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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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コラム執筆者のご紹介
皆さんが家を探そう・建てようと思ったキッカケはなんですか? 今回は、ご主人のお仕事の転勤が落ち着いたのを機にお家を建てられたsario.ls さん(以下、saoriさん)にご協力いただきます。
23坪に建つ家とは思えないほどスッキリとまとまった室内には、saoriさんセレクトの北欧インテリアがセンス良く配置されています。ぜひそのあたりも注目して見ていただけたらと思います。
それではsaoriさん、よろしくお願いします。
はじめに自己紹介
はじめまして、この度ムクリでコラムを書かせていただくことになりましたsaoriと申します。我が家は夫と私の共働き夫婦と中学生の息子の3人で、今年で築10年となる一戸建ての家で暮らしています。
コラムでは、私たち夫婦が小さな家を建てるまでの経緯から家の間取りについてや、築10年目となった現在のインテリアや家の様子、暮らしについてもご紹介させていただきたいと思っています。
私たちの家づくりや暮らしの経験が、何かひとつでも読んで下さる方のヒントになれば幸いです。どうぞよろしくお願いします。
理想にフィットした暮らし方を考えた家探し
暮らしのスタイルを決める
私たちは11年前に夫の転勤で大阪から神奈川に引っ越してきました。今後は希望を出さない限り転勤はないとわかったことがキッカケで、そろそろマンションでも購入したいねという話が夫婦間で出るようになりました。
そこで家探しの条件として最初に挙げたのが以下の2点です。
1.駅から徒歩10分以内の立地であること
2.60平米くらいある物件
私たちは夫婦共働きということもあり、通勤のことなども考え、駅から近いということが夫婦共通の絶対条件でした。とにかく駅から近いことに重きを置いていたので、3人で住むのに60平米あれば充分と考えて、広さはそれほど求めないことで夫婦一の意見は致していました。
実際に家を探し始めたころは、まずは駅近くの分譲マンションを中心に見て回りました。
私たちの挙げた条件で分譲マンションを探すとなると、当然予算も上がってしまい、希望している予算に合わせると駅から遠くなってしまうという壁に直面しました。
そこで中古マンションも視野に入れて物件を探しましたが、10年前の当時は住宅価格が今よりも高く、築年数が古くても値段が高い物件となってしまい、リノベーションを施す予算が残らないという状態でした。
分譲マンションを中心に探してはいましたが、夫が戸建てにも興味があるということで、駅から徒歩圏という条件に合う物件であれば、建売の戸建ても視野に入れて探すことにしました。
理想の家をシンプルに考える
休日は毎週末物件を見て回る日々が続きましたが、中々心惹かれる物件には出会えませんでした。
私は家やインテリアへの思い入れが強かったこともあり、「素敵!住みたい!」と心から思えなければ買おうという気持ちに全くなれずにいました。
それから3ヶ月が経ち、夫の方から急に提案されたのが、一戸建ての注文住宅をイチから建てるのはどうだろうかというものでした。家探しの始まりはマンションからだったので、夫からの提案は思いもよらないものでしたが、調べてみると私たちが考えていた広さの家であれば、予算的にもなんとかなりそうだということがわかりました。
そうなると、「立地さえ条件に合うところを選んでしまえば、そこに好みの家を建てるだけじゃないか」と夫に言われ、今までどこかしっくりこなかった家探しが家づくりへと、一気に動き出したような気がしました。
この日以降、私たちは新たに建築士さんと家を建てるという方向で土地を探してみることにしました。
偶然訪れた土地との出会い
土地探しを始めてしばらくしたある日、ポストに入っていたチラシに駅から徒歩6分の土地が紹介されているのを夫が見つけました。そこに写っていたのは、その時住んでいた賃貸マンションからも近く、南西向きの23坪の細長い変形地でした。
実際に土地を見せていただくと、駅から近いとは思えない程静かな住宅地で、向かいには雑木林の緑が茂り、両隣に隣家があるものの陽当りもそこそこという環境の良さで、すごく住みやすそうだなと感じたことを覚えています。
23坪という小さな土地にどんな家が建てられるのか不安はありましたが、この広さの土地でも1、2階と合わせて70平米ほどの家が建てられるとわかり、私たちはこの土地を購入し、ここに家を建てることに決めました。
建築士さんと建てる小さな家
無事土地の契約を済ませた後は、以前よりインターネットなどで調べていて気になった設計事務所に土地の図面を持ち込み、新居のプランと見積をお願いしました。3件ほどの事務所に見積りを依頼したと思います。
最終的に私の好きなインテリアのテイストや思い描いている家での過ごし方を一番理解してくれたica associateさんにお願いすることにしました。
こんな家でこんな風に過ごしたいという想いはあったものの、建築の知識などまったくなかったので、もちろん間取りの決め方もわかりませんでした。そのため建築家さんとの打ち合わせでは、最初に4つの希望を伝えました。
1.一番多くの時間を過ごすリビングを明るく気持ちの良い空間にしたい
2.向かいの雑木林の緑が目に入るよう大きめの窓と広めのベランダも欲しい
3.リビングまわりにキッチンや水回りも配置しマンションのような利便性がほしい
4.白い壁と木の床のシンプルな空間でインテリアを楽しみたい
この4つの希望を踏まえて一旦プランを提示してもらい、それをたたき台にして、さらに希望や要望を伝え修正してもらうというようなことを繰り返し、プランを固めていきました。
購入したのは小さく変形した土地だったので、規定のサイズがある程度決まっているバスルームやキッチン・階段をどう配置するかについては、まるでパズルを組み立てるような複雑さで、今の間取りに決まるまでは何度もプランを練り直しました。
家づくりは一生に一回きりかもしれない大きなイベントです。
「こうしたい!」という気持ちを遠慮せずにどんどん伝えながら、建築士さんにも同じイメージを共有してもらうことが理想の家づくりには何より大切だと私は考えています。我が家を担当してくれた建築士さんは、私とは同学年だったこともあり親近感が沸いて相談しやすく、ちょっとしたことでも伝えやすかったのが幸いでした。
その中でどうしても出来ない事や無理な事に対しては建築士さんもきちんとNOと言ってくれます(笑)自分の持っている理想やコダワリを伝えられたからこそ、今の我が家があると思います。
次回は、我が家の間取りについてや工夫した点をご紹介したいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました♪
マンションを中心に家探しをされている中、ご主人からの注文住宅を建てるのはどうか??と言う提案、すごくシンプルだけれど、グッと刺さる一言ですね。
そしてたまたまポスティングされていた広告を見つけたのもご主人。注文住宅を建てようと思っていなければスルーしていたかもしれません。
そして23坪という決して広くはない空間の中に、saoriさんのセンスとインテリアへの強い思い入れがあったからこそ実現した今の暮らし。
saoriさんご夫婦の想いやコダワリが沢山詰まった今の家は、偶然できたものではなく、ハッキリとしたイメージと柔軟な発想から生まれたモノなんですね。そして一緒に家づくりをされた建築士さんと本音で語り合えるような関係づくりもとても素敵だなぁと思いました。
saoriさんありがとうございました!
(編集部:megu)
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