昼と夜で違う顔を持つ「THE和モダン」なおうち。shida7434さんのLDKを探索!【無垢 和室 リクシル リシェルsi】

木材と茶系のカラーをうまく取り入れたLDK


和モダンに統一されたおうちにお住まいで、4歳と2歳のお子様の育児に奮闘中のshida7434(以下、shidaさん)のLDKをご紹介していきます。


LDKのメーカーや規格にはじまり、動線設計、そしておうち造りへの想いに至るまでお聞きしました。独立した和室も最近では珍しく、随所にインテリアの工夫がなされており、和モダンへのコダワリが伺えます。とれも参考になりますので、ぜひご覧ください。


(※記事の中での規格は建築時のものです。現在の最新の規格はメーカーの商品ページ等をご参照いただけますと幸いです。)


誰でも自然にリラックスできる空間づくり


広さ

・LDK(パントリー込み):23.5帖

・畳コーナー:3.6帖


どこにいても同じ空間を感じることができる


shidaさん 

LDKの空間を設計するにあたり、家族と空間を共有できる点を意識しました。家族と一緒にいる時間って意外と少なく、なるべくLDKどこに居ても、一緒にいるような感じにしています。


・キッチン→畳コーナー、ダイニング、リビングへ 

・畳コーナー→キッチン、ダイニング、リビングへ 

・リビング→キッチン、ダイニング、畳コーナー、奥の和室へ


各場所は独立させつつ、動線や視覚的な工夫を施すことで一体感を出せるよう設計してもらいました。


ダイニングとリビングを一直線にはせず凸凹にして斜めの繋がりを持たせ、畳コーナーは一段あげる、袖壁をつくり、縦格子で視線の抜けをつくるような工夫を取り入れています。ソファに座ると、キッチン奥にある独立した和室と坪庭を眺めることができるようになっています。


家族はもちろんですが、友人等が遊びにきてもらった時も、気づいたら畳コーナーでゴロっと横になるくらい(笑)自然とリラックスできるような落ち着く空間にしたかったので、全体的に落ち着いた茶色でまとめて、リビングと畳コーナーでは目線設定が低くなるようにしています。


クロスも真っ白ではなくて柔らかさを出すために少しベージュが入ったクロスを選んでいます。


生活感を出さずスッキリ見せる


友人が来てもリラックスできるために、なるべく生活感を出さないようにすることもポイントにしました。


こどもが小さいく玩具等、物も多いですしリビングに出ている事も多いのでサッと片づけやすい、隠しやすいようにしています。


また、収納の建具を見せたくなかったので、リビングから見える収納を最小限に抑え、キッチン裏の裏動線に収納を設置することにより生活感をださない、スッキリ見せる事を実現しました。


リビングからしっかり見えるのは畳コーナーの吊収納だけにしており、縦格子(リビングドア、畳コーナーの袖壁、北の独立和室)を目立たせることで和の雰囲気をより感じられるようにもしています。


質感にコダワッタLDK


床材

メーカー:マルホン/ヨーロピアンオーク(幅広タイプ)

素材:無垢

幅:150mm

塗装:植物オイル塗装


裸足で歩きたくなる家


shidaさん

どんな家に住みたいか考えた時に、「裸足で歩きたくなる家」にしたいとまずは思いつきました。 

夏は裸足が本当に気持ちいいです!ですが、冬はやっぱり寒いのでスリッパ必須かなと思います。。。いきなり理想とのギャップはありましたが(笑)


無垢の質感は申し分なく色味も気に入ってますが、こどもの涙の痕などシミが多数ありますし、気軽に水拭きをしたりクリーナーを使用することができないので、予想外の汚れはどう対処していいか迷ってしまいます。


実は入居当時お茶のシミを見つけて、何も考えずに洗剤やメラミンでこすって白化させてしまった苦い思い出もあり、慎重になっています。 


年末も近づいてきましたし皮脂汚れや水分のシミ等落とせるメーカー専用のクリーナーを注文しているのでそちらを試そうと思っています。


吹き抜けもコダワリのひとつ


解放感、明るさを実現するために東南にあるダイニング上に吹き抜けをとっています。 

上の窓のロールスクリーンは開けっ放しにしていることが多いのですが、昼は陽射しがリビングに降り注ぎ、夜はキッチンやダイニングから月が見えたりするのでそれも一つの楽しみだったりします。 


和モダンを追求した和室が二部屋


LDKに面する和室


shidaさん

和モダンなLDKに和室が加わることで一段と雰囲気がでると感じます。


コワダリはこどもがお昼寝してる隣で、また主人と一緒にテレビ見ながらなど、家族と一緒に居ながら洗濯物を畳んだり家事をしたかったので畳コーナーはつくりたいと思っていました。


その上で、畳コーナーは半個室のような雰囲気にしたい、和の要素を強めに出したいとの想いがありました。夜の落ち着いた空間も演出したかったので、天井を下げ、アクセントに落ち着いたトーンの茶系のクロスを選び間接照明を入れました。


畳コーナーのスポット照明は普通のより小さく、光源を拡散しないタイプのもので、柔らかく照らしてくれ、侘び寂び感を演出してくれます。


リビングから浮きすぎないように、高さ20センチにして上げた面は面一にせず、オーバーハングさせることによってモダンな雰囲気とよりスッキリみせるようにしています。


後、気を使ったところは畳コーナーのカウンターに使ってあるアクセントクロスです。LDKへのつながりを感じられるように、キッチンの天板のグレーズグレー、玄関土間のタイルとリンクするような色味や柄のクロスを選んでみました。


独立した和室


我が家は独立した和室を採用しました。 

現在は寝室や、来客時の寝床として活用し、将来はこどもが成長した時の夫婦の部屋として設置しました。


この和室は統一感を意識し、建具にも壁と同じシートを貼っています。そうすることで、いわゆる「収納場所」っぽさがなくなりスッキリします。


そして、建具のシートを天井にも採用し、より統一感を求めました。木目(シートの)の向きは本当は逆だったんですが、坪庭に向かって流れているので、奥行きが感じられるのでこれはこれで気に入ってます。


間接照明はL型に走らせ、神棚を照らせる照明としても役割を持たせました。


全体的に落ち着いた雰囲気の和室に仕上がったので、年を重ねても飽きず、違和感なく過ごせる部屋になりそうです。


キッチンメーカー:リクシル/リシェルSI


コンセプト


料理をする方にとっての「使うよろこび」を突き詰めました。 道具の出し入れや、食器洗い、掃除などキッチンで行われる動作を何度も見つめなおすことで、直感的な使いやすさと、自然な使い心地を一つひとつかたちにしています(HP参照)


リシェルSIの詳細はこちらよりご覧いただけます。


shidaさんのキッチンサイズ

全長:2700mm

奥行き:650mm

高さ:850mm


デザイン

天板:セラミック/グレーズグレー

面材:リアルウッド/リファインドレオ 

立ち上がりタイル:DANTO/クラストエッジ(ブラック・ACE-600/ボーダーネ)


その他

食洗機:リンナイ/RKW-404GPM-SVJG

タッチレス水栓:ナビッシュB5タイプ

浄水器専用水栓:還元水素水生成器/TK-HB41JG 

レンジフード:LIXIL/サイドマントルHVR同時給排タイプ(シルバー・SMHVRW931SILA) 

IH:3口フルIH・4機能充実タイプ(無水両面焼きグリル・CHTRS7VJG)


カップボード

メーカー:LIXIL/アレスタ(ソリッドホワイト) 

下段:全長2730mm*奥行き415mm*高さ990mm

吊戸棚:全長2730mm*奥行き375mm*高さ700mm

背面タイル:エコカラット


重厚感に一目惚れ


shidaさん 

ショールームでフルフラットのリシェルSIを見たときに、重厚感がありすごくかっこよくてこれがいい!! と予算との差額を自腹きる覚悟までするほどの一目惚れでした!(笑)


見た目もそうですが、セラミックトップは熱にも傷にも強いんです。アツアツの鍋をちょっと置きたいときにサッと置けるのは何よりも魅力でした。 

傷にも強いし目立たない。雑な私にはベストなキッチンで、リシェルだと私でも綺麗なキッチン(傷や着色の心配がないので)を保てるんじゃないかなと思いました。


毎日立つ場所なのでやはり綺麗だとテンションも上がりますし楽しく家事ができます。リシェルだとそれが実現できるなと感じました。


リシェルは取り出しやすい楽パッと収納などがあるんですが、当初よりキッチングレードをアップさせたので、収納はノーマルタイプを採用しています。とにかくリシェルのセラミックトップを導入したかったです。


重厚感を演出する立ち上がりのタイル


・立ち上がり:約12センチ 

セラミック:5センチ+リクシルのキッチンパネル:4センチ+笠木:3センチ


キッチンを検討した際に、普段主人の帰宅も遅く自分が先に寝てしまうこともあり、綺麗な状態を維持する自信もなかったので、当初より対面キッチンで手元は隠すと決めていました。


ショールームでリシェルSIを見た瞬間、一瞬フルフラットにグラつきましたが、何より自分がマメなタイプではないので、やはり対面型が合ってると思いフルフラットは不採用にしました。


ただここで問題が発生しました。


重厚感に一目惚れしたはずのリシェルSIなんですが、対面型だとリビング・ダイニング側から見えないんです(涙)そんな中、キッチンにアクセントを加えたい、そして惚れたリシェルの重厚感も出したいと考えた末、キッチン前の腰壁には自分たちのイメージに近いタイルを貼り、笠木にはウォルナットの無垢材(オイル仕上げ)のものを採用しました。


・立ち上がりタイル:DANTO/クラストエッジ(ブラック・ACE-600/ボーダーネ)


我が家のキッチンデメリット


コダワッタキッチンですが、全て良い面だけではありませんでした。ちょっとした事ですが、参考になればと思います。


・シンクには保護用マットがあっても良いかも

ワークトップが頑丈で傷がつきにくいのが特徴ですが、ワークトップと同じ感覚でシンクに鍋などをガツっと置いてしまうことがあり、シンクに傷がついてしまっています(涙)


これは個人的な問題だと思いますが(笑)できるだけ傷つけず綺麗に使いたかったので、保護用のシリコンマットでも敷いておけばよかったなと少し後悔しています。


・無垢のオイル塗装は避けた方が無難 

キッチン本体ではないですが無垢のオイル仕上げは水には弱いです。見た目重視で笠木を無垢のオイル塗装にしてしまったのでシンク側では水ハネ、IH側では油ハネ(こちらも見た目重視でオイルガードをつけませんでした)に少し神経質になってしまいます。


今は水仕事の時はシンク前の笠木にはタオルをおいて、調理の時は毎回オイルガードをだして利用しています。


・タイルの素材は慎重に・・・ 

腰壁に使ったタイルですが、ザラザラしていて少し凹凸感のあるタイルを選んでいます。なのでキッチンすれすれで歩いたりすると、生地がひっかかって傷めることがあり、素材にもよりますがスカートなど縫製部分が破れてしまった事もありました。


空間を邪魔しない収納を意識


shidaさん 

今回の家づくりでとにかくスッキリシンプルな空間づくりをしたいという思いがありました。その中で収納も必ず視界に入ってくるのでスッキリした、空間を邪魔しない収納を考えて、全て取っ手レスタイプのものを選んでいます。


吊戸棚に関しては取っ手レスにできるサイズの規定があったので、その中からサイズ(高さ・奥行)を選んだのですが、下の収納ユニットより奥行が小さかったので、面で合わせて奥の余ったスペース を有効活用するために間接照明、エコカラットを導入しています。


カップボードは引き出しにしてしまうと取っ手がついてしまうので全て開き扉にしようかと思いましたが、見た目より不便さが自分の中で勝ったので1段だけ引き出しタイプ(ライン取っ手)にしています。


お皿なんかはやはり引き出しの方が出し入れしやすいかなと思う反面、開き扉だと可動棚なので収納したい物の用途によって使い方の幅が広がるので結果よかったかなと思います。(カップボードの下段にはオイルポットや中頻度の揚げ鍋を収納していて地味に助かりました)


後は、キッチンをアクセントにしたかったのでカップボードは主張しない白(鏡面ではないマットなタイプ)を選んでいます。それにプラス、リシェルの重厚感とのバランスを取れるエコカラットを選びました。


無理なく生活感を隠すこと


私は本当マメな性格ではないので隠す収納メインで考えています(笑)


ただキッチン周りは毎日の事ですのでパントリーの建具にロールスクリーンを採用せずにオープンにして、カゴで隠すようにしました。カゴだと引き出すだけで取りたい物を探してすぐ取れますし、グチャツとなっても外からは分かりません(笑)


LDKでのスッキリ感を出すために冷蔵庫は内壁を作ってダイニングからもリビングからも見えないよう、隠すようにしています。


ただ、ダイニングからもパントリーに行き来できるように、全て内壁で閉じてしまわずキッチン周りは回遊出来るようにしています。


shidaさんのLDKに関するQ&A


キッチンのお手入れはどうされてますか?


基本は夜に食器洗い洗剤でシンク、排水溝、カゴを洗って水で流しています。

拭き上げは毎日と決めず気が向いたら拭き上げまでしています。


水栓はタッチレスなので乾いたタオルで磨きあげるだけの事が多いです。こちらもたまにパストリーゼをして拭くくらいです。


ワークトップやIHはアルカリ電解水クリーナー(水ぴかを希釈したもの)で拭いて、次に簡単に水拭き、仕上げにパストリーゼをしたりしなかったりという感じです。

シンクの汚れが気になるときはスーパークリーナー万能Jrくんで磨いています。


リシェルSIのコーティングに関して


リシェルSIはシンクのステンレスにデュアルコートという汚れや水垢が付着しにくいコーティングが施されてあるのですが、研磨効果があるものを使うと剥げてしまうようです(メラミンスポンジ、ハイホーム、ジフ等)


メーカーに問い合わせた所、万能Jr君(研磨剤なし・中性洗剤)を推奨されているということなのでこちらを使っています。


リンナイの食洗機の使い勝手はいかがですか?


プラズマクラスター搭載、重曹で洗えるのが魅力で選びましたが、食器が入れにくいのでもっとしっかり検討したら良かったとおもいました。。。正直お伝えすると容量が少ないと感じています。もう少し機能より実用性を重視して考えてもよかったかなと思っています。


ゴミ箱はどこに設置されてますか?


ゴミ箱は特にコダワリがなかったのでアレスタの収納ユニットにあるゴミ箱を選びました。 

リビングに居るときに目線が届きにくい奥の方にゴミ箱、パントリー、勝手口を配置しています。ごちゃついて見えるものはできるだけまとめて奥!って感じです(笑)


東南に窓があり吹き抜けもありますが空調はどうでしょうか?


・天井埋め込み:三菱/4方向天井カセット形エアコン(PL-RP・JA12) 

・蓄熱暖房機:ユニデール/ディンプレックス・ジャパン


天井カセットエアコンについては使い勝手は普通のエアコンと変わりないかなと思います。4方向に風が出てくれるのと、パワーが強いので1台でLDKにしっかり送風してくれています。


LDKに面した和室に設置しているユニデールに関しては引っ越しして初めての冬で、まだエアコンだけしか使っていないので未使用です。


私はエアコンのモワっとした温かさがあまり好きではないので輻射熱で部屋を暖めてくれるユニデールに気持ちいい暖かさを期待していますが実際使ったことないので未知数です。


深夜電力を使って蓄熱するとはいえ電気代はそこそこかかると聞いているので、寒さが厳しくなったら利用しようと思います。


吹き抜けに関しては、夏は暑いので日差しがきつい時は、窓のロールスクリーンを下したりしています。吹き抜けがあると空調の効率は悪いと聞きますが、今のところ空調の効きが悪いと感じたことはないです。


冬は吹き抜けから陽がおちるので昼間暖かく、空調を使う頻度(期間・時間)は短いのかなと感じています。まだ 越冬してないのではっきりは分かりません。


お気に入りの家具を教えていただけますでしょうか?


・テレビボード/ソファ:マスターウォール

・ダイニングテーブル:地元の家具屋さん


マスターウォールの100年後のアンティーク家具へ。のテーマは凄く素敵だと思います。 

家具と床材、こどもの成長や自分達の老後含め、家と家具と共に自分達家族の生活を一緒に刻んでいけたらこんな素敵なことはないと思います。


このコンセプトのおかげで多少の傷なんかは思い出として残るのもありかなと思えたりもするので、 何かあった時のショックは多少和らいでいます!


いかがでしたでしょうか。


開放的なLDKに和室をミックスし、家具やカラーリングで和風っぽさを消しながらも、どこか懐かしい日本家屋的な一面も見せてくれる素敵なおうちです。


また、縦格子や照明の使い方も細かいですが、インテリアのアクセントになっていますので、和テイストを取り入れたい方にはおすすめできそうです。


確かに友人として招かれたら、自然と畳に寝っ転がってしまいそうです(笑)


shidaさん、ご協力ありがとうございました♩


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今後も記事を更新していきますので、どうぞよろしくお願いします。 

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