【暮らしのインテリア】コストを抑えた造作で叶えた厨房風キッチン~三角屋根のモダンハウス(yu______oo.ooさん)

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夫婦の想いが詰まった造作キッチンが出来るまで


執筆者:yu(yu______oo.oo)さん


キッチンといえば、女性ならコダワリがある方が多いのではないかと思います。


私はあまり料理が得意ではない上に共働きでもあるので、夫も料理を作ってくれる機会も多いといったことから、キッチンへのコダワリはむしろ夫の方が沢山ありました。


そこで今回は、夫のこうだったらいいなや私の憧れがカタチになったキッチンについてお話したいと思います。


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造作キッチンを選択肢へ


まずはどんなキッチンにしようかとシステムキッチンのショールームを2カ所程見学し、イメージを膨らませながら見積もりもお願いしていました。


その見学途中で夫が「この引き出しや扉は必要ないかもしれない」と言い出しました。


何故そう思うのか聞いてみると、私達はよく2人で一緒に料理をするのですが、「この引き出し開けていい?」と聞かなければ中身がサッと取り出せなかったり、扉や引き出しがあると何かと不便ではないかという理由からでした。


その話を設計士さんにしたところ「それなら大工さんにお願いしてキッチンを造作してもらいましょう!」と提案してくださり、トントン拍子で方向性が決まりました。


キッチンに求めた条件


夫は賃貸暮らしで使っていたシステムキッチンの引き出し収納にとても不便さを感じていたので、新しい家のキッチンは一定量の余白があるざっくりとした厨房といったコンセプトで打ち合わせが進んでいきました。


その中で、私達が希望した内容は以下の点です。


・扉や引き出しは必要最低限にしたい(夫)

・IHや食洗機はスタイリッシュなモノ(私)

・コストはなるべく抑えたい(夫婦共通)


こうした夫と私の意見を設計士さんがうまく融合してくださり、我が家のオリジナルキッチンが出来上がりました。


採用したキッチン設備


棚や面材等はラワンという材質で、棟梁が一から造ってくださったオリジナルキッチンになります。 


カウンターは幅約230cm程と、大手メーカーのシステムキッチンの標準の大きさと比べると少しコンパクトなのですが、自分たちに必要なモノだけを採用したことでムダもなくなり、我が家にはぴったりなサイズ感に落ち着ついたように思います。


立ち上がり壁


リビング側の立ちあがり壁には当初モルタルを採用したいという希望があったのですが、施工のコスト面やクラックが入るリスクなども考慮して、モルタル風に見えるフレキシブルボードを採用しました。


フレキシブルボードは湿気にも強く寸法変化率が極めて小さいので、キッチンでも取り入れやすい材質です。建築途中で木枠を付けるという案を採用したことで、モルタル風な壁に木枠がアクセントとなり、とても気に入っています。


天板とシンク


オールステンレスに憧れがありましたがコスト面も考慮し、天板とシンクのみステンレスを使用することにしました。


1枚のステンレスを加工して造った繫ぎ目のないシンクは造作ならではのオリジナリティがあり、結果としてこれにして良かったなと思っています。


IHクッキングヒーター


IHはずっとスタイリッシュな海外製の物に憧れていたのですが、やはりコスト面を考慮しつつ海外製のIHに似た雰囲気のMITSUBISHIユーロスタイルを採用しました。


このIHはトッププレートにフランス製ユーロケラガラスを採用し、使わない時には表示が出ないという、とてもシンプルなデザインが気に入っています。更に、本体の厚さが約70mmと他メーカーのIHと比べても薄型なので、IHのすぐ下まで収納スペースに使えるところが収納スペースの少ない我が家にはぴったりでした。


食洗機


共働のため、家事の時短目的で食洗機は必ず付けたいアイテムでした。キッチンに対してあまりコダワリのない私ですが、これだけは譲れなかったのが食洗機は海外製のドアがフルオープンになる食洗機を採用したいということでした。


食洗機といえば私の中ではガゲナウが憧れのメーカーではありましたが、色々考慮した結果AEGの食洗機を採用することになりました。実はミーレの食洗機も候補に挙ったのですが、建築士さんが何故かミーレの食洗機はあまり好みではないという意見を尊重し、いまの食洗機を選びました(笑)


メーカー変更はありましたが、大容量で扉は当初の希望通り前面にフルオープンできるタイプなので出し入れもしやすく、シンクのすぐ横に設置したので食後の片付けの動線もスムーズです。


夫婦共に使いやすさを意識した収納


パントリーが無く収納スペースは限られていることや、シンク側はオープンなスペースが多い為沢山のモノが入る収納ではありませんが、実際使ってみても必要なキッチングッズは全て整理して収めることが出来ています。


IH下には引き出し収納を1つとオープンな可動棚収納を造ってもらいました。


IH下・引き出し


私はあまり収納が得意ではないのですが、100円均一のアイテムを使って夫にもなるべくわかりやすいように収納するように心掛けています。


ここにはお弁当グッズや、キッチンツール・お掃除グッズなどを収納してあります。


可動棚オープンスペース


このスペースには調理中によく使うフライパンや鍋を置きました。使う時に引き出しを開けて取り出すということをしなくても良い点が夫のコダワリでもあり、使いやすさのポイントです。


下段には無印良品のファイルボックスや収納ケースを使い、グループ分けしながら調理中に使う調味料やアイテムを収納しています。


シンク下


米びつと無印良品の収納ケースを使って食品のストックを収納したり、ゴミ箱を並べて設置しています。


ゴミ箱には蓋を付けずにオープンにしておくことで、調理中出たゴミなども上からサッと捨てられてとても便利です。リビング側からは見えないというところも気に入っています。


背面にはカウンター代わりになるカップボードと引き出せるスライド棚の造作と、飾り棚の設置をお願いしました。飾り棚は2段欲しかった事や、棚の上に窓を設けて明るさを確保したいという私の希望を取り入れてくれた造りになっています。


飾り棚


雑貨を並べたり、食器が置けるサイズを考慮して奥行きは25cmとりました。


この棚は好きな北欧雑貨を並べる事で、苦手な料理や家事の時間も楽しめるようにしたいという私の想いを活かしてくれた場所です。季節によって飾るモノを変えたり、ここにどんな風に雑貨達を飾ったら素敵だろうかと考えるのがとても幸せな時間です。


カップボード


観音開きの収納スペースには、普段使いの食器類を収納しています。こちらも可動棚にしてもらったので、収納するモノによって棚板の高さを自由に変えることが出来ます。


上部の引き出しには、グラスやマグカップなどを収納しています。引き出しに収納することで奥のモノも取り出しやすいので使いやすさも抜群です。


スライド棚


炊飯器やトースターなどを置く定位置として造っていただきました。この棚があることでカウンター上は作業スペースも確保することが出来て、スッキリ見せるのにも一役買ってくれています。


使用時は引き出して使うことで熱もこもらず配線もスッキリしているので、設計時にあらかじめ計画しておいて良かったなと思います。


我が家は2人でキッチンに立った際の使いやすさを優先し、造作の選択肢に辿り着きました。


造作=高いというイメージがある方もいらっしゃると思います。しかし、扉もほとんどないことや、憧れをカタチにしつつもコストカットを念頭に置いて設備を選んだりすることで、結果として既製品のシステムキッチンより安く出来るのが造作の良さでもあります。


もし可能であればキッチンを選ぶ際にはシステムキッチンだけでなく、造作キッチンも視野に入れて考えてみると、出来ることの選択肢が広がるかもしれませんね。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!



造作キッチン憧れますよね〜。我が家も新築の際には造作キッチンも視野に入れて考えました。しかしコスト面や多くの人が使っているという安心感から既製品のシステムキッチンに落ち着きました。 


今回のコラムを読んで、今もう1度家を建てることが出来るのなら造作キッチンを選ぶかもしれません(笑)


自分にとって何が必要で何が要らないモノなのかさえわかっていれば、造作キッチンは使いやすさだけを詰め込んだ世界にただ一つのオリジナルキッチンになります。


yuさんのお家はご主人のコダワリが結果としてコストカットにも繋がっていきました。普段からご夫婦でキッチンに立たれるというyuさん。このキッチンで会話を交わす様子を想像してとてもほっこりした気持ちになりました。


yuさん、ありがとうございました♪

(編集:megu)


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