いつもムクリをご覧いただきありがとうございます。
「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
インテリア中心のコラム・記事は一覧はこちらよりご覧いただけます。
「どんな暮らしが理想か」で変わる、最適なものの位置
執筆者:のぞみ(@ymd_home96)さん
こんにちは、のぞみです。4回目のコラムは「ファミリークローゼット」について。
普段Instagramにはあまり載せないのですが、間取りを考える上でこだわった部分でもあり、暮らしてみてもとても使いやすくおすすめできる場所なんです。
今回はそんな我が家のファミリークローゼットについて詳しくお話します。
のぞみさんの過去のコラムはこちらからご覧いただけます。
暮らしの快適さを優先して
まず間取りを考える最初の段階で、設計士さんには「家族の衣服をまとめて収納できるようなクローゼットを1階につくってほしい」とお伝えするほど欠かせない場所であった我が家のファミリークローゼット。
以前住んでいた一軒家の賃貸ではベランダではなく庭に洗濯物を干していて、乾いた洗濯物を各部屋の収納へ運んで行くことがとても面倒に感じていました。
そこで新居では洗濯にまつわる作業を「1階で全て完結させたい」という思いから、収納を一箇所にまとめられるようなファミクロスペースを確保したいと熱望していました。
完成したファミクロはキッチンの裏、細長い形状でサイドに可動棚がある収納になっています。
間取りの都合上パントリーを別に設けることはできませんでしたが、ファミクロはキッチンからのアクセスも良いのでストック類もこちらに置いています。
固定観念に囚われない
優先順位の高い土間やファミクロを1階に設けたことで、間取りを進める上で別の部屋で浮上した問題がありました。
それは「洗面所と脱衣室を分けられない」ということ。しかも図面上では洗面脱衣スペースを全体で4マスしか取れないとのこと( 1マスはおおよそ91cm程)。洗面台と洗濯機を置くと残り2マスしかない状態に。
これではタオルやパジャマ、下着類などを脱衣室に置くスペースが確保できないと頭を悩ませていた時に設計士さんが提案してくれたのが「洗濯機をファミクロに置く」という選択肢。
最初にその話を聞いた時はとても驚きました。洗濯機は「水回りに置くもの」だと思っていたからです。
しかしよくよく考えてみると、ホースから水が漏れることもないし湿気が多くなることもなく、ファミクロで洗濯ができるというのは家事動線的にとても便利そうだなと思い、採用することに。
実際に生活してみて、洗濯から乾燥までしてそのままファミクロに収納していくので、一部屋で全て完結できてとても快適!この間取りにして大正解でした。
我が家に合った家事動線と仕組み
乾いた洗濯物を畳む作業も苦手な私。以前はそれもストレスに感じていたので、今は全てハンガーで掛ける収納にしています。
お天気が良い日は洗濯物を外に干します。その際の動線は洗濯機から取り出し、収納に使っているハンガーに掛けて勝手口から庭へ。乾いたらそのまま畳まずファミクロに掛けてお終い。
ハンガーを分ける手間も畳む手間もない、無駄を省いた仕組みで毎日の洗濯も快適です。
この場所に洗濯機を置くことを前提に導入したのが、TOTOのノコリーユECO。
(※浴槽型のアダプターと壁埋込み型のアダプターを埋設配管で繋ぐシンプルなシステム。TOTO製のユニットバス(新設)にしか取付られないオプション品です)
配管ホースが床下を通っているので、部屋は離れていますがお風呂の残り湯もスイッチひとつで使えるというとても便利なもの。これもあらかじめ計画をしておいたおかげで叶いました。
ここは普段家族しか使わない場所でもあるため、生活感が出やすい洗剤なども詰め替えずに洗濯機の上の棚に気兼ねなく出しっぱなしにしておけるところもお気に入りです。
洗面脱衣室は、独立洗面こそ叶いませんでしたが、洗濯機が無いだけで広々と使え、収納スペースを確保しても尚すっきりとした空間にすることができました。
あまり人に見せる機会はないのですが、とても気に入っているファミクロ。あの時の設計士さんのご提案がなければ、今の暮らし方は想像もしませんでした。
同じ間取りでも使いやすいと感じるかどうかはそこで暮らす人によりけりで、様々あると思います。
「こうあるべき」と固定観念に囚われず、そこで生活する私たちの暮らしや動線を考えて間取りをつくって下さったことにとても感謝しています。
「ファミリークローゼット」と聞くと、家族分の服を収納する場所と真っ先にイメージしますが、せっかくアクセスの良い場所に設けるのであればプラスアルファの使い方があってもいいですよね。
以前の暮らしで得た経験をもとに「自分はどんな暮らしがしたいか」に目を向けることで、家づくりの固定観念に囚われずに柔軟なアイデアが生まれるのだなと思いました。我が家だけの使い方や便利さは人の物差しでは測れないもの、暮らす人が幸せになる間取りづくりがとても素敵でした。
のぞみさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
ムクリのコラム一覧はこちらよりご覧いただけます。
のぞみさんのインスタグラムはこちら
0コメント