黒壁のキッチンに緑が寄り添うおうち。rrstyle05さんのおうちを探索!【マンション リノベーション】

カフェにいるような癒しの空間


デザイナーズインテリアにお花や植物が加わり、ゆったりとした空間づくりが印象的なrrstyle05さん(以下、riiさん)のリノベーションされたおうちをご紹介していきます。


実は建築関係にお勤めのriiさん。

リノベーションのメリット・デメリットから、インテリアへのコダワリまでたっぷりとお聞きしました。


黒壁と原色を取り入れたデザインはセンス抜群です。

リノベーションのみならずインテリアや家具含めぜひ参考にしてみてください。


最近ではリノベーションを選択される方も増えてきています。これからマンション・戸建関わらずリノベーションを選択された方のコダワリもご紹介していきます。


(※記事の中での規格は建築時のものです。現在の最新の規格はメーカーの商品ページ等をご参照いただけますと幸いです。)


植物が映える黒壁キッチン


riiさん 

雑誌で見かけた黒壁のキッチンに心打たれ、リノベするなら絶対これにする!と設計当初から決めていました。特に明確な理由はないのですが、黒い内装が好みでキッチン全体を黒壁で覆っています。当時流行っていた黒板塗装にしましたが、実際黒板としての利用頻度は低めです。


壁が真っ黒って人によっては嫌煙されたり、勇気も要ると思うので、インスタグラムを覗いてみてもあまり例がなくて個人的には気に入っています。


花や植物が好きで黒い空間の中に、花のカラフルなカラーや植物の緑がとても映えるんです。季節問わず植物は置いているので、お気に入りのキッチンに並んだ姿は気分を上げてくれます。


実は設計段階では黒壁の範囲をもっと広げようと考えていたところ、さすがに主人に拒否されて(笑)最終的に部屋の中心に黒いキューブがあるイメージに加え、濃いグレーのアクセントウォールに落ち着きました。


ブラックとグレーが中心のキッチン・ダイニングには赤や黄色といった強めの原色を取り入れても違和感なく、逆にしっかりアイテムが主張されるので個人的にはオススメしたいです。


リビング・玄関は無垢と無機質な土間が混じり合う


riiさんのマンション

◯広さ:約80平米

◯間取り:1LDK

※元々3LDKのマンションを1LDKへリノベーション

◯床材 オーク(グレーのペンキを塗装じたもの)


床材には徹底的にコダワッタ


riiさん 

床に関しては金額が張っても絶対無垢にすると決めていました。それも複合(表面だけ無垢とかじゃないもの)ではなく単層(一枚板)で、尚且つオークの材質を初めから希望していました。


ただ、素材の色そのものだとキレイ過ぎだなと感じ、あえて少し錆びれた感を出したくて沢山サンプルを作ってもらいました。イメージに近いものを取り寄せたり、時にはショールームにも足を運びました。


結果、グレーのペンキを一塗りした物を採用しています。


無垢床のメリットは「素足で歩くと気持ちいい」ことと室内の雰囲気がグッと良くなることにつきます。


デメリットは正直正しいメンテナンスの方法がわかりにくいというのはあります。我が家のように雰囲気を出すために塗装を施したものは、傷に対してサンドペーパーで削ると色合いも大きく変わるので注意が必要です。


あと、我が家の材質は表面がやや粗いのでクイックルワイパーが引っかかって使えません。こればっかりは後から気がつきましたが、付き合うにはやっかいな床材です(笑)


敢えて無駄なスペースでゆとりを演出


我が家の玄関ホールは無駄に広いんです。 

床材とは対象的に土間はコスト削減の為にモルタルになりましたが、ダイニングのグレーのアクセントウォールと統一感が出て、結果的には良かったと思ってます。


そして、玄関先にあった洋室の壁を取り除き、ラウンジ・客間の役割を持ったスペースがあります。壁は採光を取り入れるために取り除きました。


ソファや本棚を置いて寛げるスペースにしています。 

我が家は1LDKとほぼ同一空間に家族3人がいるので、ちょっと考え事や読書なんて時は夜にあかりをつけながら利用しています。


天気の良い日にたま〜に現れるプリズム。


住み始めてから気づきましたが、こういった既存の枠組みでは予想できない効用もリノベーションならではなのかな〜なんて実感しています。


カフェで安らぐような空間づくり


デザイナーズチェアコレクション


riiさん 

主人も私も独身時代からそれぞれデザイナーズチェアを保有していて、リノベーションした時にいくつか追加したほどコダワリがあります。


ポールケアホルムのラウンジチェア(pk22)は シルエットがホントにかっこ良くてお気に入りです。長時間座るとへたりそうで遠慮気味に座ってるのはここだけの話です(笑)


ソファもデザイナーズでボーエモーエンセンものです。


最初3人掛けを注文したのですが、搬送の際にエレベーターに入らなくて2人掛けに注文し直した経緯あります(泣) この辺がリノベーションの穴で、きっと新しいマンションのエレベーターだったら問題ないサイズだったと思われます。。。


そのほかにも、我が家の至る所にお気に入りの椅子を置いています。ワーキングマザーとして毎日忙しい日々を過ごしていますが、ホッと一息つきたい時に、少しの時間でもお気入りの椅子に座れると心が休まるんです。


ハリー・ベルトイアがデザインしたサイドチェア

SANAAがデザインしたラビットチェア

イームズのシェルチェア


カフェの空間を彩るアイテム達

ハサミポーセリンの食器は色といい質感といい好み過ぎて出会った時の衝撃がやばかったです!


キッチン背面のオープンシェルフはこの食器をスタッキングしたくて作った様なものです。黒壁のキッチンとも合いますしシリーズがたくさんあって徐々に揃えるのもまた楽しいです。


休日の朝にはダイニングテーブルにお気入りの食器が並びます♪


リビングの一角にはワーキングスペースを設けました。 

横にはインパクトのあるウォールステッカーを貼って、カフェで一仕事してる雰囲気を味わえます。 


とにかく、我が家は「好きなものに囲まれながらくつろぐ」ことだけを考えた設計・デザインになっています。


riiさんへのリノベーションに関するQ&A


リノベーションを選択された理由は?

とりあえず、都内だと戸建てのハードルが高いので、おのずとマンションを選択することに。


その中で新築マンションを見て回ったがピンと来ず、好きなようにカスタマイズできる方が自分達に合っていると途中で気づき(夫婦共々建築業界という事もあり)「中古を買ってリノベしよう!」と決めてからとんとんと事が進みました。


リノベーション会社選びはどうされましたか?

インターネットで探して、いくつかの業者から好みに近い実例が多かった会社を選びました。


物件選びはどうしたか

その会社に色々始める前に相談に行ったら物件探しも手伝ってくれました。結局自分達で見つけたところに決まったんですが、リノベ専門の業者にお願いする事で、リノベ費用も住宅ローンに含む事ができたのは良かったかなと思ってます。 

※リフォームのみでローンを組む場合、金利が高くなる場合もあるそうです


中古マンションを選ぶ際のポイント

まず、築浅だと中途半端にキレイで壊すのがもったいないと感じたり、あまり広くないケースが多いです。逆に築が古いと物件価格も抑えられる上に㎡数も広い+豪快に壊しても(笑)罪悪感があまり感じないので、リノベーションは基本築年数が経過した物件がオススメです。


とはいえ、古くて広ければ良い訳でもなく以下の基準は持った方が良いです。 

◯「新耐震基準」の物件まで

1981年以降の耐震基準で建てられた物件

◯管理体制はしっかりしているか

(敷地内の清潔さや修繕積立金の残高等)

◯内覧した際の雰囲気


設計・プランニングはどのようにされましたか?

物件が決まった時点でゾーニング(骨格形成)を主人が担当し、細かい寸法やインテリアを私が決めてましたが、施工会社さんにも数案出してもらいました。結局自分たちの案を採用しましたが、同業だからやりにくいと最後まで言われたのは良い思い出です(笑)


プランニングのポイント(参考にした物件、雑誌等)は?

インテリア雑誌や建築雑誌を読み漁り、好みのページをコピーしたりしましたね。主にはジャスパーモリソン(プロダクトデザイナー)の自邸を参考にシンプルでミニマルな空間構成を目標にしました。


また、下記事項も割と重要だと思います。

◯収納容量 

何を収納するかをある程度決めてWICや物置内部の棚やパイプの位置を指定しました。リノベーションは本当自由なので、収納を増やしすぎると、却って物が多くごちゃつきます。


◯インテリア細部までコダワルか

飾り棚も同様に何を見せるか(飾るか)をある程度決めて寸法を指定しました。


もう少し細かい話をすると飾り棚の金具見せない様にとか、細かい(めんどくさい)オーダーもしました。因みに詳細図も自分で描きました(笑)


リノベーションのメリット

一番は決められたスペースでも好みの空間に作り替える事が出来る点です。既成のマンションには無いオリジナリティが出せます。


また、上手く素材を使えばコストも抑えられますし、逆に掛けようと思えばいくらでも掛けれるのもコダワリたい方にとっては魅力的だと感じます。


リノベーションのデメリット

・物件が古いので共有スペース(エントランス廻りやEV)の昭和感が否めない 

・セキュリティが甘め(オートロックでは無い) 

・マンション取り壊しなんて話しが出たらどうなるんだろう?という不安


この辺りは皆さんも想像してる部分で、その通りかな?と思います。都内は割と人の流動性が高いので、同じマンション内にリノベーションされた方が住まわれていたりなんてこともあります。


大きな都市でしたら、駅から近くにマンションも多いと思います。メリット・デメリットをぜひ参考にしていただければ嬉しいです。


riiさんのインテリアまとめ

ポールケアホルムのラウンジチェア/pk22

ボーエモーエンセン(二人掛け)

ハリー・ベルトイア/サイドチェア

SANAA/ラビットチェア

イームズ/シェルチェア


いかがでしたでしょうか。


リノベーションって自由が効く分だけセンスが問われるといいますか、長所も短所もある中で設計業界にお勤めのriiさんにお声がけし、基本的なメリット・デメリット含めてお聞きしました。


一つ一つプロダクトへのコダワリを感じます。 

また80平米近い場所が1LDKというのは空間としてはとても広く、ライフスタイルに応じて自由に変更できるのも魅力の一つです。


今後も少しずつではありますが、リノベーションのおうちも取材していきたいと思います!


riiさん、ご協力ありがとうございました♪

記事でもご紹介した素敵なアイテムはこちらからもご覧いただけます。 

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