余白のある空間づくり。北欧ナチュラルなリノベーション〜hanacosanchiのLDKを探索!


リノベーションした空間に、LDKに加えご夫婦の書斎も組み込ませた余白あるつくり。


北欧ナチュラルで統一された素敵なおうちにお住まいのhanacosanchiさん(以下、ハナコさん)に、インテリアに加え、リノベーションを検討される方への3つのポイントもご紹介いただきました。


写真を見てるだけでもついつい真似をしたくなります。インテリアの参考にもなりますので、ぜひご覧ください。


(※記事の中での規格は建築時のものです。現在の最新の規格はメーカーの商品ページ等をご参照いただけますと幸いです。)


リノベーションという選択肢


自分たちの好みとコストパフォーマンス


ハナコさん 

私たち夫婦は都内で働いており、マイホームを検討する際に価格帯は大きなポイントになりました。 


高い天井や大きな窓、最新の設備など、新築ならではの魅力もたくさん感じましたが、マンションでも戸建でも都内ではそれなりの価格帯になってしまいます。


それならば、内装はもっとシンプルで良く、自分達でお金をかけるところと費用を抑える部分を選択できるリノベーションが、自分達には合っているかなと考えるようになりました。


相性の良い担当者との出会い


夫婦の気持ちや考え方がリノベーションへと傾いてたころ、WEBサイトで事例を見ていたリノベーション会社に「話を聞くだけでも」と相談に行ったのがきっかけでした。そして、担当者の話が納得できるものだったので、そのままその会社にお願いすることにしました。


後述しますが、この担当者との相性はポイントで、フラッと行ってみたところで決めるよりは、事前に自分たちの希望を固めつつ、その内容を咀嚼し広げてくれるような方に出会えるか、これは大切だなと思います。


マンションを選ぶ上で意識したこと


まずは新耐震であることが最優先でした。


以前住んでいた部屋がかなり築年数の古いマンションの5Fで、地震の度に結構な揺れがあり、怖いと感じることがありました。


今の家は地上階なので揺れも少なく、新耐震ということで少し安心できます。


もうひとつは、窓からの眺めが良いことでした。 

抜けのいい上階からの景色、もしくは庭のある地上階で、リビングからの眺めが圧迫感のないものにしたいと思いました。


上の写真のように、庭にはタイルと植物があり、奥行きを感じるほどです。


因みに、物件の内覧数は全部で6軒ほどでした。 

リノベーションを担当した会社が自分達の要望に沿ってかなり絞っていただき、その中で良い物件に出会うことができました。


あと、中古マンションなので昔から住まわれてる方とのコミュニティがあります。正直、そこは意識はしませんでしたが、「建った時から住んでいるヌシがいる」というのは管理人さんから聞きました(笑)


入居者同士で会話されているシーンを見かけることが少ないので、コミュニティーらしさを感じる機会がまだありません。管理組合の理事が当番制のようなので、役割が回ってきた時に感じることになるかもしれないです。


施工期間

・6月物件探し

・8月契約・施工開始

・12月引っ越し

このようなスケジュールで、約半年ほどで今の生活がスタートしました。


余白を残したLDK


長く住んで疲れない雰囲気づくり


ハナコさん 

以前住んでいた家が濃い茶色のフローリングだったためか、明るいナチュラルな雰囲気に憧れがありました。


全体の雰囲気は、「無骨なインダストリアルな雰囲気」と、「北欧ナチュラルな雰囲気」の2つで最後まで迷っていました。


設計の方から頂いた平面図をもとに、木目や壁の色などの写真を切り貼りしたCGを作ったりして、雰囲気や家具との組み合わせなどを夫婦で話し合いました。最終的に、長く住んでいても疲れない雰囲気だなと感じた北欧ナチュラル系の雰囲気に決めました。


床は無垢材でプレイリーホームズのオーク三層フローリング(PHFL0199)にオスモオイル塗装をしたものです。床材は面積も一番あり、見た目の印象も大きく変わるためしっかり選びました。


毎朝天気が良いと朝日が差し込んできますが、北欧ナチュラルにしたことで一段と明るく感じ、気持ちの良い朝を迎えられます。


家具で仕切る余白


当時こどもができるかわからない状態だったので、とりあえず広めにしようと思い、もともとあったLDKスペースに加え、2部屋あった和室、洋室とつなげて使えるようにしてもらいました。


LDKの広さは25畳あります。


今は広めのLDKとして使い、将来部屋が必要になった時に増やせるように、壁を立てるための下地も作ってもらっています。


2人とも自宅で仕事をすることがあるので、ダイニングテーブルと同じ素材を使ってデスクも造作をお願いしました。LDKの一角をワークスペースとして利用しています。


元がリノベーションですので、いずれ時期がきたらまたリノベーションしてもいいかな?と考え、あまりガチガチに間取りを組まないのも暮らしに余白が出て面白いと個人的には思います。


造作家具で統一感を演出


ハナコさんのキッチンインテリア

◯キッチンメーカー:クリナップ/ラクエラ

◯天板:ステンレス

◯食洗機:パナソニック/NP-45VS7シリーズ

◯水栓:リクシル/SF-HM451SYXU

◯浄水器:リクシル/JF-WA505(JW)

◯レンジフード:渡辺製作所/WFS-75AM

◯キッチン床タイル:東リ/ピエスタ(VT958 黒)

◯キッチン背面タイル:toolbox

◯背面収納:無印良品/ユニットシェルフ


ハナコさん 

キッチンカウンター、ダイニングテーブル、飾り棚、デスク、洗面やトイレの天板は同じ素材で合わせて造作してもらいました。


逆に、既製品を選ぶ際は、カウンターやダイニングテーブルで使うナラの集成材のサンプルをショールームや店頭に持ち歩いて、色味が似ているものを選ぶようにしました。


また、飾棚の周りの家具や額縁との距離は、均一になるように図面で調整しました。


キッチンは、ワークトップが一番高い90cmを選んだのですが、夫婦2人とも背が高いのでとても使いやすく気に入っています。水栓金具はリクシルのスワン型が見た目の統一感が出てよかったので、付け替えてもらいました。


背面収納は無印良品のユニットシェルフにすることで、収納場所が固定されないのでフレキシブルで使い勝手も良いですし、もちろんコストも抑えることができました。


キッチン床は東リ/ピエスタ(VT958 黒)の採用することで普段のお手入れの負担を軽減させました。


キッチンは立ち上がりを高めに設計し、カウンターを設けたことで来客時には手元をみられることなく会話もできます。


このむき出しの天井にブラックで揃えた電球(toolbox)がナチュラルなインテリアをグッと引き締めてくれます。リノベーションならではの味わいです。


ゆったり気持ちが落ち着く洗面室


お風呂上がりやメイク中にゆっくりできるよう、洗面スペースには椅子をおきたいと思っていたので、小さめの椅子を見つけて、そのサイズをもとに洗面台の寸法を調整してもらいました。


洗濯機まわりは、サニタリー用品の収納がたっぷり出来るように、また収納するものによって調整ができるように、可動棚にしてもらいました。


決して潤沢な広さがあるわけではない中古マンション。


今年に第一子が生まれて気づいた点としては、洗面室はゆったり目に作ってよかったなと実感することが多いです(笑)


毎日ドタバタで想定していたゆったりではないですが、洗面室の空間はある程度ゆとりを持たせた設計がおすすめです。


洗面室の床は塩ビタイル(田島ルーフィング/マティル・MBE-165 ベージュ)を採用しました。


リノベーションを検討する上で重要なポイント


ハナコさん 

賃貸でよくある間取りや内装ではなく、「もっとこうしたい」「こうだったらいいのに」というイメージをお持ちの方には、間取りから内装まですべて決めることができるリノベーションはおすすめです。


もし、もう一度リノベーションするとしたらこんな所に気をつけようと思ったことを3つお伝えしたいと思います。


物件によって出来ること・出来ないことがある


部屋の壁を取り払って広い部屋にしたい。天井を抜いて空間を広く見せたい。コンクリートの下地を活かす「コンクリートあらわし」にしたい。水回りの場所を大きく変えたい。


こうしたことをする場合、物件によっては部屋の仕組みや、管理組合の規定上どうしても出来ない場合があります。


実際の中身は解体工事をやってみないとわからない部分もありますが、「これだけはやりたい」というイメージがある場合は、物件探しの際に不動産担当の方へ必ず伝えておいたほうがよいです。


内装・仕様は最初に全て決めすぎないのも大切


住んでみないと正直わからない部分もあるため、無理矢理決めて選択肢を狭めてしまうくらいなら、住んだ後からできる部分は、変えられる余地を残しておくというのもやりかたの一つだなと感じました。


例えば、大きな部屋割りや設備、水回り、配管や配線に関わる部分は変えることは難しいので、相談しながらしっかり考えますが、棚や家具、壁の塗装などは後から自分たちでもやることができます。 


私たちの場合、収納は市販の無印良品のものにして後からでも組み替えられるようにしたり、キッチンの吊り棚の部品をtoolboxで買ってDIYしたり、サブウェイタイルの業者を別で探してお願いしたりしていました。


わずかですが費用を節約することもできますし、なにより、自分で手を動かして作った部分は特に愛着がわく気がします。


生活の変化や、住んでみて感じたことをもとに変えていくのも、リノベーションの楽しい所かもしれないなと思っています。


相性の良いリノベーション担当者を見つける


これが一番大切かもしれません。


ここまでお話した物件選びや、どこまで決めてどこは自分たちでやるかなど、きちんと相談に乗ってくれたり、専門的な視点でアドバイス・提案してもらえる不動産担当者さんや設計士さんと出会えるかどうかで、大変さが変わってくる気がします。


そのため、設計士さんはどんな人がいるのか、指名ができるのかなどは会社によって違うので、事前に確認しておいたほうが安心できます。


また、進めていく上では、受け身だと会社のおすすめや標準仕様で決まっていくので、意見を出しながらこちらが引っ張っていくくらいの気持ちで進めていったほうが納得がいくものになる気がします。


お仕事や、普段の生活の傍らで色々なことを決めていくのは大変ですが、やればやるほど自分たちが愛着を持てるお部屋になっていくと思います。


ぜひ、素敵なリノベライフを実現して欲しいです。



いかがでしたでしょうか。


ナチュラルテイストなキッチンの写真を拝見しとても素敵だな〜と眺めていると、家具で部屋を仕切ったり、インテリア全体の統一感、既製品との組み合わせが特徴的でお声がけさせていただきました。


私はリノベーションは未経験ですが、コラムや記事を通じて知識が増えていくのがわかるくらし、リノベーションって出来ること・出来ないことが多いですね。


何となく自由に理想通りに!と思いがちですが、下準備はとても大切と改めて勉強になりました。


ムクリのリノベーションに纏わるコラム・記事はこちらよりご覧いただけます。


ハナコさん、出産間もないタイミングでのご協力ありがとうございました!


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