材は、全て杉。壁は漆喰です。窓枠やキッチンにも木材を使用し、天井も元々あった木目を出すように仕上げてもらいました。


天井を躯体表しにすることでたくさんの梁が見え、古民家のようなリノベーションならではの雰囲気になったと思います。


広くはない我が家ですが、立体感が出ることで広がりを感じられます。ダイニングの天井は、さらに高さを出しました。今では、つくねのキャットウォークになっています。


木をふんだんに使った我が家。遊びに来た友人には「木の匂いがするね」と言ってもらえます。針葉樹の杉は柔らかく傷つきやすいですが、フローリングとは違うあたたかさがあります。


漆喰や無垢の床は自分で育てる楽しみがあり、年に一度のオイルメンテナンスは夫婦で家に感謝を伝える良い機会になっています。新しい傷を見つけては、誰がつけた傷かと論争がおこることもありますが(笑)


夫の一番の希望だった薪ストーブ。スイッチひとつであたたまる便利さもないし、薪の調達やストーブのメンテナンス。手間はかかりますが、薪ストーブのあたたかさと炎は、今ではなくてはならないものになっています。


マンションを諦めた身として、戸建てでしか楽しめないことを取り入れたかったところもあります(笑)


廊下や脱衣所など、リビングを出ると寒いというのが嫌で、扉や仕切りを極力なくしてもらいました。我が家で扉があるのはトイレと寝室、子供部屋のみですが、冬は薪ストーブ一台で家全体があたたまります。


部屋の仕切りをなくしたことは、あたたかさ意外にも各部屋へのアクセスのしやすさや、家族の気配を感じられるといったメリットにもなっています。



無垢材や漆喰など自然素材がふんだんに使われ、リノベーションならではの風合いからはホッとできるような雰囲気が醸し出ていて居心地が良さそうです。


築20年の中古住宅をリノベーションするという選択には、古道具やアンティークなど、長く大切に受け継がれてきた古いものが好きだというすけさんと通じるものも。


「再生しながら使っていくということに惹かれていたので、築20年でも全く抵抗はなかった」とおっしゃっていて、空き家の再利用に貢献したいという考え方もとても素敵でした。


経年変化や自分で育てる楽しみがあるというのも自然素材の魅力。住めば住むほど味が出て、愛着が湧いていきそうですね。


変えられない部分もあったというリノベーション、制限がある中でどんな風に家づくりを進めていったのか、また次回以降のコラムで詳しい部分のお話を聞けるのが楽しみです♩


すけさん、ありがとうございました!

(編集:maki)


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