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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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メリット・デメリットを見極めて選択する
こんにちは、hikaruです。初回のコラムでは私たちが何を大切にして家づくりをしたか、についてお話しました。
今回は庭づくりを中心に考えた、小さな平屋ならではのキッチン・ダイニングのこだわりについてお話します。
hikaruさんの前回までのコラムはこちら
空間を広く使える壁付けキッチン
我が家は23坪の平屋で、とてもコンパクトなつくり。そのため、リビングできるだけ広く確保するためにキッチンとリビングを区切らず、曖昧に繋がるような壁付けキッチンを採用することにしました。
日々生活する中でリビングと繋がる壁掛けキッチンは、動線も短くとても使いやすいと感じたので、自分にはこのスタイルが合っていたのだと思います。
昔ながらのどこか懐かしい雰囲気を持つ壁付けキッチン。背を向けてキッチンに立つ「母への憧れ」もありました。
私が感じる壁付けキッチンのメリットは以下の点。
・配膳がとても楽
・リビングから見えるのですっきり保つように努力できる
・キッチン道具が見えてインテリアとして癒される
・カウンターキッチンに比べると広く感じやすい
・窓の外の景色を見ながら料理ができる
・昔ながらの懐かしい雰囲気がでる
キッチンで調理をして振り向くとすぐにダイニングテーブルがあるので、配膳がとてもスムーズ。
そしてリビングの区切りがなく、よく見えるからこそ「すっきりとしたキッチンを保とう」とやる気をもらえます。お気に入りの道具たちもいつも眺めることができるのも嬉しいポイント。
キッチンの通路でありながらリビングの一部でもあるので、少しでも広く空間を活用したい我が家には壁付けキッチンがぴったりでした。
大きく設けた窓から景色を眺めながら料理をできるのは、庭や自然との繋がりを大切にしている私にとって日々のモチベーションアップにもなります。
暮らし方に寄り添った場所に
お気に入りのキッチンにはデメリットも。
・丸見えなので、散らかっていると気になる
・デザインがリビング全体にかなり影響する
・冷蔵庫や家電の収納の配置が難しい
・子どもが入らないようにするのが難しい
・後ろ向きで子どもを気にしなければいけない
こうして書き出してみると、「よく見えること」がメリットである反面、デメリットでもあることがよくわかります。
子どもの年齢や家族の生活スタイルに合わせたキッチンの在り方を考えるのがとても重要だと思います。
キッチンのデザインはリビングに大きな影響を与えるので、とても悩みました。
部屋全体のカラーを「白」「シルバー」「本物の木」の3色で組み合わせていくことにしたので、色のバランスと使いやすさや費用も考慮し、インテリアの一部としても映えるサンワカンパニーのグラッド45を採用しました。
オールステンレスのキッチンはスタイリッシュで無骨な雰囲気。家具のように部屋に馴染んでくれました。
また、キッチンではお料理以外にも草花を生けたりものづくりをしたり、作業台としても使用するので、オールステンレスなのが掃除もしやすく、とても使いと感じています。
使いやすさと見た目を考えて
キッチンはリビングから見える場所なので、せっかくならインテリアも楽しみたいと思い、飾り棚を造作していただきました。
オーク材でできた飾り棚には、お庭で採れた草花を気分に合わせて花瓶に生けて「草花のあるインテリア」を楽しんでいます。リビングからも眺められ、ねこの手が届かないので丁度よい場所になりました。
また飾りだけではなく、普段キッチンで使う調味料や箸置き、コースターなどもかごや木箱に入れて置いています。
壁付けキッチンは家電などの配置が難しいので、収納についてどうしようかとても悩みました。
悩んだ末に冷蔵庫はキッチンの右側にあるパントリー内に隠し、左側にはL字型の木製の造作棚を設置していただくことに。
この造作棚には炊飯器や湯沸かしポット、電子レンジなどの家電の他に、鍋や本、ハーブ用品などを収納しています。
リビングからも少し見える位置にあるので、お気に入りのガラスポットやハーブを並べると気分が上がり、本当につくってよかったとな思う棚です。
我が家のように小さなおうちの場合、限られたスペースを活かすような収納を造作すると、ピッタリはまってくれて無駄なく収納できるところがいいと思います。
日常の中に「好き」を取り入れて
お庭づくりを中心に考えた家づくりだったので「お庭が見える」ということを大切にし、キッチンには横長のFIX窓、ダイニングには大きな掃き出し窓を設置しました。
ご飯をつくりながら、食べながら、お庭の季節の草花の移ろいを眺めることができます。
元々古い家のリノベーションも考えていたくらい、古いものが好きな私。古道具をどこかに取り入れたくて、ダイニングに水屋箪笥を置いて、食器類を収納しています。
古いものには新しいものには出せないような味わい深い雰囲気があり、オールステンレスのキッチンのスタイリッシュさをマイルドにしてくれています。
キッチンでもあり、ダイニングでもあり、リビングのような場所。そんな曖昧な空間が小さな家を広々と感じさせてくれ、可能性が広がりました。
我が家の経験がこれからキッチンやお家づくりについて検討されている方の参考になれば幸いです。
23坪の土地だからこそ空間をあえて区切らず曖昧にしたLDK。どこか懐かしいイメージがある壁付けキッチンは、ステンレスのスタイリッシュさと造作の棚や草花のナチュラルなイメージとがうまく融合し、インテリアの一部としておうちの雰囲気づくりにも一役買ってくれていますね。
メリットとデメリットをよく把握し、ライフスタイルや大切にしたいことを優先したhikaruさんの家づくり。「好きなもの」が集まったキッチンは、おうち時間をより充実したものにしてくれる場所になっているのではないでしょうか。
hikaruさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
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