日々暮らしの中で触れる家具や製品・アイテムの作り手のコダワリや最新情報をお届けしようと始めたムクリ編集部の取材記事。
第一弾はお風呂やトイレでお馴染みのTOTOさんの最新情報をと、大阪梅田にあるTOTOショールームにお話を伺ってきました。前回のお風呂に続き、今回はキッチン編をお届けしたいと思います!
前回の記事
ーーキッチン編もよろしくお願いします!
早速ではありますが、お風呂と言えばTOTOとスッと出てきますが正直キッチンと言えば・・・なかなか最初に出てくる方は少ないかもしれません(いきなりすみません!)
樋口さん:
ムクリさんも、冒頭でお話されてる通り、ショールーム巡りってお客様がある程度製品を絞って来られるケースが多いと感じています。
キッチンなら、あそことあそこ。お風呂ならTOTOかどこか。
お風呂のご案内とかしているとキッチンもお客様の目に入りご案内を・・・という流れにはなるのですが、予約の時間がオーバーしたり、丁度他で決めてきてしまった・・・なんてお声をよくいただきます。
やはり、お風呂やトイレと比較するとまだまだなところもあり、改良された「ザ・クラッソ」をご紹介し、製品のコダワリをお話してTOTOには最高のキッチンもあります!ということをお伝えできればと思ってます。
「お手入れがラク」キッチンと長く付き合う
ーーまずは最新のザ・クラッソの特徴を教えていただけますか?
北浦さん:
間違いなくこのクリスタルカウンターです。
ーークリスタル??
パッと思い浮かばないのですが、人工大理石とかと何が違うんですか?
北浦さん:
とにかく丈夫なんです。
普通、人工大理石やステンレスの素材ですと、研磨剤やナイロンスポンジのように研磨素材のモノで洗うとコーティングが剥げてしまったり、見えない傷がついたりします。
ですがこのクリスタルカウンター、ナイロンスポンジでも問題ありません。勿論、洗剤も中性洗剤でなくても大丈夫です。
樋口さん:
普段柔らかいスポンジでシンクを洗うとちょっと力を入れたり、ゴシゴシ洗わないといけないですよね。
でも、クリスタルカウンターでしたら、研磨材で洗えるので、水だけでも汚れは落ちるんです。試しに、油性ペンで書いてもらってもいいですか?
こうやって水を流しながら擦っていただくと落ちます。
ーー!!!
これは凄い!(編集部一同)
北浦さん:
クリスタルを1ミリ削るのに300年かかると言われています。それくらい丈夫な材質でできています。
そのため、手を滑らせて缶詰とか固いものを落としても平気ですし、熱にも強いので熱々のプレートを直接置いても平気です。
ーー300年!!(笑)
ちょっと想像できないですが、孫の代までなんて言わず、先祖代々使えるキッチン・・・
そんな事より、洗剤やスポンジといったお手入れ用品を選ばないのは本当に良い!最高です(yukiさん熱く語り始める)。
新しいおうちを建てる時ってほとんどの方が賃貸や実家との比較になりますよね。それゆえ、どの商品見ても素敵に見えるんです!
そうなると、どうしても収納やコストといった想像できる部分ばかりに考えが偏ってしまい、10年20年使い続けるには?という視点が抜けてしまいがちだと思うんです。
いざ、暮らし始めるとやっぱりお手入れの負担は小さい方が絶対良いです。中性洗剤でコツコツも大切ですが、洗剤の性質を気にせず思いっきりお手入れできるのは主婦の味方ですね!
北浦さん:
ありがとうございます!
クリスタル素材も自社で開発を進め、以前よりもかなりコストダウンさせることに成功しました。
「暮らしにフィット」し主婦のみなさんをサポートする想いで作られた製品です(お風呂に続き力説してくれた北浦さん)
ザ・クラッソイメージ映像はこちらよりご覧いただけます。
「すっきり、そしてシャープに」細部に宿るコダワリ
樋口さん:
あとは、デザイン性もかなり改良されましたので、じっくりご覧いただきたいです。
ーーもうクリスタルでお腹いっぱいになるほど素晴らしいですけど、カップボードも素敵! キッチンの前面も収納ですか?
あ!ここプッシュ式なんですね!
パッと見つなぎ目がわからず6分割したような面材に見えますね。カウンターとの間をグレーにされてるのもすごくセンスを感じます。
樋口さん:
つなぎ目を目立たないつくりにした点はコダワリです。
キッチン下もフロートタイプで約6センチ浮いてるように見えます。収納をしっかり確保しつつ、すっきり、シャープな見た目に仕上がっています。
ーー扉が浮いてるように見えますね。
フロートタイプは今は結構人気で採用される方もInstagramを見てても多い印象です。
ちょうど明かりの加減で、フロート部分に影ができて、これは夜とかも雰囲気でそうですね!
樋口さん:
クリスタルカウンターは凹凸がなく、光を透過し、空間をすっきり見せてくれます。
人工大理石やステンレスのキッチンでは実現できなかったデザインになりますので、ザ・クラッソを実際にご覧いただいた方々は即決される方も多いです。
ーーキッチンって家の中で主張するモノですからどうしても家具とのバランスを考えますよね。そうすると自ずと「白」か「木目調」になるんです。
でも、ペルラグレージュのキッチンが本当素敵で、「キッチンはキッチンとして独立できる!」って思わせてくれますね。
見れば見るほど欲しくなってきます(笑)
痒い所に手が届く!4つの独自の機能
タッチスイッチ水ほうき水栓
樋口さん:
デザインだけではなく、機能面もご紹介していきますね。
水栓は「タッチスイッチ水ほうき水栓LF」です。
まず、レバーを触らず流水・止水ができます。
ーーこんな感じですね。
樋口さん:
最近では自動水栓もありますが、センサーが敏感で意図しない時に水が出てしまうこともありますよね。それを配慮し、汚れた手での水栓レベーを触ることなく流水・止水ができるように設計しました。
ーー私も自動水栓はNGでした(yukiさん)。
シンクって洗い物だけ置くわけではないから、意図せず水が出てしまうのはかえってストレスにもなるかな、なんて思ってんでやめました。
樋口さん:
ほうきのように広がるシャワーも広範囲の汚れを落とせるので便利です。
ーーほうき水栓ってムクリで記事にしていると割と水しぶきが気になるって声があるんですよね。どうなんでしょうか。
北浦さん:
恐らく、水栓の角度によるかと思います。
水栓が斜めになっているものは、角度がある分手前に水が出ます。
このような感じですね。
腰を曲げずに洗えるメリットもありますが、手前に水が来る分、水の勢いが強いとどうしても水しぶきが気になるケースもありえます。その場合、止水栓で流量を調整すれば無駄な水の使用や水ハネを抑えることができます。
※上記水栓は「ミッテ」の水ほうき水栓です。流量の調整で水ハネを抑えることができます。
ザ・クラッソの水栓は90度ですので、水は真下に出ますので、水しぶきの心配はありません。
そして、90度にしたことで、キッチン全体のシャープなデザインを損ないません。
ーーカッコいい・・・
キッチンの水栓って結構主張するのでデザインまでコダワリたい!という方も多いと思います。
タッチスイッチ水ほうき水栓の紹介映像はこちら
「きれい除菌水」と「すべり台シンク」で清潔を保つ
ーーお、次亜塩素酸ですね!
お風呂でも登場しましたが、キッチンでも使えるんですか?
樋口さん:
はい、もう片方の水栓からはきれい除菌水がでるようになっています。
油物や生物、キッチンの中でもシンク、取り分け排水口は汚れやすく、滑りも気になるところです。きれい除菌水がでることで、まずはキッチンの排水口が清潔な状態を維持できるようになります。
また、まな板や包丁、キッチンツールにもきれい除菌水を吹き掛けていただくだけで除菌効果もあります。菌の発生しやすい夏場や、生物調理した後には活躍間違いなしです。
ーー・・・
樋口さん:
くわえて、「定期ミスト設定」という機能もありまして、キッチンを使った最後から8時間後に自動噴霧が出る設定ができます。
どうしても調理中同時並行に洗い物をしたりできないケースも多いですよね。小さいお子様がいれば作ったら、すぐに食べさせて、そして自分も食べる。食器は食洗機で、キッチンのリセットは寝る前、なんて普通にあると思います。
そんな時、定期ミスト設定をしていただければ、排水口のぬめり防止になり、お手入れの手間が一つ減ります。
ーー・・・
完璧じゃないですか(笑)
お手入れが楽なクリスタルカウンターの上に、さらにシンクまでお手入れが楽。これで言うことなしですね。
樋口さん:
まだまだありますよ(笑)
ーー・・・(笑)
樋口さん:
ザ・クラッソの特徴としてシンクの大きさがあります。でも、当然シンクが大きくなれば隅に調理で出たゴミが残ったりしやすいですよね。
そこで、「スクエアすべり台シンク」の登場です。
試しにゴミをちょっと流してみますね。
約3°の傾斜を滑り台をすべるようにゴミが流れていきますよ。
キッチンで調理する→まな板を流す→出た小さいゴミは自然と排水口へ流れる→排水口は「きれい除菌水」で除菌→常に清潔な状態を維持できる仕組みができてます。
ーー小さいゴミってなかなか流れなくて、いつも蛇口を伸ばして水をかけて流してます。そして面倒なんで、最近は手を使って流しちゃいます(笑)(案外キッチンに立つ編集長)
お手入れが全く不要なわけではないけれども、あ〜面倒!という日常の一コマがかなり軽減されそうですね。素晴らしい!!
「きれい除菌水」と「すべり台シンク」の映像はこちら
食洗機と収納にもひと工夫
樋口さん:
食洗機はパナソニックさんの深型です。
ーーん?こんな形でしたっけ?
新しい型とかですか?
樋口さん:
いえ、食洗機自体は新しいものではございません。
特徴は一番上にある「通いかご」と呼んでいるかごです。
通いかごと言うくらいですので、食洗機とキッチンを行き来できる設計になってます。
ーーお〜これは凄い!シンクにもピッタリはまるようになっているんですね!
因みに、これってどこでも売ってるんですか?
北浦さん:
いえ、それはTOTOの独自の商品でして、シンクの幅、それから縁に合わせて作っているものですので、通いかごのみ販売はしておりません。
ーー商売上手ですね(笑)
北浦さん:
ありがとうございます(笑)
食洗機には予洗いした物をいれますよね。その際に、入れ方って洗う食器によって変わってくるので、迷い・考えると思います。
その時にちょっと床が濡れてしまったり、食洗機を覗き込みながら考えるのは体勢もよくないんです。
通いかごを使えば、シンク上で予洗いしながら、その流れで食器を重ねることができます。体勢に不可を与えませんし、動線もスムーズです。かごに食器を入れたら、そのまま食洗機にセットすればOKです。
ーー食洗機の上の部分って割と邪魔だったりします。まずは下から入れていくので、上の部分を丸っとあと乗せできるのはかなり便利だなと感じますね。
収納も見て見てもいいですか?
樋口さん:
はい、もちろんです。
収納容量も他社さん製品に引けをとりません。普段使うキッチン用品でしたらしっかり、そしてたっぷり収納できます。
また、収納するもののサイズにあわせて奥行きが調整できる「アジャストボックス」を調理スペース下の内引き出しに採用しました。奥行きが3段階に変えられるので手前のスペースに大きめの調味料を置いたりと使い勝手にあわせて調整できます。
ーー大きいサイズの調味料って収納できないので、買わないとか、容器を移し変えてる方もいますよね。一升瓶サイズが収納できるのは便利だと思います。
あと、気になったんですが、これカートリッジですよね?
樋口さん:
浄水器のカートリッジです。
ーー!!!
これ地味に便利ですよね!(失礼)
最近のキッチンは浄水器がつけられるものが多いですが、カートリッジの位置が引き出しの奥に設置されてるケースも多いです。これが、また取り替えるのに一苦労なんです。
リリパ小林社長:
我が家はカートリッジ奥にあって、いつ交換いいか忘れちゃったから浄水器使ってないよ!(笑)
ーーリリパ小林社長さん登場(笑)
小林社長は楽天リフォームでも住設プロデューサーとして活躍され、今回の取材は小林社長のご協力の元実現してます!
樋口さん:
でも小林さまの仰る通りで、カートリッジの交換期限をお忘れになる方も多いと聞いています。そこで、取り出しやすい位置に設置し、交換日までメモできるようになってます。
ーーこれなら絶対忘れないですね。
樋口さん:
実は、TOTOの会員サービスにはなりますが、カートリッジの定期便もあります。会員サービスは入会時の登録料、および年会費は無料です。交換時期になると郵送で送られてきますので、交換日を書き忘れても大丈夫です。
ーー抜かりない!!!
もう、至れり尽くせりじゃないですか(笑)
ゼロフィルターフードeco
樋口さん:
最後に、換気扇です。
ご覧の通りフィルターがないので、とてもお手入れが楽です。
因みに、フィルター無しの換気扇はTOTOが先駆けだったりします。
ーーこれも助かりますね。
換気扇はモノによっては取り出しが結構面倒だったりしますよね。
最近では自動洗浄付きのメーカーもあったりと、換気扇のお手入れの簡単さは一つの基準にもなると思います。
お風呂に続き終始ハイテンションだった編集部ですが、デザインの細部へのコダワリ、面倒なお手入れを軽減した気遣い、その両方を感じました。
ザ・クラッソ以外にもステンレスのキッチン、もちろん面材やデザインも自由に見れますので、ぜひお近くのショールームに足を運んでみてください。
また、今回撮影にあたり仲介でご尽力いただいたリリパさんでは、TOTOのお風呂を1DYAでリフォームができます。今検討真っ最中という方は、楽天からお申し込みもできますので、ぜひ検討されてみてはいかがでしょうか。
次回は洗面室の前に、みなさんからいただいたご質問にQ&A形式でしたいと思います。
前回の記事
0コメント