【暮らしのインテリア】必要なモノだけ。収納は自由度で選ぶ~暮らしに余白のある家づくり(nico_hoomさん)

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組み合わせて使いやすいキッチン背面収納


執筆者:nico(@nico_hoom)さん


前回のコラムでは情報に惑わされない自分らしい家づくりについてお話させていただきました。


キッチンの背面収納ってあると本当に便利ですよね。でもせっかく沢山の収納場所があっても自分が使いにくく感じたり、モノの量が把握できないのは勿体ないと感じていました。


そこで今回は、我が家の自由度の高いキッチン背面の収納について詳しくお話したいと思います。


nicoさんの過去のコラムはこちらよりご覧いただけます。 


本当に必要かを考える


キッチン背面には元々ハウスメーカーオリジナルの収納棚が入る予定でした。可動できる棚や炊飯器用の引き出せる台も付いていて、電子レンジなどを置く位置があらかじめ決まっているという方にはとても使いやすいモノだと思います。


しかし我が家は

・ご飯釜で炊飯する為、炊飯器無し

・お湯は野田琺瑯のポトルで沸かすので電気ケトル無し

・パンはグリルで焼くのでトースター無し


といった理由から、収納スペースが固定されていてたり使い勝手が決まってしまう収納棚は合っていないのではないかと考え、市販の収納棚を探す事にしました。


出来るだけシンプルに収納できる棚を探していましたが、大体どれも似たような仕様のものが多く、中々理想とするモノに出会えず頭を悩ませている時に、たまたま買い物に行った無印良品の店頭に展示してあるモノを見てグッときて、採用を決めたのが無印良品のステンレスユニットシェルフです。


背面収納の中にはユニットシェルフを3つ設置していて、2つは連結してあとの1つは単体で設置し、転倒防止用に別売りのつっぱりパーツも取り付けました。


ユニットシェルフを採用するにあたり、無印良品のコーディネーターさんに相談をして、シュミレーションやアドバイスをしてもらいながら慎重に決めていきました。


このユニットシェルフを選んだ一番の決め手は自由度の高さでした。


棚板や引き出しなどもシーンに合わせて自分好みにカスタム出来たり、棚の数・奥行きや位置も自由に組み合わせる事が出来ます。別売りのワードローブバーを装着すれば洋服収納に使う事も可能ですし、我が家では下の棚板を外して一枚だけ付けてデスクとして使う事もあります。


過去に色々な家具を手放して学んだ事ですが、大きな家具から小さな家具まで購入する時はなるべく多用途に使えたり自由度の高いものを選ぶようになりました。


模様替えや配置替えなども好きなので、その時の暮らしや気分に合わせて変化しながら長く愛用できるモノを選ぶようにしています。


家づくりの際にパントリーを作るか悩んだ時期もありましたが、夫婦で話し合った結果、収納スペースを広くすればするほどモノが増えるのではないかという結論に至り、パントリーは敢えて採用しませんでした。


背面収納には食器の他にも食品や日用品などを収納するつもりであらかじめ扉を付けて、キッチンに立たない時は扉を閉めてしまえば生活感を隠せるように設計しました。


そしてこども達が巣立った後の事も考え、今後使うシーンや好みに合わせて自由にイメージチェンジできるように、収納内には全て下地を入れることでより色々な事を楽しめるようにしたことがコダワリです。


取り出しやすく詰め込まない収納


洗い物や片付けもシンプルに済ませられるように収納の仕組みを考えました。食器も持ちすぎないようにして余白のあるスッキリとした収納を心掛けています。


◯上段・オープンスペース

こども達が触ると危険なモノや軽くて使用頻度が低めなモノを中心に収納しています。


カセットコンロなどは無印のソフトボックスに、外側からもパッと見て何が収納されているかが分かりやすいようにラベリングをして収納しています。


◯オープンスペース・中段

目線より少し高い位置には、よく使うお茶椀や小鉢・サラダボウルなどを収納し、かがまずワンアクションで出し入れ出来るようにオープン収納にしています。


◯左側・引き出し上段

上段にはよく使うワンプレートのお皿を入れています。


◯左側・引き出し下段


朝ごはんやおやつの時によく使っているこどものプラスチックのお皿やコップなどを入れています。


こども目線の高さに収納することで、こども達が自分で出し入れしたりお手伝いが進んでできるようにと考えました。


◯左側・ステンレス引き出し


無印のファイルボックスで仕切りをしています。お弁当箱やお箸箱、給食袋などを収納し、朝はここで登園時に持っていくモノのセットを作っています。


左側に2つ空のボックスが並んでいますが、ここにはこども達の水筒を収納しています。毎日持っていくので、帰宅後は洗って乾かした後にここに収納しています。


◯右側・引き出し2段


右側引き出しには 深皿や魚皿などを収納しています。深皿ボウルは(イッタラティーマ21cm)カレーやパスタ、麺類を食べる時に活躍しています。


◯下段・収納ボックス


ここには消耗品や調味料、食品ストックなどをまとめて収納し、パントリー感覚で使っています。キッチン側から振り返ればほとんどのモノがここに収納されているので動線的にも近くて便利です。


収納が丸見えになるのを防止する為に、収納ボックスを使ってある程度の生活感を隠しつつ、ひとまとめにする事でモノの量を管理して、重複買いなどがないようにしています。


無印良品のやわらかポリエチレンケースは、別売りの蓋を購入すれば蓋付きボックスとしても使えるので見た目もスッキリし、適当にポイポイ入れても様になります(笑)


安易に物を増やさない・過剰にストックをしないというマイルールはあるものの、どうしても収納スペースが必要となる時の為にある程度の余白を意識して取り出しやすく詰め込みすぎない収納を心掛けています。


背面収納のお手入れ・掃除について


オープン収納とはいえ、シェルフにも引き出しを付けていたり収納ボックスも蓋つきのモノを多く使っているからか、全く気にならないわけではありませんがホコリはそんなに気になりません。


扉下はレールレスにしているので掃除も楽に出来ます。棚部分も何かのついでにモップでサッと掃除する程度なので、お手入れも楽チンです。 


湿気などについてもよく質問頂くのですが、我が家は全部屋・収納に至るまで24時間全熱交換型換気システムを導入しています。


床面にたまったホコリや花粉・臭気を巻き上げずに自然と外に排気する床面排気を採用しているので常に空気が動いていて、収納内も湿気やにおいなどがこもらず快適です。


これからも生活スタイルに合わせて変化させながら、自分にとって一番使いやすい背面収納を模索していきたいと思います。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。



nicoさんが採用した無印のステンレスユニットシェルフ、私も店舗で見かけては素敵だな〜と思ってはいたのですが、デスクにしたり引き出しや収納ボックスを組み合わせるなど、やはりその収納を使う人によって組み合わせも変わってくるのが面白いですね!


ハウスメーカーや工務店などのオリジナル収納は、色々な機能があらかじめセットになっていて、それを活用できる生活スタイルならとても使いやすそうですよね。


しかし便利な機能がどんなに備わっていても、自分にとってそれが必要かどうか考えてみると、意外と誰もが使いやすいモノではない事もあります。本当の使いやすさは、要らないものを削ぎ落とす行程で見えてくるのかもしれません。


収納スペースには下地を入れてあるとの事ですので、大掛かりなイメージチェンジも可能となっています。背面収納にこれからどのような変化がもたらされるのかがとっても楽しみです♪


nicoさん、ありがとうございました!

(編集:megu)


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