【暮らしのインテリア】人と猫が快適に暮らすためのいえづくり(k.kaede_catさん)~前編:おうちづくり編~

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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。


注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。


インテリアに関する記事・コラムはこちらからご覧いただけます。



今回ご協力いただくのは、とても愛くるしいアメリカンショートヘアの楓ちゃんと素敵な暮らしをされているかえでさん(@k.kaede_cat)です。


ムクリでもおうち作りにおいて猫や犬と暮らす方の声を聞きたいという要望を多数いただくようになりました。そこで猫と暮らすおうちづくりについてムクリでご紹介させていただきたいと思い、かえでさんにお声掛けさせていただきました。


愛猫との暮らしを想定したおうちづくりや、猫のいる暮らしについてコラムを通じてお話をお聞きしていきます。


かえでさん、よろしくお願いします。


はじめに自己紹介


はじめまして。かえでです。 

都内の三方向建物に囲まれた狭小地に夫と私と猫(10歳)が快適に暮らす為の家を建てました。


私たちの愛猫・楓(カエデ)は2008年4月21日生まれ(10歳)のアメリカンショートヘアの女の子です。


私たちが実際に取り入れた猫と暮らすためのいえづくりのアイデアと、猫と暮らす日常の風景について前編・後編という形でご紹介していきたいと思っています。


猫と暮らすおうちづくりの参考になれば嬉しいです。


人と猫が快適に暮らすためのいえづくり


こどものころから猫が好きで、実家にいた時は保護猫2匹と一緒に暮らしていました。進学のため地元を離れましたが、猫との生活が忘れられず、社会人になってからペットと入居可のマンションを探して引っ越しました。


引っ越してすぐに猫を迎えるつもりはなかったのですが、偶然立ち寄ったペットショップで楓に一目惚れをし、2008年の7月頃、我が家に迎え入れることになりました。


猫はきまぐれで自由なところがとてもかわいいです。


家を建てることになったきっかけ


実は結婚した2014年に築40年くらいのリノベーション済のマンションを購入し、そこで夫婦と猫とで新しい生活をはじめました。自分たちでリノベーションしたわけではないので、人間は普通に住みやすかったのですが、猫との生活には正直言って不便でした。


例えば、猫のためにリビングのドアを少し開けておくとか、夜中に寝室に入りたがるので鳴いたらドアを開ける等、冬は隙間風で寒いし常に寝不足でした(笑)


夏もエアコンをつけっぱなしで出かけるのですが、ドアを開けておくのでなかなか冷えないし、ドアが閉まってどこかの部屋に閉じ込められないように常に気を使って暮らしていました。


そして、猫は景色を眺めることが好きなのですが、当時のマンションからの眺めはイマイチだったのです。これは楓も不満だったでしょうが、私も不満に思ってました(笑)


マンションで暮らし始めて2年ほど経ったある日、夫が突然「家を建てたい」と言い出しました。私は転居を全く考えていなかったので、急なことに驚きましたが、猫が楽しく暮らせる家ができるのなら、それほどうれしいことはない!と、迷わず賛成しました。


夫婦共に都内で働いており、生活環境を急に変えたくはなかったので、住んでいたマンションの近くで土地を探すことにしました。


見つけたこの土地は最寄り駅もマンションに住んでいた時と変わらず、日常生活の環境の変化はほとんどありません。


今はお互いに仕事が忙しいので通勤にも便利な場所で暮らし、将来的には仕事を在宅にして景色がよく静かな場所に住みたいなぁと思っています。


猫と暮らすために工夫したこと


床には無垢材は使用しておりません。 

我が家はペット対応のパナソニックのアーキスペックフローリングAを使用しております。


アンモニアに強く、キズ・汚れが付きにくくお手入れしやすい機能に加え、イヌ・ネコのフケなどのアレル物質を抑制する床材です。床材はすべてこちらを使用しています。


猫が走ったりおもちゃで遊んだりしていますが、今のところ傷は全くありませんし、お手入れも簡単です。お手入れに関しては次回のコラムでご紹介したいと思います。


マンションに住んでいた時は、市販のキャットタワーが好きでよく登っていたので、新築の際にはもっと大きくて自由な遊び場があったらいいなという想いから、キャットウォークを作りました。


窓を作ることにより景色も日当たりも楽しめて一石二鳥です。


インスタグラムでもよくご質問いただく、キャットウォークを作る際のポイントは「いざという時に猫をつかまえられる」ということではないかと思います。


あまりにも高い場所までキャットウォークを作ってしまうと、万が一災害や火災が起きた時に上に逃げられてしまってサッと捕まえられないかもしれません。緊急時にはしごや脚立を用意する時間なんてきっとないですよね。


我が家は毎週獣医に通院していて、キャリーバックに入ってほしいときに毎回高いところに逃げられて捕まえられないとなるととても困ります。


キャットウォークをご検討されている方は、掃除がしやすく且つ安全であり、猫がゆっくりくつろげる場所というのが理想ではないかと思います


キャットウォークの上には構造上必要だった火打梁を利用し、ちょうどいいくつろぎスペースもできました。ちなみに火打梁の三角コーナーは人間が乗っても大丈夫な強度になっています。楓もここでくつろいでいる姿をよく見かけます。


猫は景色を見るのがとても好きなので、色々な所から外を眺められるようにと設計しました。


猫用の窓は透明にして外がよく見えるようにしています。その他の窓は曇りガラスを使って人間のプライバシーを守れるよう考慮しました。


マンションでは見られなかった景色を、今は存分に楽しめるようになったではないかなぁと思います。


階段はストリップ階段にし、隙間から猫がのぞけるようにしました。階段での移動の様子がわかるのでどの階にいるかもなんとなくわかります。


玄関には猫窓を作りました。 

玄関の中から外の様子がわかるので、帰宅時たまにそこで待ってお出迎えしていてくれます。


ダイニングの一角に猫用の水飲み場を作り、小さな洗面ボウルと水栓を取り付けています。ボウルはオーバーフロー付きで水があふれないようにしました。


普段はこんな感じで水を飲んでいます。


楓は流水が好きなので、時にはこんな体勢で飲んだりすることも(笑)


次は猫のトイレについて。 

人間用のトイレを広めに作り、そこに猫のトイレを置いています。小窓と換気扇をつけているので匂いは気になりません。大き目の手洗いボウルもあるので簡単な洗い物もできます。


猫との共同トイレが気になる方もいると思うので、来客用にもう一つトイレがあります。


基本的には各部屋のドアは開放しておき、気分に応じて猫が好きな場所に移動できるようにしています。入ってほしくないときには扉を閉め、入れないようにできます。


寝室と猫用トイレが置いてあるトイレは、扉が閉まっていてもいつでも自由に出入りが出来るようにキャットドアを設置しました。


我が家はトイレのドア以外はすべて引き戸を採用しているので開け放しておいても邪魔になりません


また風などで急に閉まることがないので、猫が閉じ込められたり挟まれたりという心配がなくなり、猫も私たちも安心して暮らせる家が完成しました。


次の後編では、この家で過ごす猫との暮らしについてお話しさせていただこうと思っています。


最後まで読んでいただきありがとうございました♪


猫と暮らすおうちづくりポイント

フローリング

パナソニックのアーキスペックフローリングA

汚れや傷に強く、お手入れも楽。


キャットウォーク

自由な遊び場と景色も良いので採用。

災害などいざと言う時に、猫を捕まえることのできる高さで設定すること。そうすると、普段のお手入れも必然的に楽な高さになる。


景色を眺める窓 

住宅密集地のため、基本的にはプライバシー上曇りガラスを採用し、猫専用の窓のみ透明にした。


猫のトイレ

普段使うトイレに設置し、来客用は別でもう一つトイレを設置した。


ドアは引き戸

トイレのドア以外は全て引き戸を採用。 

引き戸の利点は、開けておいても邪魔にならず、風などで急にドアが閉まることがないため、猫にとって安全で、閉じ込められることもない。



私も猫を飼っているので、かえでさんのおうちづくり、すごく共感しました! 必ずしも人間にとって「暮らしやすい=猫も暮らしやすい」ではないんですよね。


我が家は色々考えたうえでキャットドアなど猫専用のアイテムを付けませんでしたが、安全面では猫目線で考えたおうちづくりをしました。


例えば我が家は階段下の納戸から基礎に入り込めるようになっています。万が一猫が入り込んでしまうと捕まえるのは非常に困難なので、あえて入り口を簡易的にですが塞いであります。


広い空間なので、同じ設計事務所でお家を建てた方はそのスペースにキャンプグッズなどをしまっているそうです。スペースがもったいないなぁとも思いましたが、やはり猫優先で考えました。


楓ちゃん本当にかわいくて、コラムを編集するうちにすっかりファンになってしまいました♡


次回はそんな楓ちゃんとの暮らしの色々をお話しいただけるとのことなので楽しみです!


かえでさん、ありがとうございました♪

(編集部:megu)

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