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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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コラム執筆者のご紹介
夫婦間で価値観や好みなどが全く違った場合、どちらの意見を取り入れようか悩みますよね。
今回からコラムでご協力いただく____s913さん(以下、Yukaさん)ご夫婦は、家づくりにおいて重要視している点が夫婦間で全く違っていましたが、家族が寛げる空間づくりをしたいという共通の想いを軸に、お互いのコダワリを採用しつつもまとまりのある空間を造り上げたそうです。
初回コラムでは、お家づくりに於けるコンセプトやイメージをどのようにカタチにしていったのかをお話していただきます。
シンプルな中に散りばめられたYukaさんのセンス溢れるインテリアも必見です。
それではYukaさん、よろしくお願いします。
はじめに自己紹介
はじめまして、Yukaと申します。
我が家は夫と私(35歳・専業主婦)・息子(4歳)の3人で、約1年前に夫の地元に一軒家を建てて暮らしています。
お互い一人暮らしが長かったため、結婚後は家族が寛げるような温かい空間を作りたいと常々話していました。賃貸マンション暮らしを経て、息子が1歳になる頃ようやくマイホーム計画がスタートし、約2年後の昨年ついに念願だったマイホームが完成しました。
インテリアや収納などまだまだ勉強中の私ですが、コラムを通じてこれから家づくりをされる方々の参考になるようなお話が出来たらと思っています。どうぞよろしくお願いします。
詰め込みすぎないシンプルモダンな家づくり
小さな子連れのハウスメーカー選び
インテリアに全く興味のない夫と、決して詳しくはないけれどインテリアが好きで雑誌を見たりするのも好きな私といった、あまり共通の趣味が無い私達夫婦なのですが、結婚後はすぐにでもマイホームを持ちたいという共通の想いがありました。
夫は家に対して耐震構造や強度・安心感を重視しており、私はデザイン重視で細かなところまで自分で決めたいと思っていたので、まずはそのどちらの希望も叶えてくれるハウスメーカーを探す所から私達の家づくりがスタートしました。
そこでまず最初に足を運んだのが住宅展示場でした。
話を聞いたりしながら気になるハウスメーカー4社をピックアップし、私は元々建築設計事務所で家を建てる事に憧れがあったことから、さらに建築設計事務所3社の計7社に家づくりに対する私達それぞれの想いを告げ、プラン作成を依頼しました。
それぞれの会社の特徴やデザインが活かされたプランが提案されましたが、最終的にはデザイン・耐震面・納期など、私達夫婦の希望を全部盛り込んだプランを提案してくれた今のハウスメーカーに自邸建設をお願いする事にしました。
この会社はハウスメーカーではありながらも、間取りやデザインに関しては提携している個人の建築設計事務所の中から施主が好みの設計をしてくれる建築士さんを選べるシステムになっていたので、要望の多い私の希望も通りそうだという事が決め手の一つでもありました。
当時1歳だった息子を連れての長時間の打合せはとても大変で、話を聞くために私達が訪れた建築設計事務所はどの会社も模型などがディスプレイされており、息子が何か壊さないかとヒヤヒヤし、正直話を聞くどころではありませんでした。
その点ハウスメーカーは展示場のほとんどにキッズスペースが完備されていて、最終的に建築をお願いしたハウスメーカーもスタッフの方が交代で息子を見てくださり、私達も安心して打合わせに集中する事が出来ました。
そういったスタッフの方々のお心遣いなど、細かなところまでケアしてくださるこの会社にお願いして本当に良かったなと思っています。
我が家の家づくりのコンセプト
我が家が家づくりで目指したのは、好きなものを詰め込み過ぎずシンプルで飽きのこないデザインという事でした。
私は歳を重ねるとともにその時の好きは変わっていくモノだと思っているので、今好きなモノやコトを欲張らないようにしました。
憧れややりたいことは挙げだしたらキリがないほどあり、2年という長期にわたる家づくりでは打ち合わせが進んで行くにつれて色々と盛り込みたい気持ちもありました。しかしそこは初心に戻り、やりすぎずにベースはシンプルに造る事で後から家具や小物などで色味を足していけるように余白を持たせた家やインテリアを心掛けました。
これから先に趣味やその時々の気分でどう変化させていこうかと考えるのも楽しみの一つでもあります。
家族の存在を感じる空間づくり
家の中で好きなポイントを挙げるとしたら、私が1日の中で1番長い時間を過ごしているであろうキッチンから、家族がどこにいてもその存在を感じられるように設計して頂いた間取りです。
キッチンから見える位置にキッズスペースを設けたり、将来息子が帰宅後にそのまま自分の部屋に直行するような日が来ても顔が見えるようにと、リビングを経由して2階の自室に行くようにリビング階段を採用し、2階のリーディングスペースやピアノ専用部屋もキッチンから見える位置に造りました。
吹抜けを採用した事でこのような間取りが可能になり、1階と2階とでも遮られることなく会話ができるようになっています。日頃から家族のコミュニケーションを大切にしている私達にとってはとても居心地の良い空間になりました。
理想の家を建てるということ
間取りに関しては、当初ビルトインガレージや1階部分をもう少し広くしたいなど要望がたくさんありましたが、打ち合わせを重ねるうちに土地の大きさや形状には限界があり全ての希望を叶えるのは難しいと実感しました。
それでも初回のプランを出していただいた時に、私達の希望をほぼ詰め込んでくれていて大変驚きました。その時に初めて造っていただいた模型もすごく嬉しかった事を覚えています。
後悔した点を挙げるとすれば、ハウスメーカーには標準仕様というものがあったのですが、我が家はほとんどがオプションであったり自分たちで選んだものや造作ばかりを採用した結果、当初の予定より大幅にコストが上がってしまったことです。
もう1点は、当時は息子の幼稚園のプレ入園までに引越したいという強い希望があり、とにかく納期を急いでいたことです。
その事から希望に添わず諦めた建築事務所もありました。今思えば、人生の中で1番大きな買い物であろう家を購入するという事をそんなに急いで決める必要は無かったなとも思っています。
しかしお家で楽しそうに遊んでいる息子を見ていると、やはりあの時頑張ったからこそ今のこの光景があるのだと思います。
家を建てるのにベストなタイミングがいつかと聞かれると正直わかりませんが、我が家にとってはこのタイミングがちょうど良かったのではないかなと感じています。
インテリアの参考にしたことやモノ
家づくり中はインテリア雑誌を買い漁って参考にしていました。他にも、手の空いた時間などにどこでも手軽に観ることが出来るpinterestと言うアプリも頻繁にチェックしたりと、色々なツールを使って情報を収集しました。pinterestはキーワードで画像を簡単に検索できるのでイメージをまとめるのにとても便利でオススメです。
完成した家のイメージを膨らませるために好きなインテリアショップに何度も通ったり、自分の好きなイメージを建築士さんにうまく伝えられるようにと、簡単なスクラップブックを作成して打ち合わせの時に持参したりもしました。
家づくりの際には自分の持っているイメージを夫や建築士さんと共有する事で、どんな家にしたいかということが伝わりやすくなり、悩んだときの意思決定の手助けにもなるかもしれません。
住み始めてからの事やインテリアについては、また次回以降のコラムにてお話ししていきたいと思っています。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
家を建てようと思った時に多くの方が悩むであろうハウスメーカーや設計事務所・工務店選び。
ハウスメーカーは品質と企業の安心感であったり、設計事務所などは地域密着型で設計の自由度が高いなど、それぞれにメリットがありますね。
Yukaさんが依頼されたのはハウスメーカーでありながら建築設計事務所との連携で両者のいいとこどりな所に思わずすごい!と声が出てしまいました(笑)
とてもスタイリッシュなリビングの壁の向こう側には壁一面にマグネットウォールを採用し、隠れ家のようなキッズスペースを設けるなど、家族みんなに優しい家づくりのアイデアが満載でしたね。キッチンを拠点に家族がどこにいても存在を感じられるというところにも、Yukaさんの家族に対する想いが現れていると思いました。
敢えてシンプルに造る事でこれから変化を楽しめるようにした家が、どんな風に変わっていくのか10年後・20年後も楽しみではありますが、家族が寛げる空間を造りたいという想いはずっと変わらずに続いていくのでしょうね♪
Yukaさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
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