【暮らしのインテリア】譲れない条件を明確にし、家族のこれからの暮らしに寄り添った家づくり〜家と庭が繋がる高台の平屋(tttm_homeさん)

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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。


注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。


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コラム執筆者のご紹介


今回からコラムがスタートするのは、高台に佇むモダンな平屋にお住まいの@tttm_home(以下、tttm_home)さん。


おうちと庭との繋がりを大切に考えられたタイルデッキや、板張りの天井のおかげで空間に奥行きや広がりが感じられ、平屋の良さを十二分に引き出した家づくりのアイデアは圧巻です。


初回は、ご夫婦の家づくりに対する思いや、外せなかった条件を中心にお話いただいています。


それでは、tttm_homeさんよろしくお願いします。


はじめに自己紹介


はじめまして、tttm_homeと申します。2022年2月に建てた新居に夫婦2人で暮らしています。 


わが家は「家と庭が繋がる高台の平屋」をコンセプトに家づくりをしました。


このコラムでは私たち夫婦の「家と暮らし」についての価値観や、大切にしていることなどをお話していきたいと思っています。


Instagramは主に妻が投稿してくれているのですが、このコラムは夫目線であれこれお話できたらと思います。つたない文章ですが、是非お付き合いください。


自然と共に生活を楽しむために重視したこと


二人の思いが交錯した家づくりの始まり


実は家づくりを始める前、妻はマイホームに興味がありませんでした。


「家を建てるとなると固定資産税や税金もかかるし、メンテナンスや修繕も必要だし」という妻に対し、 いつかマイホームを建てるのが夢だった私の熱い熱いプレゼンが功を奏し(笑)、2021年の春ごろから動き始めることになりました。


妻曰く、私のプレゼンで響いたポイントは以下の3つ。


・明るい家に住みたい

・安全安心の家に住みたい

・家と庭が繋がる家にしたい


条件から見えてきた建てたい家とは


以前暮らしていた賃貸は、間取りや立地は良かったものの窓のすぐ向かいに隣の建物が建っていて、リビングもダイニングも終日暗い部屋でした。


おまけに外からの視線も気になるのでレースカーテンは閉めっぱなし。朝でも照明をつけないと暗くて着替えも化粧も気分が乗らず...といった感じ。


すっきり晴れた週末でも部屋の中は朝からどんより暗かったので、鬱々とした気分の日も。だからこそ家を建てる際は「明るい家に住みたい」という思いがありました。


2つ目に挙げた「安全・安心の家」。防災ハザードマップに該当する地域に家を建てると、台風や洪水の予報が出るたびに不安な日々を過ごすことになります。これから何十年と永く住む家なら、なおさらこの条件は外せません。


家を建てる直前まで住んでいた建物は、風水害による浸水被害想定が0.5m~3.0mの区域に建っており、その一階に住んでいました。


約2年間そこで暮らしましたが、大雨で建物の目の前にある川の水位が上がって道路に水がたまり、通る車がバシャバシャとウォータースライダーのように水を跳ね上げていくということが数回ありました。


また一度だけ深夜に津波注意報が出たこともありました。その時は夫婦でぱっと起き上がり、防災バッグを持って近所の高台の公園に避難して震えていたのを覚えています。


3つ目は家づくりのコンセプトでもある「家と庭との繋がり」について。


庭側に隣家が建っていないような土地を見つけてリビングの掃き出し窓を大きくとり、いつでも庭にパッと出られる家にしたいと考えていました。


そんな土地ならリビングのカーテンを閉めずに生活ができるし、日々の天気や季節の移り変わりを身近に感じることができます。


「最近陽が短くなってきたね」「今日はちょっと風が強いね」などと、家の中にいながら外の様子を感じられる暮らし...良いですよね(笑)


そして外からの視線を気にせずにくつろげるテラスに友達を呼んで食事をしたり、夜に夫婦でコーヒータイムを楽しんだり、風や光を感じながらゆっくり過ごしたい。そんな思いを形にしたいと思ったのです。


イメージを形にするための擦り合わせ


そんなこんなで私のプレゼンに上手く乗せられてマイホームを建てる気になってきた妻と一緒に、叶えたい希望をリストアップすることにしました。


「いつか使わなくなるから」とか「それは予算的に無理やで~」とか、最初から夢のないことを言っていると楽しくないので、まずは実現できるかどうかは一旦考えず、欲望のままに希望を出し合いました。


当時のメモを見ると2人合わせて130個くらいリストアップしていて、我ながらかなりワガママな夫婦だったなと思います(笑)


希望をたくさん出し合う中で、お互いの「家と暮らし」に対する価値観が見えてきて、とても盛り上がったことを覚えています。


例えば、妻が挙げた「前面に接する道路の交通量が多いのは絶対に嫌」という希望。


朝の忙しい時間になかなか敷地を出られないのも嫌だし、家に帰ってくるときに後続車を気にしながら駐車したりするのも嫌だという妻の意見には激しく同意しました。


また、ホテルライクな雰囲気が好きで、極力スッキリした間取り&空間にしたかった私が挙げた「建具はハイドアにしたい」という希望に関しては、 妻はハイドアの存在を知らなかったので「なんでもいいよー」と言ってくれました。


他にも、建物の間取りや機能に関する希望だけではなく「テラスで朝ごはんが食べたい」とか 「彩度は低めでマットな感じが好き」と家が建ってからの暮らし方やインテリアについてもメモしていました。


普段から欲しいものの基準が全く違う夫婦なので、もちろん意見が食い違うこともたくさんありましたが、最初にしっかり時間をかけて話し合えたことで、この後の家づくりを比較的スムーズに進められたのではないかと思います。


ただ、これだけワガママに家づくりをスタートさせたので、まずは土地探しで大きな壁にぶつかりました。次回はそんな地獄のような土地探しの日々について書いてみようと思います。



家づくりにおいて大切な「何を重視するか」ということ。これだけは譲れないというポイントは人それぞれですが、一緒に暮らす家族の意見が同じ方向を向いているのは必須。だからこそスタート地点でじっくり時間をかけるというのは欠かせないステップであると思います。


tttm_homeさんご夫婦は、お互いの見ている視点が違うからこそ2倍のいいアイデアや意見が出て、それが相乗効果になってより良い家づくりが実現していますね。


次回のテーマは「土地探し」。地獄のような日々とある難航した土地探しについてのお話、とても楽しみです!


tttm_homeさん、ありがとうございました!

(編集:megu)


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