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「暮らしの整理・収納術」はインスタグラム中心に日々整理・収納、お掃除を実践されている方にご協力いただき、コラム形式で配信していきます。
目的や手順、使用しているアイテムに至るまで実践形式でご紹介していきます。ご存知の内容もあるかと思いますが、ぜひ復習も兼ねてご覧いただければ幸いです。
※記事をご覧いただき実用する際には商品(洗剤等)の使用上の注意を必ずご確認いただき、また使用するもの、場所によっては対象物の注意書きもご確認いただくようお願いいたします。
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コラム執筆者のご紹介
皆さんのおうちで主に家事を担当されていらっしゃるのはどなたですか。今回からコラムでご協力いただくのは、家事シェアを実践されているzuurii1984さん(以下、あずさん)です。
仕事と育児の両立って大変ですよね。「家事シェアって気になるけど、どんな感じなの?実際どうやったらいいの?」と気になる方もいらっしゃるかと思います。今回は家事シェアをするようになったいきさつについてお話していただいています。
昔よりは増えたとは言ってもまだまだ珍しい家事シェア、ムクリのコラムでご紹介するのももちろん初めてのことです。どうぞ参考にしてみてくださいね。
それではあずさん、よろしくお願いします。
はじめに自己紹介
はじめまして、この度コラムを書かせていただくことになりましたあずさんです。
私は夫、長男(6歳)、次男(2歳)の4人暮らしをしています。夫も私も会社員で、夫はもちろん私もほぼフルタイム勤務をしています。
「ほぼ」と言いましたのは、毎日18時定時というより、16時半に帰る日もあれば20時すぎまで働く日もあり、在宅勤務を週1、2回入れてフレキシブルに働いているのが現状だからです。忙しい毎日ですが、今は夫と私の家事育児比率は1:1です。ここまで来るのに4年かかりました!
夫が単身赴任ではないことと、帰宅が23時を過ぎる日もあるけれど、大体は20時頃に帰宅してくれることを考えると、恵まれた環境にあるのだと思います。
旦那さんが終電間際までお仕事という方もまだまだ多いと思いますので、うちは家事シェアは無理…と思われるかもしれませんが、旦那さん以外に頼る人を探すことだったり、こどもに頼る技だったり(笑)そもそも頑張りすぎないことについても書きますので、お付き合いいただけますと幸いです。
母親がニコニコいるための我が家の暮らし方
家事シェア以前の私
まだまだ手がかかる2人のこどもを育てながら働くということは、それはそれは毎日がドタバタ劇のようです。
初めての復職時は、仕事と育児の両立がこんなに大変だなんて想像していませんでした。家事も終わっていないのに、一緒に寝落ちして化粧も落とさず朝を迎える日もあれば、夜中1時頃に起きて家事をこなして翌日寝不足で職場に向かう日もありました。
こんな毎日なのでとにかくイライラしていました。些細なことでこどもを叱る、夫に当たることもありました。いつもニコニコしている理想の母はどこへ・・?と思いつつも家事も育児もうまくできないまま1年が過ぎました。
しかも仕事でもいい状態ではなく、復職して1年初めての人事評価の時に時短勤務の壁を突き付けられました。それは時短だと評価が最初から下がるということでした。
時短でもパフォーマンスを出していれば評価されると思っていた私は、厳しい現実を目の当たりにしました。一次上司の評価が満点だったにも関わらず、最終評価は時短のため減点・・・とにかく悔しくて悔しくて。時短でも頑張れることを見せたいと思い、すでにかつかつの生活を送っていたのに、ますます厳しい生活を送る道を選んでしまいました。
復帰後2年目になると、仕事の幅も増えて自分の中でも挑戦したいプロジェクトやトライしたい資格が出てきました。ただ、家事と育児の環境を整えないまま仕事の幅を増やしたので、睡眠時間は3時間くらいの日々が続きました。結果、急に原因不明の胃痛により、4日間入院することになってしまいました。
家事シェアの原点
このままじゃ駄目だ、仕事量を落とすか、家事と育児をなんとかするかの2択だと考えました。
「ここまで頑張ったんだから仕事は諦めたくない!」という気持ちが一番に浮かびました。仕事を優先すると決めたのだから、家事と育児は誰かの手を借りるという選択をしました。
こどもがまだ2歳なのに、こんなに仕事を優先してもいいのだろうか?ご飯は母親の手作りではないし、といったネガティブな気持ちもなかったわけではありません。
でも、私の性格として自分がやりたいことに挑戦できないことが一番ストレスがかかることは自分でも認識していましたので、自分が一番自分らしく生きることができる道を選びました。
ちなみに私の実家はかなりの遠方で、夫の実家は1時間のところにありましたが義母が高齢で、両家共にそんなには頼れる状況ではありませんでした。
たまたまその時に読んだ本が「時間がないからなんでもできる」という吉田穂波先生の本でした。
時間がない、何にもできない、終わらないと思っていた私には、この考えは衝撃でした。そしてもっと自分で頑張りすぎず、人に頼ってもいいんだよという考え方に驚きました。
家事代行サービスを利用してみる
早速1日有給を取って家事代行などのアウトソースを探して、料理と掃除はアウトソースすることに決めました。その分働く時間が増えれば給料も増えるので、家庭の収支はプラスマイナスゼロ。働いた分の貯金はできないけれども、まずはやりたい仕事にトライしてみたら?と夫も承諾してくれました。
また知らない人が家に入る、という夫が気になった点については、家族会議を何度も重ね、以下のポイントを整理したことでようやく納得してもらいました。
1.週末の夫が在宅している状態でお試しをして、 家事代行の方の人柄などを知ってもらうのを第一とする。それと同時に、料理や家事のスキルの高さを実感してもらう。
その当時私は野菜炒め、干物、合わせ調味料に頼りマンネリかつ簡単な食事をつくる程度でしたので、さすがに家事代行の方が作ったご飯は美味しいことを実感してもらえました。1か月ほどは在宅の時に利用して夫も人柄を納得してくれたら、不在時にも利用することにしました。
2.こどものメリットについても考える。
自分が作る料理はどうしても偏りがあるので、違う人が作ることで「実はうちの子これ好きだったんだ」 とか 「違うレシピにするとこの野菜食べてくれる」 という発見を親も実感すると、さらに家事代行のメリットを感じることができます。
このようにして、我が家では夫が家事代行を受け入れてくれました。高い家事代行の価格をどう承諾してもらったかについても、1コラム書けそうです(笑)
抱え込みすぎず、誰かに頼る
我が家はたまたま家事代行という手段を取りましたが、日本のママや女性はみんな頑張り屋さんです。
しかし、どこかでもっと人を頼っていいんだなという考えを持つこと、もっと自分がやらなくてもいいことを探すことは専業主婦の方であっても大切なことだと思っています。
自分で全部やるとやっぱり疲れ、イライラします。私はちょっとでもストレスをためずに自分の笑顔を増やすにはどうしたらいいかということを、常に考えることにしています。
これは自分優先のように見える気もしますが、母親がニコニコいることが家族にとって一番の平和ではないかと思います(笑)
初回は家事シェアをすることになったいきさつについてお話いたしました。
次回以降はさらに具体的なお話をしていけたらと思っています。最後まで読んでいただきありがとうございました。
家事シェアを実際にしている方のお話をこんな風にしっかり聞かせてもらったのは私は初めてで、とても新鮮に感じました。
家事シェアをされるようになったいきさつを読んでみて、あずさんご家族にとって、ごくごく自然な成り行きで家事シェア生活が始まったことがわかりました。
一人で抱え込むことで倒れてしまったりイライラしてしまっては、何の為に働いているのか、誰の為に働いているのかわからなくなってしまいますよね。きっと多くの方の元々の働く理由は、自己実現の為だったり、家族と幸せな暮らしをする為だったりするのではないでしょうか。
でも話し合いって面倒だったり、自分でした方が早いと思ってしまったり、つい避けてしまうことってあると思います。毎日に追われて話す時間もなかなか取れず、それを望むことで家族と揉めたくないなど、逃げの感情も生まれたりしますよね。
でもあずさんのコラムにはそう感じさせない溌剌とした明るさがありました。 コラムの中の「母親がニコニコいることが家族にとって一番の平和」という言葉、本当にその通りだと思います。今の家事比率になるまでに4年かかったとのことで、その為に手間を惜しまず話し合いや工夫を重ねてたどり着かれた今の暮らしなのだなと思いました。
あずさん、ありがとうございました♪
(編集部:kaori)
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