【暮らしのインテリア】21坪の「間取り内訳」をご紹介。心地よく暮らすための5つの軸とは〜素朴さの中に小さな贅沢を散りばめた21坪の平屋(hy___home21さん)

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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。


注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。


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視界には森と空だけが広がって


執筆者:yumi(@hy___home21)さん


初回のコラムでは、求めていた暮らしを叶えるための土地探しや、それまでの経緯についてご紹介いたしました。今回は環境を活かした住まいづくりについてどのように考えたのかをお話したいと思います。


yumiさんの前回までのコラムはこちら



求めていた以上に最高な環境の土地


元々、自分で設計デザインし、勤め先の工務店で建てたいと思っていたので、建築条件無しの土地が必須でした。ただ好立地のところはほとんどが条件付き土地なのです。


ふっと出てきた土地情報を見てすぐに現地に行き、心臓が飛び出るほどドキドキしたのを覚えています。


写真を見ると、奈良県で山奥?!すごく不便なところじゃないの?とよく言われますが、実は大阪市内まで電車で15分程度でいける県内では利便性のよい人気エリアで、しかも駅徒歩5分という好立地なのです。


パートナーからの言葉と責任


土地が決まって、建物を考えるときにパートナーから言われたことがあります。


「今まで一人でがんばってきたんやから、この家は我慢や妥協をせず好きなように建てたらいいよ。たくさんの方の家を建ててきたから、その集大成。僕からのご褒美やで!」


仕事ではお客様の家やたくさんのモデルハウスをつくってきましたが、いよいよ自分たちのための住まいづくり。一任されたので責任重大です。


心地よく暮らすための5つの軸


「心地よく暮らす」ってなんだろう?と考えたときに、デザインだけ満足、広さだけ満足、性能だけ満足、コストだけ満足ではアンバランスになり、結果的には不満が残ってしまうと思いました。


もちろんコストに上限がなければすべてを100%にすることは可能ですが、それは無理ですよね。


たくさんの家づくりをしてきたので、いざ自分が家を建てようとなった時はほぼ迷いがありませんでした。土地探しにかけてきた10年以上の年月とは真逆で、ほとんどのことを 1 ヶ月ほどで無理なく決めていけたと思います。


家づくりについて、以下の 5 つを軸に考えていきました。


・周辺環境に調和する

・可能な限り本物の素材を使う

・本当に好きなものだけを選ぶ

・自然エネルギーで暮らすために温熱環境を整える

・地震(災害)に備える


コストバランスを整えるために


5つの軸で考えたときに大切なのはやはり全体のコストバランス。コストバランスを整えるために、できる限りコンパクトな家にするということが大前提でした。


幸いにも上の息子2人は結婚し独立していて、3人+9匹での暮らしなので、必要な部屋数も少なく、特に我慢することなく自然と21坪の家になりました。


21坪をどう使うか。我が家の間取り内訳


21坪ってどのくらい?って思いますよね。正確には 69.94㎡(21.16坪)の延べ床面積です。 マンションだと2LDK+Sの夫婦2人または3人家族を想定した広さくらいになります。


わが家の間取りについてざっくりと書き出してみました。


◯居室

LDK 15.4帖+土間スペース5.5帖

主寝室5帖

個室6帖


◯水まわり

浴室1坪サイズ

洗面コーナー 1.5 帖

脱衣室1.5帖

トイレ1帖


◯収納(全体で4.75帖とかなり少なめ)

クローゼット2.1帖(0.7帖×3人分)

シューズインクローゼット0.5帖

リビングクローゼット0.4帖

勝手口土間収納1.75帖


元々、大は小を兼ねるという言葉は収納には当てはまらないと思っていたので、少ない収納でも過不足なく快適な暮らしができています。


土地の条件を最大限活かす斜め配置


次に考えたのが、この土地の条件を最大限活かすことができる建物の配置でした。


急な坂道を山手に向かって50mほどあがり、3区画に割られた一番奥の土地で、北が進入路、西と南が山、東は3m弱ほど地盤が低い数件の宅地となっています。


東西に長い土地で、東と北には隣家があるので、いかにして「森に暮らす」という状況にできるか。


現地に立って決めたのは、室内、庭スペースから隣家の存在感を無くし、プライベート空間をつくるために土地に対して建物を斜めに配置するということでした。


そうすると視界には森と空だけが入ってきます。こうして土地を見つけてから、2週間ほどで箱のイメージができ上がりました。



自然豊かな写真からは、そんなに利便性のいい所に建っている家だという想像ができていませんでした。斜めにした建物の配置がそう思わせてくれるのですね。


21坪の内訳を興味津々で拝見して、21坪ってこんなに広くて自由なんだと思いました。収納スペースを小さく抑えられたコツや物の絞り方などのお話も、今後のコラムの中でお伺いしてみたいです♩


yumiさん、ありがとうございました!

(編集:kaori)


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