【あの人の暮らしが素敵な理由】暮らしの満足度や幸福度を追求して〜2度目の家づくりをしてわかったこと


【あの人の暮らしが素敵な理由】


“インスタグラムでつい憧れてしまうあの人”の暮らし方のヒントやモノ選びなど、暮らしにまつわるアレコレをご紹介いただきます。


前回までのコラムはこちら


今回は「2度目の家づくりをしてわかったこと」をテーマに、@rumyroom(以下、rumi)さんのお話を前・後編に分けてお伺いしていきます!


可変性のある家を立てることの大切さ


rumi

セカンドリビングのある2階建て4LDKのおうちに主人と私、中学生の長女と小学生の長男、トイプードル2匹(5歳)、猫2匹(1歳・4ヶ月)、インコ2羽と暮らし始めて一年半が過ぎようとしています。


タイミングを逃さないで見つけた幸せ


1度目の家づくりは10年前、まだ子どもが赤ちゃんだった頃に3か月というスピードで注文住宅を建てました。しかしそこは後悔だらけの驚くくらい動線の悪い家でした。


旧宅は車が必須のエリア。それをとても負担に感じていたので、子どもの進学を機に住み替えを考え、駅に近いエリアに条件を絞って土地を探し始めました。


思うような土地に中々出会えず、ようやくここを見つけた時は興奮して鼻息が荒くなったほど嬉しかったのを覚えています。


築10年超えると建物の価値がかなり下がるという話を聞き、家を売るならタイミング的に今しかないと思い切り、築7年で家を手離すことを決断。


ラッキーなことにすぐに買い手は見つかり、ローンも十分返済できる金額で売却することができました。あの時の決断がなければ今の暮らしは実現していなかったと思うと、本当にいい選択をしたなと思います。


優先することは何か


旧宅建築時は狭いマンションからの住み替えでゆったりとした一戸建てを建てるということもあり、子どものための遊びスペースを広くしたい、家事室やパントリーも必要だし収納がとにかくたくさん欲しいなどといったことばかりに目が行きがちでした。


そして、危なくはないか?遊ぶスペースが十分確保できるか?家事をしながら子どもの様子を見渡せるか?と、「子ども最優先」の家になっていました。もちろんそれもとても大切なことですが「小さな子ども」である期間はそんなに長くはありません。


今ちょうど思春期に差し掛かっている我が家の子どもたちとの生活は、建築当時と変わってきているし、今後も高校生、大学生、社会人と変化していくものだからこそ「主人と私」が暮らしやすい家を建てたいと思ったのです。


2度の家づくりを経験し、一番優先したかったのは何より私たち夫婦が生涯住み続けたい家であり、住み続けることができる家であることでした。


ニッチやパントリーや収納などの「間取りの問題」は後々変えることもできますが、家が建つ立地だけは変えられません。だからこそもし車を運転しなくなっても支障がないよう駅近で、将来的に平屋のように使えることなどを考慮し「開放感・自然素材を使う・動きやすい家」 という3つを大切にしました。 


開放感を演出するのに効果的な大きな窓と吹き抜けのあるリビングですが、眩しいのではないか、暑い・寒いなど気温の面でエアコンが効きづらいのではといったマイナス面が気になり、設計士さんに相談すると「北向きに開口しましょう」という提案が。


「北にリビング」という間取りに正直不安もありましたが、結果として北に面した窓は一日中安定した光を取り込めて眩しくはありませんし、断熱効果のあるものを採用してペレットストーブも取り入れたおかげで、暑さや寒さも全く気になりません。


吹き抜けのおかげで1階と2階がゆるくつながってどこにいても家族の気配を感じられ、大きな窓は内と外をつないでくれるので開放感があり、庭の木々がいつも近くに感じられるような心地よい空間になりました。


自然素材を使いたかった理由は大好きな北欧家具が馴染むことと、実際訪れた無垢と漆喰のおうちが驚くほど快適だったから。


北欧や和風、モダンでかっこいいものやナチュラルなもの、手織りのラグでも革製品でもとにかくどんなインテリアも受け止めてくれる優しさがあるなと感じます。


無垢床は維持やお手入れが大変というイメージでしたが、傷やシミを作ってしまってもヤスリで削ってオイルを塗り込んでメンテナンスできるので、子どもや動物もいる上に大雑把でズボラな私たちにはむしろ合っていました。


無垢の魅力にすっかりハマってしまい、テーブルや椅子も天然木のものを選んで時々メンテナンスするのが今の楽しみになっています。


漆喰の壁にはおしゃれなクロスを駆使したようなかっこよさはないけれど、真っ白で快適な湿度を保ってくれるのが何より本当に気持ちいい。暮らしの中で自然素材を使った家の良さを実感しています。


つい収納をたくさん!と思いがちですが、適材適所にほどよく収納できるスペースがある方が断然動きやすいと、旧宅での失敗から学びました。


我が家が重点を置いたのは何よりも動きやすい家であるということ。できれば行き止まりのない家が理想的。そしてやっぱり水回り同士が近いのが助かります。


キッチンとランドリーが隣り合わせになった間取りがすごく使いやすく、家事がとても楽になりました。洗濯したものをすぐにバーに干して、晴れた日にはすぐデッキに出せるのも本当に便利です! 


「今」の暮らしを目一杯楽しめるように


2度目の家づくりは先入観や思い込み、中途半端な情報を鵜呑みにせず、ひたすら設計士さんを信頼して進められたからこそ快適なおうちが作れたのだと思っています。


しかし抜かりなく考えたつもりの家づくりでも、暮らしていると予想外のことが起きるのも事実。


友人宅は子どもを中心に考えた家づくりをした結果、中学生になった3人の息子たちは寮暮らしに。いつまで子どもたちと暮らせるのかもわからないものだなと思いました。


我が家のように猫を2匹もお迎えするなんてこともありますよね。


だからこそ「可変性」が大切で、手を加えて大切に育てていける家がいい。そしてこの家で何がしたいか、どう暮らしたいかをしっかり考えることが必要なのだと思います。


私の場合はみんなでテーブルを囲んでわいわいご飯を食べる、お茶を飲むこと。そこに季節のお花や、キャンドルや大好きな灯りがあるささやかな時間が幸せなひととき。時にはお庭で、時には友人を招いて。


パパは自分だけのお篭り書斎を。息子はセカンドリビングで猫と遊ぶのが大好きです。


娘はもっぱら思春期で狭い自室に篭りがちですが、お庭でお昼寝をするなどやはり心地よい場所と美味しいものには寄ってきますね(笑)


ここに引っ越してまだ一年半ですが、少しずつ暮らしのアップデートを続けています。そのために目下プチリフォームの最中の我が家。


そして最近、愛猫たちに少しでも快適に過ごしてもらいたくて「猫様コーナー」を作りました。後編のコラムではそんな我が家の動物たちとの暮らしについてお話します。



人生の中で大きな買い物となるマイホーム。「一度きり」と決めて挑む方も多い中、rumiさんのように2度のおうちづくりをしたと聞くと、率直に羨ましいなと思います。


経験を生かして大切にした可変性のある家は、そこで暮らす家族や自分が幸せになることを一番に考え、日々アップデート。2度目だからこそ暮らしの本質に目を向け、満足度の高い家づくりができたのですね。


後編は可愛い4匹+2羽との暮らしについて。次回のコラムも楽しみです♪

(編集:megu)


specialthanks

@rumyroom


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