【暮らしのインテリア】一体型ダイニングキッチンで動線スッキリ・家族が集いやすい空間~暮らしやすさを重視した平屋づくり(h._.hausさん)

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見た目の良さと使いやすさを両立させた一工夫


執筆者:h._.haus(@h._.hausさん)さん


前回コラムでは、平屋を建てることになった経緯や、理想に沿った間取りづくりについてお話しさせていただきました。


今回は、我が家のキッチン周りのコダワリについて詳しくお話ししていきたいと思います。


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一体型で動線がスムーズに


我が家のキッチンは、ダイニングテーブルと一体の造りになっているのが特徴です。


キッチンとダイニングテーブルを一体にする為に、通常はダイニングテーブルよりも高くなるキッチンを、キッチン側の床を下げることで高さを合わせました。


その際、ダイニングテーブルより9cmほど更にキッチンを低くすることで、あまり見せたくないシンク部分がリビング側から見えにくくなるように工夫しました。


そして、一体型にした理由は以下の3つの想いからでした。


1.配膳と片付けのしやすさ 

2.キッチンに立っていても孤立せずに、家族や友達と同じ目線で会話ができること 

3.家事をしながらでもこどもの遊び相手や宿題なども見てあげたい


実際に一体型のダイニング・キッチンで生活をしてみて、食事の際の配膳と片付けのしやすさを実感しています。


結婚前にはこの大変さをあまり感じていませんでしたが、結婚し夫とアパートで暮らし始め、一日三食しっかり作るようになってから、配膳や片付けの不便さを感じるようになっていきました。


キッチンからダイニングまで距離にしたらたった数歩ですが、壁付けのキッチンだった為、配膳の度に振り返ったり体の向きを変えなければならないのが不便だと感じる要因でした。


今は横並びの一体型にしたことで、料理・配膳・片付けの一連の動作が流れ作業のように出来るようになり、とてもスムーズになりました。


あえてデメリットを挙げるとすれば、一体型故にダイニングからはキッチンが丸見えなことです。しかし、キッチンの使用頻度やライフスタイルによって見た目をとるか、使い勝手をとるか、優先順位をよく考えた上で我が家は一体型DKにして大正解でした。


ダウンフロアのキッチン


先述したように、キッチンの高さを抑えて生活感が見えにくくなるように、キッチンの床部分を少し下げた造りにしました。床を下げたことで、慣れるまではつまづいてしまうのでは?とも思いましたが、家族みんな支障無く暮らせています。


床を約20cm下げたことで、キッチンに立っていてもダイニングに座っている人と同じ目線の高さで、気軽に会話が楽しめるのがお気に入りのポイントです。


リビングから直接コップをシンクに置けたり手が洗えたりと、わざわざ回り込む手間が無いのはとても楽で、これは予想していなかったメリットです。


床を下げる為の費用はかかってしまいましたが、この造りにしたおかげで段差に腰掛けてコーヒーを飲んだり、私がキッチンに立っている時には娘がここに座って一緒にお喋りしたりすることも増えてきたりと、予想外のくつろぎのスペースとなっていて、採用して良かったと思っています。


コダワリを詰め込んだキッチン


キッチンは、パナソニックの壁付け用のシステムキッチン(ラクシーナ)を採用したのでアイランドキッチンなどと比べると、とてもリーズナブルに済みました。


壁付け用キッチンを選んで造作のダイニングテーブルとカウンターを組み合わせた事により、我が家らしいオリジナルキッチンになったと思います。


キッチン前面のカウンター下にはリビングで使用する小物を収納できるように棚を付け、横の壁面にはずっと憧れだったサブウェイタイルを採用しました。


因みに、可動棚が二段設置できる仕様ですが、こどもが階段代わりに遊んでしまうため、現在は取り外し何も収納していません。


奥行きが20センチありますので、将来的には書籍や絆創膏、爪切り、内服薬といったサッと使いたいモノを収納する予定です。


また、キッチン・ダイニング周りは掃除のし易さも意識して素材を選びました。


ダイニングテーブル横の壁は、こどもの食べこぼしなどでも頻繁に汚れるので、クロスではなくお手入れのしやすいタイルを採用して大正解でした。


キッチンコンロ隣の壁にはタイルではなく、あえてパネルを使用しました。全面がツルッとしているので、油汚れも気にならず、汚れたらサッと拭くだけでキレイを保てています。


コンロ隣の壁の裏側は、磁石がつくマグネットウォールになっていて、カレンダーや予定表、ホワイトボード、郵便物入れなどを貼っています。


磁石で貼り替えられるので、簡単でとても便利です。予定表などはLDKから見えない場所に貼りたかったので、死角になるこの壁を有効に利用しました。


素材にまでコダワリ抜いた造作収納


キッチン背面には置きたい家電のサイズや食器の量など様々なモノとの兼ね合いもあった為、最初に収納のカタチを決めていき、収納力タップリな収納棚を工務店さんと連携している家具屋さんに造作していただきました。


まずは、実生活で使っているキッチンとダイニングで使用するモノをピックアップしていき、それに合わせた収納サイズを考えました。


カタチや大きさが決まってからは、デザインと素材を選ぶ作業に取り掛かりました。


我が家は框のないシンプルなデザインを希望しました。最終的には、取っ手や框などもない極力フラットな面材と、掃除もシンプルに済ませられるようなデザインを選びました。


吊戸棚の面材には水にも熱にも傷にも強い、アイカ工業のメラミン化粧板を採用しました。


色や柄のラインナップがとても豊富で、サイトを眺めては悩んでいましたが、実際にコーディネーターさんにサンプルを取り寄せていただくと、木目調のメラミン化粧板の完成度の高さに感動しました。触り心地もまるで本物のようで、こちらを採用して本当によかったなぁと思います。


ただ一つ残念だったのは、メラミン化粧板は施工サイズに限界があり、それ以上のサイズに使用すると継ぎ目ができてしまうことでした。そこでダイニングテーブルとカップボードの天板には集成材を採用しました。


メラミン化粧版と集成材との異なる素材の組み合わせで、違和感が出てしまわないか心配でしたが、吊り戸棚・天板・床すべて異素材でも色を合わせることで統一感がでました。


余白と使いやすさを求めたサイズ感


吊り戸棚・飾り棚・カウンターの高さや奥行きについては、天井⇆収納棚⇆床までのサイズを忠実に縮小した絵を描き、全体的なバランスを見ながら最終的に一つ一つのサイズを決めていきました。


カウンター上には電子レンジや炊飯器などを置く予定でしたので、私(155cm)が立って作業のしやすい高さを意識して考えました。


飾り棚は、カウンターに置いた家電が当たらない事と、バランスの良い余白ができる高さにし、カウンターで作業をしていても棚が邪魔にならないような奥行きも自分なりに考えて造作していただきました。


細かいサイズ

・カップボード天板の高さ:90センチ

(ダイング側高さ:70センチ)

・天板から飾り棚高さ:52センチ

・飾り棚から吊り戸棚高さ:30センチ


吊り戸棚は扉を開けると二段に分かれています。


下段には頻繁に使ったりするモノや食材のストックを置いているので、台を使わず手が届くような高さにし、サッと取り出せるようにしています。


上段はあまり使い勝手は気にせずに、使用頻度の低いモノを中心に収納しています。戸棚から天井までは圧迫感が出ないように空間を作りました。


飾り棚の部分は壁の中まで入っている為、断熱材を入れる前から設置されていました。支えの金具などがない分、見た目もスッキリです。


最初の段階で収納についてプランがまとまっていたことで、見た目も使い勝手もトータルで自分に合ったバランスの良い収納のカタチが実現できたのだと思います。


こうして完成した我が家の造作収納棚は、置くモノを想定したサイズや強度など、工務店さんと家具屋さんが連携して造り上げてくださった傑作品だと私は思っています。


以上、我が家のキッチン周りのコダワリについてお話しさせていただきました。


最後まで読んでいただきありがとうございました!



とても存在感のある一体型のキッチンとダイニング。


パッと見は一直線につながっているだけに見えてキッチンの床を下げることでリビングからの視線を遮る役目があったり、ダイニングで座っている家族と同じ目縁の高さででキッチンに立って作業が出来るなど、細部まで考え抜かれたアイデアが流石でしたね。


そしてお子さんがキッチンの段差に腰かけておしゃべりしてくれる日常の風景、とてもほっこりしました。 キッチン背面の収納スペースも、h._.hausさん自身に合わせたサイズ感と奥行きを考え抜くことで、使い勝手の良さとおしゃれさをちゃんと両立させてくれています。


木の質感を生かしたメラミン化粧板は他の集成材や床材と比べても全く違和感がないほどに馴染んでおり、妥協することなく質感までコダワリ抜いたからこそ、今の光景があるのですね。


h._.hausさん、ありがとうございました♪

(編集:megu)


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