「料理を思いっきり楽しんで欲しい」分析や検証を重ね、徹底した利用者目線で実現したキッチン(前編)〜LIXIL取材〜


キッチン、浴室、トイレの水回り、床や建具といった普段接するモノから、外壁やサッシ、門扉、シャッターの設備に至るまで、私たちの日常に寄り添う「LIXIL」。


身近なLIXILをもっと知りたくて大阪にある南港のショールームに伺い、最新のキッチン、お風呂、そして可愛い・カッコいい建具について取材しました。


最上位モデルのリシェルSIを中心としたキッチン(前編)と、個性を引き立ててくれるカッコカワイイ建具やお風呂(後編)の二部構成でお届けします。


私(編集長)とyukiさんの二人で行ってきました。


ショールームの受付を過ぎるとリシェルPLATが出迎えてくれます。最初からテンション上げてくれます。

※休館日に取材させていただいております


そして、館内はとにかく広いです!


ここ南港のショールームは西日本最大級で、2000坪の広さに、 水まわりから、内装建材、玄関、サッシ、外壁まで約3000アイテムの商品を取り揃えているとのこと。


2月にリニューアル(取材は1月時点)されたそうですので、ぜひ足を運んでみて欲しいです。もう1日では足りないくらい楽しめます(笑)


広めのキッズルームをはじめ、レストランや、授乳室、ベビーカー、車椅子のご用意と 150台の無料駐車場もありますので、お子様連れでもじっくり見ることができますね。

※こちらキッズルーム。広く大きな窓もある明るい場所でした♪


まずは、水回り。 

キッチンをご案内いただいたのはキッチン商品部主幹の木村さんです。そして、今回の取材のアテンドも、楽天リフォームでも住設プロデューサーとして活躍するリリパの小林さんです(ありがとうございました!)


料理を楽しむ空間を最大限サポート


ーーLIXILさんのキッチンといえば、リシェルSI、アレスタ、リシェルPLATとデザインも多様で、ムクリの記事でも採用されている方も多いです。


本日はリシェルSIをご紹介していきます。

木村さん、よろしくお願いします。


ーー熱にも、硬いモノにも、とにかく強いという印象があるセラミックですが、どういったコダワリがあるのでしょうか。


木村さん:

やはり「思いっきり料理を楽しんで欲しい」という想いが強いです。


熱々のお鍋を置く場所に戸惑ったり、調理中の汚れやキズがつくのを心配するなど、料理をしているときになるべく気を使いたくないですよね。


そこで、熱やキズ、汚れに強く、耐久性を担保しつつ、デザイン性も非常に高いセラミックの天板を開発しました。


ーーLIXILならではの強みはどこに隠されていますか?


木村さん: 

現LIXILは「トステム」「INAX」「新日軽」「サンウエーブ」「TOEX」といった会社が統合してできています。その中の「INAX」はタイルを商品として持っていたので、より良いセラミックトップを開発するために多くのアドバイスを受けることができました。


ーーなるほど。 

統合によって各社の技術力が活かされ、従来ではできなかった製品開発ができるようになったということですね。そして、まさしくそれがLIXILの強みであると。


木村さん:

その通りです。

もう少しマニアックな話をしてもよろしいですか?


ーーぜひ(笑)

開発秘話を楽しそうに話される姿から、製品への愛情が伝わってきました。


木村さん:

セラミックトップは厚みがある方が、熱にも強くなり耐久性も出ます。


一方で、当たり前ですが重量も増えてしまいます。そうすると、天板が重すぎて施工できません。


当社のセラミックトップは表面材だけでなく、補強を含めたトップ全体を商品として考え、強度と重さのバランスを保つことについても、高い技術力が活かされています。


ーーセラミックトップが熱に強いのは何故ですか?


木村さん: 

先ほどタイルについて触れましたが、セラミックも約1250度の高熱で焼き上げてつくります。そのため熱に対しては従来の人造大理石とは比べ物にならないほど強いんです。


一般の奥様はキッチンのトップに熱いフライパンを直接置くことのリスクを良く理解されているので、みなさん驚かれています。


ーー確かに、今までのキッチンでは考えられないことです。そのような気を使わなくていい所が、思い切り料理を楽しむ事につながっているんですね。


キズや汚れに強いのも、また料理の味方ですね。


木村さん: 

包丁よりも強いと聞いたことある方もいるかもしれませんが、通常はまな板を使いますよね。ですから、天板で直接調理をして欲しいという狙いではなく・・・例えば、まな板を使うほどでもない時ってありませんか?


ーースーパーで買ってきたネギを冷蔵庫にしまうために三等分にしたい時とかですかね?


木村さん: 

はい、その他、薬味を切り忘れた時、土がついた根菜類とか、まな板を汚したくない時もそうだと思います。


しかし従来のステンレスや人造大理石のトップでそれをやってしまうと、天板を傷つけないように切ろうとしてもどうしてもキズが付いてしまいます。人工大理石の場合、その細かいキズから菌や汚れが入る、という状況もありえます。


そう言った面でセラミックトップは包丁程度ではキズがつきませんので、手間も省きつつ長く愛用していただける製品になっています。


セラミックトップについて映像でもご覧いただけますので、ぜひその良さをご覧いただきたいです。 


人と暮らしにフィットする収納デザイン


ーーこの収納容量は本当に魅力的です。 

これだけ入れば、料理に必要なアイテムはキッチンに収まりますし、無駄な動きがなくなりますね。 


木村さん: 

こちらはショールームということで沢山収納してありますが、この容量は当社製品の魅力です。


そして魅力は容量だけではありません。リシェルSIの特長としては「らくパッと収納」です。


テコの原理を利用し斜めに開くことで、通常まっすぐ引き出すより約30%ほど軽くなるデータがあります。


そして、引き出しを引くと同時に上の収納も同時に出てきます。こうなることで、奥に収納しているモノをいちいちしゃがんで取り出す必要がなくなり、腰への負担も軽減します。


こうのような仕組みは「ヒューマンフィットテクノロジー」に基づいて開発されています。


ーー「ヒューマンフィットテクノロジー」とはなんですか?


木村さん:

調理中の心理や身体に負荷となっている原因を観察と分析から導き出し、最新の技術で解決するLIXILキッチンの商品開発コンセプトです。


研究室だけでなく、一般のお客様のご自宅にも訪問させていただき、普段の調理行動を観察して検証を重ねています。それをもとに、ラクな動きで道具を取り出せたり、調理中もムダな手間を省けるよう機能に落とし込んでいます。


キッチンが使いやすくなり、料理を楽しく快適にするお手伝いをしたい、そんな想いがヒューマンフィットテクノロジーに繋がっています。


ーーなるほど。

製品企画者の主観やセンスだけでなく、しっかりデータに基づいて設計されているわけですね。


木村さん:

そしてその観察を続けていくと、調理の動線は横方向が主で、実はちょっと開いて取り出して、その後はすぐ次の行動に反射的に動いていることがわかってきました。無意識的に最短動線を選択されていたんです。


そこで、斜めに開くことで手前のポケットや引出からモノを取り出しやすくなり、動作の負担も減り、料理が楽しくなるらくパッと収納を開発しました。


ーーいや〜これだけ収納容量があるだけでなく、取り出しやすいなんて幸せを感じますね。


足元にも収納があり、缶詰やペットボトルなどパントリーとしても活用できそうです。


もちろん、キッチン裏側もこの収納。素晴らしいです。


ーー水栓・シンク含め、デザインもグレーで統一感があります。


木村さん: 

ハイブリッドクォーツシンクはちょうど一年ほど前に発売された製品で、インテリアに調和するようなデザイン性を追求しています。


特に水栓や換気扇はフラットなアイランドキッチンでは目立ちますよね。キッチンのカラーと合わせることができれば、アイランドキッチンを採用する後押しになると思っています。


リシェルSIはこのグレーの面材が一番人気ですが、多数のカラーを揃えていますので、インテリアにあった色合いをお選びいただけます。


ストレスなく料理できる仕組み


木村さん:

ちょっと場所を移動しまして、水栓・シンクについてもご紹介させてください。読まれている方はお気づきかもしれませんが、本日はややマニアックな話が多いです。


ーーはい、すでに気が付いています(笑)

そして、LIXILの料理を楽しく!という想いがすごく伝わってきます。


こちらハンズフリー水栓ですね。


木村さん: 

吐水・止水の操作がいらない手元センサー付きの「ハンズフリー水栓」はとても好評です。


こちらもヒューマンフィットテクノロジーに基づき、観察や検証を重ねた結果、食洗機をよく使う方の多くが、必ず予洗いをしていることが調査でわかりました。


その度水を止め、また出すという行動をされている場合と、水を出しっ放しで予洗いをしている場合の両方があることもわかってきました。


ーー予洗いは手でササッとされるケースもあって、汚れた手で水栓触りたくないというのもありますね。


木村さん:

そうなんです。

また、このセンサーは実は技術力が必要です。


センサーはモノに反射する赤外線に反応して水がでるようになっています。


実は銀色・黒・透明なモノはセンサーが反応しづらいという特徴があります。そのため、食器(黒色・ステンレス・透明のコップなど)やキッチンアイテムには反応しづらいです。そこをINAXの技術を軸に敏感に反応するセンサーを開発することができました。


ーーセンサーについて力説する木村さん。


ーーつづいてWサポートシンクですね。


木村さん: 

システムキッチンは2550mmのサイズが一般的ですが、シンクとコンロの間にある調理スペースは決して広いとは言えません。三品以上作ろうとすると調理スペースはいっぱいになり、物があふれだします。


ーーわかります。

それもヒューマンフィットテクノロジーで分析されたのでしょうか?


木村さん:

その通りです。 

このシンクには中ほどに段を付けています。上段やこの二段目にプレートを設置することで、調理とと片付けの両方をサポートすることが目的です。


野菜を切りつつ、下段にあるボールに切った野菜を入れる。


二段目にプレートを並べれば土汚れのついた根菜類を洗ったり、魚などの調理に向いています。


あとは、湯切りなんかもいいですよね。 

直接シンクにボールを置くとお湯の跳ね返りが気になる。。。そんな心配もありませんし、麺類などそのまま流水で締める事もできます。


その他、洗い物の際にも活躍してくれます。


使い終わった水切りカゴやプレート類はひとまとめに収納できます。


こちらも映像でも詳しく解説してますので、ぜひご覧いただきたいです。 


ーーストレスなくということも大切ですが、これだけスムーズにキッチンが使えれば、料理も楽しく、好きになりますよね。


木村さん:

あとは片付けですよね。

料理は楽しくても、片付けは面倒・・・となるともったいないです。


幅が約76センチ、奥行きが最大49センチありますので、取手のついたフライパンもしっかり置くことができます。


また、ご覧の通り少し段差があります。


こうすることで、汚れた水がシンク側に跳ね返って来ない設計になっています。


下記説明とこちらも映像をご覧いただけるとわかりやすいです。


このステンレスといった硬い素材をプレス機で深く絞るシンクは統合したサンウエーブが1956年に始めました。以来徐々に複雑な形状を作る技術を磨いており、簡単に実現できるモノではりません。


冒頭でもお話させていただきましたが、当社は複数の特長(技術)を持った会社が統合して今のLIXILになりました。その各社の技術を横断的に活かした製品開発と、ヒューマンフィットテクノロジーに基づいた企画開発の両輪でできています。


それは、当社ならではの強みですし、キッチンのみでも様々な長所が詰まっています。


ーー素晴らしいです。 

キッチンの話を伺っただけですが、LIXILさんの製品には隙がないと感じるほど、利用者目線に立って企画・開発されていますね!


時間の都合上詳しく伺えなかったですが・・・


大容量の背面収納(カップボード)!


扉が上下で開閉する場所があったり、もちろん家電収納も。


キッチン収納でもじゅうぶんですが、こちらのカップボードまで設置できれば、パントリーも兼用できますね。それにしても、凄い・・・


そして、本記事の最初にも出てきましたリシェルPLAT。「キッチンで暮らす」をテーマとしたキッチンで、ご覧の通りインテリアにも馴染みます。


食卓にも、勉強机にも、友人を囲ってパーティーにも、様々な用途で活躍するリシェルPLATのキッチン。機能性はもちろんのこと、何より見た目が可愛いですよね。もっとお話聞きたかったです!


木村さん、ありがとうございました!


リシェルSIを中心にご紹介してきましたが、「熱に強く」「丈夫で」「収納も魅力」ということはご存知の方も多い中、ヒューマンフィットテクノロジーを用いた、分析や検証から得られた企画というのはとても勉強になりました。


続いて、後編ではyukiさんも採用している可愛らしい室内ドアや、最近流行りの室内窓といった建具、そしてくつろぎの空間を提供するお風呂をご紹介したいと思います。


LIXILさんのサイトはこちらからご覧いただけます。また、お近くのショールームもこちらのページより検索できますので、ぜひ足を運んでみてください。






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