【暮らしのインテリア】失敗を活かして暮らしが楽になる水回りをつくる〜2度目の家づくりを経験して(rumyroomさん)

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日々の快適さを優先し、必要なものを見極める


執筆者:rumi(@rumyroom)さん


前回のコラムに登場したキッチンのちょうど裏側に面する我が家の水回りスペース。


今回はランドリールーム兼脱衣室とバスルーム、洗面室の動線や仕組みについてお話します。


rumiさんの前回までのコラムはこちら

一箇所にまとめて動線をスムーズに


多くの主婦にとって家事の要でもある「水回り」。新しい家づくりでは旧宅での失敗を活かすことに全力を注ぎました。


水回りを考える上で私が希望したのは以下の3点。


1.洗濯動線を極力短くする

2.風通しが良く暖かい脱衣室と洗面所

3.朝の身支度時に渋滞しない洗面台


この3つを軸に家事が少しでも楽になるように間取りを考えていきました。


適材適所にものを配置する


まずランドリールムでは、洗う→干す→取り込む→しまうといった洗濯にまつわる一連の流れができるだけ時短になるよう、仕組みをつくりました。


旧宅では洗濯は一階でして、干すのは二階のベランダ。しかも一番奥の部屋の一番奥の窓からアクセスするという最悪の動線…。


当時の私は常に重たいバスケットを抱え、汗だくで階段を昇り降りしていました。


だからこそ新居でこだわったのが「洗濯動線」。今のお家では洗ったら一秒で干せる場所にランドリーテラスを設けました。


さらに室内にもランドリーパイプを取り付けて、花粉の季節には部屋干しもできるように。


ガス乾燥機幹太くんをあらかじめ設置し、動線や仕組みにもこだわったことで私の苦手ナンバーワン家事であったお洗濯が今では楽々家事になりました。


収納のしやすさも重要


洗濯物が乾いた後に「しまう」という行程を考えると、ファミリークローゼットが隣にあるのが理想的ですよね。


しかし全てを一箇所に集約するとなると、やはりそれなりのスペースも必要になります。そこで優先順位をつけてものの適材適所を検討し、収納場所を考えていきました。


我が家の場合、バスルームと洗面を隣にして裏側にはキッチン、反対側にはもの干し場を持ってくると、どうしてもファミリークローゼットは少し離れた場所に設けなければなリませんでした。


しかし実際に暮らしてみるとこれが功を奏し、ランドリールームにもゆとりが生まれて作業がしやすいというメリットが。


パジャマやタオル類も全てランドリールーム兼脱衣室にしまうスペースを確保できたので、結果としてこの間取りにとても満足しています。


家族4人分のパジャマや下着を分けて収納できるように、無印のスチールユニットシェルフを置くとあらかじめ決めていたので、工務店にお願いしてシェルフのサイズに合わせて収納棚を造作してもらいました。


この収納スペースが見た目もすっきり、しまいやすく取り出しやすくてとても気に入っています。


キッチン横のすぐ手が届く場所にあるので、布巾やクロス、ハンドタオルなどもここにまとめて収納しています。


料理しながら洗濯をたたんだり、逆にキッチンで汚れたものをすぐに洗濯機に放り込んだりできるようになり、とにかく「家事がしやすいこと」がこの家の最もお気に入りのポイントです。


様々な生活に対応できるように


ランドリールームのもう一つのこだわりは「スロップシンク」を設置したこと。シンクを設置するアイデアはInstagramで見つけて感激し、採用して本当に良かったなと思っています。


我が家には5匹の犬猫がいるので、時々粗相されたり、犬猫たちが汚れて急遽シャンプーが必要となったりも。そんな時にスロップシンクは大活躍です。


深さがあるのでとっても洗いやすく、お湯をためてつけ置きもできるところがとても便利。食べこぼしもささっと洗ってつけておけます。


それ以外にも子どもが週末に持ち帰ってくる上履きを洗ったり、泥だらけになったスニーカーを洗ったり。お花の切り戻しや深さのある花瓶を洗うのにも重宝していますし、夫は観葉植物のお手入れにもよく使っています。


シンクの上につくってもらった造作棚にはハンガーもついていて、掃除で使った雑巾を乾かしておくのにも最適です。洗濯洗剤やお掃除用洗剤、雑巾もここにまとめて保管しています。


限られた空間を有効的に使う


ランドリールームはバスルームと隣り合わせになっており、脱衣室も兼ねたスペースです。バスルームは少し広めの1.25坪サイズを採用しました。


狭い空間で圧迫感が出ないようにガラスドアにして、少しでも広く見せるような工夫を。これは限られた空間をより広く見せるためにとても効果的だったと思いますので、脱衣場を広く取れない方にはおすすめのアイデアです。


もちろん脱衣室には鍵をつけ、思春期の子どもが恥ずかしくないように配慮しました。


バスルームは、肩楽湯やキレイ湯(除菌水でのお掃除機能)、ホッカラリ床(乾きやすい床)などのおススメ機能に惹かれてTOTOのSYNLA(シンラ)を採用しました。


お風呂大好き一家なので、窓も大きめにしてできるだけ開放的で湿気を溜めず明るい印象になるように。お風呂から上がった後ひやっとしないように脱衣室には床暖房も設置しました。


隣つづきの洗面所にも床暖を設置し、ひんやりしがちな水回りスペースは真冬でもぽかぽかで過ごせています。


家族の使いやすさを考える


洗面所も家族の希望を詰め込んだ場所になっています。

家族が出かける準備をする朝の時間帯、洗面所の大渋滞を解消すべく、並んで身支度できる洗面台を希望しました。横幅は1600(cm)あるので、洗顔や身支度以外にもアイロンがけもここでできるのでとても助かっています。


奥行きよりも横幅をゆったり取ったので、3人くらいなら歯磨きしている隣でドライヤーを使っていても狭く感じることなく使えています。


最近は一枚鏡のすっきりとした洗面台をよく見かけますが、年頃の娘がいる我が家は今後も細々としたものが増えていきそうだなと思い、中に収納もできる三面鏡タイプを採用しました。


洗面台の下にもドライヤーや化粧品など、あらかじめ収納したいもののサイズや量を考え、引き出しをオーダーして造作してもらいました。


メイクコーナーで使用する椅子も収納できるようにスペースを設けたのもこだわりの一つ。


こういった細かいところまで要望を聞いていただけたおかげで、すっきりしていても大容量の収納がある使い勝手の良い洗面台が実現しました。これも工務店との家づくりの良さではないかなと思います。



日に何度も使う場所だからこそ、機能性を優先した我が家の水回り。


LIXILのグレーのタイルを洗面台の鏡の周りに貼ったり、シームレスでお手入れも楽で見た目もすっきりなアイカの洗面ボウルを採用したりと、お気に入りの場所になるように見た目にも工夫をしました。


打ち合わせ時ランドリールームや洗面所などの水回りの広さを優先させた結果、リビングや収納スペースを少し削ることになりましたが、それでも改めて水回りをゆったり目に確保して本当に良かったなと思います。


2度の家づくりでも、やはり「もう少しこうしたら良かったな」と思う箇所がないとは言えません。


しかしながらこの場所に関しては今のところ特に後悔ポイントなるものは見当たらず、本当に使い勝手の良い空間になっていて満足度の高い家づくりができたなと思っています。



生活する上で欠かせない水回りは家族みんなが使う場所であり、毎日しないといけない家事が集約している場所でもあります。「動線が悪い」「使いづらい」などの小さなストレスは、日々積み重なっていくからこそ見た目はもちろん機能性も重要視したいところですよね。


家族みんなの暮らしやすさに直結し、家事楽も実現するrumiさんの経験を活かした間取りの考え方や仕組みのつくり方、とても参考になりました。


rumiさん、ありがとうございました!

(編集:megu)


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