今日の読みものは、@jaspandii(以下、saki)さんの、暮らしに欠かせないものとなっているアートについてお伺いしました。
前編後編にわけてのお届けで、今回の前編ではその影響を受けたデンマークの暮らしやインテリアの考え方についてのお話です。
デンマークのライフスタイルから感じたこと
はじめまして、sakiと申します。
私たちは日本に住む国際結婚夫婦で、この冬は夫の祖国デンマークに1ヶ月ほど帰省していました。今回のコラムでは、北欧の国デンマークについて私の目線でお話ししたいと思います。
居心地がいい空間や時間
(義母の家)
デンマーク人は自宅に人を呼ぶのが好きです。
デンマークでの外食は高額なため“レストランで食事=特別なイベント”という認識が浸透していて、日本人が居酒屋に行く感覚でデンマーク人は友人を自宅に招いて食事を振る舞います。
(友人の家、古いガラスが使われた窓と光と氷がとても綺麗)
デンマーク語には「ヒュッゲ(hygge)」という居心地のいい空間や時間を表す言葉があり、多くの人はこのヒュッゲをライフスタイルのテーマとしています。
寒く夜が長い時期が多いデンマークでは気のおけない仲間や家族を自宅に招き、お酒を飲みながらボードゲームをしたり映画を見たりして過ごします。その時間こそが一番のヒュッゲ。
壁にアートを飾る習慣
(義母宅)
(義兄宅)
私もデンマーク帰省中は色々な人の自宅を訪れる機会が多いのですが、その回数を重ねていくうちに気づいたのは「どの家でも必ず壁に何かしらのアートを飾っている」ということでした。
デンマークでは賃貸であっても退去時に原状回復の義務がない物件が多いため、みんな気にせずに太いビスを打ち込み、重い額縁やミラーなどを飾ります。
“ヒュッゲ”な空間づくりのために、アートやオブジェなどを飾って自分らしい部屋を作るのです。
自慢のインテリアを見てほしくて、あえて窓にカーテンをつけない人も多くいます。こうした価値観を知ると、デンマーク生まれのインテリア雑貨やアート製品を日本で見かける機会が多いのも納得。
後編では、デンマークのライフスタイルにヒントをもらいながら、日本に住む私たち夫婦が目指している自分たちらしい住まいづくりについてお話ししたいと思います。
デンマークで撮りたくなったものたち
義母の家。義母は牧師なのでキリスト教関連のインテリアも多い。
義母の家。寒い国で健気に生きるサボテン。
寒いので綺麗に凍ります。この様子がとても好き。
美術館にもデンマークデザインのインテリア。
街並みもお家の中も美しく、ふとした眺めや道端の葉っぱまで絵になるデンマーク。インテリア好きの方にはたまりませんよね♩
お写真を見ていると旅行をしているような気持ちになり、わくわくしました。後編のご自宅のお話も楽しみです。
(編集:kaori)
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