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注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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深緑の壁がアクセントになった寝室インテリア
私はリノベーションを計画し始めた際に、どこかの壁一面だけでいいから自分でペイントをしてみたい!という希望がありました。ペイントの経験は全くなかったもののDIYには興味があり、この機会に挑戦しようと思えたのです。
コーディネーターさんに相談し、寝室の壁をセルフペイントすることに決定。そこから寝室インテリアの計画が始まりました。今回は、我が家の寝室についてお話したいと思います。
tomokoさんの前回までのコラムはこちら
閃いた寝室のテーマ
壁は一面だけといっても広い面積なので、色は重要だと思いました。どんな部屋にしたいか?寝室だから眠りにつきやすい落ち着いた色がいい。どんな色がリラックスできるだろうかと考えて、色の効果を調べてみたりもしました。
グリーンが良いかもと思いながらPinterestなどでグリーンの壁の寝室事例を見ているうちに、はっと気づいたことがありました。
「HOUSE IN THE FOREST」という名前のブランケット(KLIPPANxmina perhonen)を持っていることを思い出したのです。思い出した時は真夏だったのでクローゼットに仕舞っていました。
このブランケットは、デザイナーの皆川さんが初めてスウェーデンを訪れた際に目にした森の原風景が描かれたデザインで、北欧の深い森に対する想いが込められているとのこと。
北欧の森に憧れている私はこのアートのようなブランケットが大好きで愛用していました。そうだ、このブランケットに似合う寝室にしよう。寝室のテーマは「北欧の森」にしよう!と閃きました。
しんと静まった深い森は安眠できそうだし、テーマを設けるのはとてもいい考えだ!と自分で自分を褒めました(笑)
家具は北欧のものでまとめて
ベッドフレームはこれから新しいものを購入するつもりだったのと、寝室の家具はどうするか決まっていなかったのですが、夫にもテーマを伝えるといいんじゃないかということで、じゃあもともと持っていたドムスチェアは寝室だな、ベッドはIKEAにしようかと、北欧ブランドのもので固める方向にすぐに決めることができました。
照明も、もともと持っていたLE KLINTのペンダントランプ。ドムスチェアに合わせるテーブルは、L-レッグのアアルトテーブルを夫が中古で見つけてくれました。
初めてのペイントを経験
肝心の壁の色ですが、深い森をイメージして深緑を考えていました。
コーディネーターさんと打ち合わせの時に色を決めることになったのですが、ペンキは「Benjamin Moore」という水性塗料をおすすめしてもらい、小さな色見本帳(約3600色もあります!)の中から直感で、えいや!と選びました。
選んだのは、Caldwell greenという色。深緑だけでも何色もあり、決めるのには勇気がいりました。ペイントする壁は、壊せない躯体の壁と梁部分。初心者でも塗りやすいようにと、塗装下地の壁紙を張ってくれました。
セルフペイントは初めてだったので、塗り方は家の引き渡し時にコーディネーターさんがコツを教えてくれました。そのおかげで、初めてにしてはうまく塗れたのではないかと思います。
でも端っこのほうは養生テープの貼り方が甘くて、はみ出しちゃったりもしました。。大きな梁があるため、塗る面がただの一面じゃなくて凸凹していたのが意外と難しかったのですが、とても良い経験になりました。
その時その瞬間の見え方を楽しむ
小さな色見本から選んだ色が壁一面に塗られるとどうなるのかドキドキでしたが、完成した壁を眺めた時の感想は「黒板みたいな色だな…」でした(笑)
でも暮らしていくうちに、その日の天気や時間帯によって見え方が変わることに気づきます。
お天気の良い日は、心が洗われるような澄んだ青みがかった緑色に見えることがあって、そんな時は寝室に入った瞬間、見惚れてしまうこともあります。
その色いいね!といろんな方から褒めてもらえたのもあり、お気に入りの壁になりました。
でももし、何年後かにこの色が飽きてくることがあったとしたら、違う色に塗り替えても良いと思っています。自分の好みに合わせてお部屋も変化させてインテリアを楽しんでいけたらと考えています。
ムクリさんに連載を依頼された時は、素人の私に務まるだろうかと不安な気持ちもありましたが、今回で最終回となります。
こんな機会はめったにないと思い挑戦させていただいたのですが、家づくりのことをこうやって文章で残すという作業はとても良い経験となりました。少しでも我が家のリノベがどなたかの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
tomokoさんのおうちを拝見する度に、R壁の奥に覗く寝室の深緑の壁がとても印象的に感じていました。持っている家具に合わせてといったことはよくある話ですが、ブランケットに合わせてイメージするというそこからの発想がまた面白いですね。
壁の色を決めるのもすごく難しいもので、、深緑は安定のカラーというよりはどちらかというと冒険したカラーだと思うのですが、北欧家具とも調和していてきちんと個性もあって。
見事に、tomokoさんらしさのある落ち着きと大人っぽさのある寝室インテリアになっているのがさすがでした。
全5回にわたって連載いただいたtomokoさんのコラムも最終回。家具に詳しいtomokoさんご夫婦が作り出すリノベーションとヴィンテージインテリアの素敵な雰囲気やセンスに、毎回魅了されながら楽しまさせていただきました。
tomokoさん、たくさん執筆いただきありがとうございました!
(編集:maki)
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