【暮らしのインテリア】視線の抜け感を重視した存在感のある造作オープンキッチン〜自然素材をふんだんに使ったあたたかい家(s_dmhomeさん)


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注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。


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暮らしと共に変化していくキッチンを楽しむ


執筆者:すけ(@s_dmhome)さん


こんにちは、すけです。コラムの第2回目となる今回は、我が家で大きな存在感を放っているキッチンとその周りの収納についてお話させていただきます。


すけさんの前回までのコラムはこちら

同じ空間でコミュニケーションを取れるように


両親が昔住んでいたアパートは台所が独立していて、台所仕事をしている間に家族の会話に入れないことが母はとても苦痛だったそう。新居でダイニングに面したキッチンになった時は、とても喜んでいました。


その姿が頭にあり、わたしもキッチンに立つ間もダイニングやリビングにいる家族と同じものを見て、同じ空間で会話をしたいと思っていました。


今の形はワンフロアの中にダイニングキッチン、リビングがあり、キッチンにいても顔を見ながらコミュニケーションを取りやすいので気に入っています。


重視したのは、視線の抜け感。壁をなくしたことで、食器棚が見えてお気に入りの眺めです。キッチンスペースはL字になっていて、リビングからは家電が見えにくい配置になっています。


木材×ステンレスの造作キッチン


好きなキッチンの画像を集める中で共通していたのが、木材×ステンレスの組み合わせでした。特に好きだったのが、ラワンを使った色味の濃いキッチン。


当時、メーカーで出しているキッチンには理想の色味のものがなく、造作してもらうことに。予算を抑えるために、収納はほとんどオープンにしてもらいました。


キッチンの高さは、158cmの私と180cmの夫が使いやすようにと決めた高さ。ここまで細かく設定できたのは造作の良い点でもあると思いました。


◯キッチン本体サイズ:W260cm×D90cm×H82.5cm

◯キッチン本体素材

・木部:ラワン

・ワークトップ:ステンレス ヘアライン仕上げ


キッチン本体の収納


オープン収納は可動棚にしてもらったことで自由度が高く、ワンアクションで取り出せるところが便利です。


◯コンロ下


フライパンや鍋を収納して、バットは無印の本立てで倒れてこないようにしています。無印のラタンボックスにはラップやアルミホイル、ジップロックなどを。その下は東屋の米櫃です。


一番右側の引き出しをつけてもらった部分には、調味料や油類を収納しています。下段は油が入る高さ(58cm)に設計してもらいました。


◯シンク下


左側のシンク下には、DIYした棚を設置しました。偶然にも無印のファイルボックスがぴったり入るサイズで、お掃除グッズやゴミ袋、新聞紙、洗剤スプレーなどを収納。


他にはゴミ箱、ステンレスラックを置いてボウルやハンドミキサーなどを収納しています。


今は2人暮らしで洗いものも多くはなく、作家さんの器も多いため食洗機はつけませんでしたが、後々必要になった時に食洗機を組み込めるよう、その分のスペースも確保してもらいました。


ゴミ箱が2つぴったり入るので、しばらくはこの形の予定です。


オープンの部分に合う収納を探すのが大変といった面もありますが、自分の好きなようにカスタマイズしながら使っていけるところが気に入っています。


◯リビング側の前面収納


キッチンのリビング側は全て収納になっていて、リビング収納も兼ねています。書類をここにしまいたかったのでA4用紙が入る奥行きに設定してもらいました。


他には薬や文房具、工具などを収納しています。棚の中にコンセントを作り、充電などは見せずにできるようにしました。パンパンに詰めすぎず、なるべく8割収納を心がけています。


キッチン背面


背面の収納棚には、普段良く使う食器を。素材は杉。ここは特にこうしたいという指定をしていなかったのですが、気づいたらこのような形になっていました。笑


でも、その辺もお任せできるセンスを持つ工務店さんにお願いできたのは、良かったかもしれません。


上の引き戸付きの収納には、乾物や、ストックなど、見た目がごちゃつきやすいものを収納しています。収納スペースが広いわけではないので、たくさんのものをストックしすぎないように気をつけています。


古道具の食器棚とヴィンテージのキャビネット


リビングから死角になっているキッチンの奥には、北欧ヴィンテージのキャビネットと古道具をリペアした食器棚、冷蔵庫が並んでいます。


家を建てる前に、一目惚れで購入した北欧ヴィンテージのキャビネット。たまに食器を飾ったりして楽しんでいます。


引き出しには、お茶などのストックやタッパーなどを収納。ビューローで机が引き出せるので、そこでお茶をしたりもできます。


古道具の食器棚には、おもてなしやおやつに使うお気に入りの作家さんの器を収納しています。


初めは違うものを置いていたのですが、レンジの買い替えでサイズが合わなくなり、この場所に合う食器棚を探していたところ、この食器棚に出会いました。


レンジを乗せても大丈夫な頑丈な造りと、サイズがピッタリだったことに運命を感じ即決。塗装を綺麗に落とした柔らかな木肌の色味と、ガラスの引き戸がお気に入りポイントです。


扉がガラスのため大切な器をいつでも眺めることができますし、地震が多い地域なので扉がついているのも心強いです。


北欧ヴィンテージに古道具と、木の種類は様々ですが、それぞれが調和していて好きな雰囲気に仕上がっています。


オープン収納をたくさん取り入れた、我が家のキッチン。スペースを使うのに工夫がいりますし、なかなか完成しないキッチンですが、その時その時で使いやすい形へ、暮らしと共に変化していくキッチンを楽しんでいけたらと思っています。



お家の中で一番目を引くと言っていいほど存在感を感じる、すけさんのキッチン。ラワン材とステンレスの組み合わせが、温かみのあるお家の雰囲気とマッチしていて素敵でした。


家族と同じ空間でコミュニケーションを取れることを大事にした、今のキッチンの形。それを叶えつつ、抜け感を感じられるつくりだったり、家電などは死角で見えないようになっていたりと嬉しいポイントもたくさん詰まっています。


オープン収納は確かに使い方に工夫が必要になってきますが、すぐ出し入れできる良さがあるのはもちろん、その時々の状況に合わせて変化に対応しやすいところや、自由度が広がるのもメリットですよね。


何より自然素材をふんだんに使ったキッチンの味わいが、やっぱり無垢造作にしか出せない魅力だな〜と憧れます。


暮らしの中心的存在でもあるキッチンだからこそ、その時々で柔軟に変化していけるのが理想的だなと思いました。


すけさん、ありがとうございました!

(編集:maki)


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