【暮らしの中のお花】季節(春)のお花「パンジー - pansy 」

日々の暮らしの中で欠かせないもの、大切な家具から雑貨、お花、珈琲なんて方もいるかと思います。


家具を買うときに、材質の種類やメンテナンス、塗装の特徴と言ったことや、お花屋さんに寄った際に、季節の花や活け方、日持ちするの?なんて、値段に差こそあれど、ちょっと知ってるだけで選択肢が広がることが沢山あると思ってます。


そう言った、ちょっと知ってると暮らしに広がりが出る、そんな「へ〜、なるほど〜、そうだったんだ!」と思ってもらえるようなコラムを「暮らしの中の◯◯」シリーズとしてお届けしていきます。 


お花を一輪でも飾ると、おうちの中が晴れやかになる。


小さい花でもパワーをもらえることってありますよね。都内でフローリストとして店舗、雑誌などのフラワースタイリング中心に活動されているmasaiさんに「季節の花」をテーマにお話を伺ってきます。


一輪だけでも飾ると春の装い「パンジー」


こんにちは。

& Flower Romanticaのmasaiです。


立春も過ぎ、日が沈むのが遅くなってきましたね。 

1日が少しだけ長くなったように感じ、なんだか得した気分になります。もうすぐ、春がやってきます!


花市場では、一足先にチューリップ、ラナンキュラス、パンジー、ヒヤシンス…など春のお花がたくさん出回っています。


そこで、今回ご紹介するのは春のお花「パンジー」です。


街を歩いていても、花壇などでよく目にすると思います。「パンジー」は、寒さにも強く、育てやすく丈夫、そして何より、カラフルで色んな色があり、街を彩ってくれます。


ですから、皆さんの中には、パンジーは土植えで楽しむものだと思っている方も多いはず。


実はそんな事はなくて、パンジーは切り花で、花瓶に飾って楽しむこともできます。


土植えだと低く咲いているパンジーも、切り花になると茎の長さが20cmほどあるものもあります。お花屋さんで1本200〜300円ほどで購入できます。


パンジーの花びらは、薄くひらひらしていて蝶々のようです。淡い色合い、可憐な花びらにはガラスの器との相性がバッチリです。


パンジーを使った彩豊かな切り花


今回使用した器は、10本の試験官が連なっているデザインの器です。


その1本1本に、1〜3本ほどのお花、葉を入れていきます。


お花はそれぞれ高さを変えて「リズム感」が出るように、また、お花の高さは器の2倍強ほどの高さにくるように入れていきます。合わせる他のお花は、細い茎のものや葉が密集していない軽やかな印象のものを選びましょう。


この3つのポイントさえ押さえれば、誰でも簡単に素敵にお花を飾れます。


使用したお花

・パンジー:8本

ラナンキュラス:2本

グリーンベル:3本

コデマリ:少々


使用したフラワベース

商品名:「リンクチューブベース


私は雑貨屋さんで見かけて購入しましたが、ネットでも販売しているみたいですね。手頃な価格ですので、オススメです。


そして、余談ですが、この試験管を使ったフラワベースには歴史があるんです。


この試験官デザインは、1980年代にフランスのデザイナー二人組みによって考案されたもので、当時は画期的なデザインでした。


当時のフランスには花を「ちょっとだけ挿す・飾る」という文化がなかった中で、生け花のように2、3本だけ花瓶に挿しても完成する、少ない花でも綺麗にアレンジできる花瓶作りたかったという想いからできた作品です。


実際、今回ご紹介したように、どこに何の花を活けても素敵なアレンジができます。そんな気楽さと自由さを備えたのが試験管を使ったフラワベースの魅力です。


本物は少し値段が高めですが、ご興味ある方は覗いてみてください。  


about パンジー


原産国はヨーロッパ。名の由来はフランス語の「パンセ=思う、考える」から。花顏が人の顏に見えることや、頭を垂れるつぼみの姿が「考える人」のようだから、などと言われています。


花言葉は「私を想って」「ひとりにしないで」※諸説あります。


また、パンジーに似た花にビオラがありますが、花径5cm以上をパンジー、4cm以下をビオラと区別することが多いようです。原種は同じです。


お手入れ方法


水差しなどを使用しこまめに水を足しましょう。可能であれば水換えを2日置きくらいに行ってください。水換えの際は切り戻し(※)をしてあげるのがベストです。


※切り戻しとは… 茎の下の方を少しだけ切ってあげること。1cmほどでOK。切った断面が新しくなり、お花がお水を吸いやすくなります。


花持ちは5日と言われていいます。ですが、きちんと水替えをしたり、ちゃんと扱ってあげると1週間は普通にもつと思います♪


アルコール除菌系を使ったお手入れ


よくアルコール除菌系を切り口に吹きかけたりするやり方がありますが、それは裏技的な感じです。 


基本、水にバクテリアが発生しなければお花は長持ちします。お花が枯れるのは、バクテリアがお水を吸うための管を塞いでしまいお水をきちんと吸えなくなってしまうから。


バクテリアの発生を抑えるためにお水に少量混ぜるのはありだと思いますし、洗剤を少し垂らすとかもよく昔から言われていますが、フローリストとしては市販の切り花用の延命剤をオススメしています!ホームセンターでも売っているものもあります。 


※私も全ての延命剤を使用したことがあるわけではありません。ですので、使い方などは使用上の注意事項をよく読んで、わからない場合は販売員の方にも聞いて実践してみてください。


パンジーは、お家にあるガラス瓶などに、ちょこんと1輪飾るだけでも可愛くなります。ぜひ、お家の中に飾って、ひと足先に春を楽しんでください。


執筆者紹介

@miyako.and_flower_romantica & Flower Romantica

正井 京都 / masai miyako 

フローリスト。東京在住。店舗、雑誌などのフラワースタイリングが主な仕事。定期的に一般の方向けに「季節の花フラワーレッスン」を行っています。

HPはこちらです♪


masaiさん、ありがとうございました!


お花もフラっとお花屋さんに寄って、インスピレーションで買うのも良いですし、こうやってちょっと花言葉や季節の花を知った上で活けるのも暮らしが豊かになりそうです。 

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