【暮らしの中のお花】季節のうつろいを暮らしに〜秋を愉しむお花の生け方(ピンポンギク)


日々の暮らしの中で欠かせないもの、大切な家具から雑貨、お花、珈琲なんて方もいるかと思います。


家具を買うときに、材質の種類やメンテナンス、塗装の特徴と言ったことや、お花屋さんに寄った際に、季節の花や生け方、日持ちするの?なんて、値段に差こそあれど、ちょっと知ってるだけで選択肢が広がることが沢山あると思ってます。


そう言った、ちょっと知ってると暮らしに広がりが出る、そんな「へ〜、なるほど〜、そうだったんだ!」と思ってもらえるようなコラムを「暮らしの中の◯◯」シリーズとしてお届けしていきます。


「暮らしの中の〇〇」シリーズはこちらからご覧いただけます。


お家で秋を満喫したい、花と楽しむお月見の夜


明るく賑やかな夏が終わり、朝晩の澄んだ空気に秋の訪れを感じる今日この頃。


夏の終わりは少し切ない気持ちにもなりますが、秋にはお月見や紅葉狩りなど四季の移ろいを身近に感じられる楽しい行事が沢山ありますよね。


さて今回は、秋が深まるお花の1つ「ピンポンギク」についてお話したいと思います。


ピンポンギク


・分類:キク科・キク属(クリサンセマム属)

・学名: Chrysanthemum morifolium

・英名: pom pom mum

・原産地 :オランダ


名前の由来は「ピンポン玉」のように丸く咲くマム(菊)という意味から「ピンポンマム」と名付けられ、マムとは菊の学名である「Chrysanthemum」を短く「mum」と呼ぶところからきています。


また、花の付け根までびっしりと小さな花が咲き、球体の花姿になるのが特徴です。花色が豊富で、かわいらしい印象を与えるため、花束やアレンジメントの花材として人気があります。


花言葉


ピンポンギクの花言葉は「高貴」「真実」です。


丸く愛らしいシルエットと、小さな花が集まって咲く精巧な様子から、この花言葉がつけられました。また、「君を愛す」「私を信じて」などの花言葉もあり、ウェディングシーンにもよく用いられています。


生け方とポイントをご紹介


◯用意するもの


・ピンポンギク 黄色 :2本

・リンドウ ブルー :1本

・ワレモコウ:1本

・ラグラス

・ススキ 

・花瓶(今回はピンポンギクの色に合わせて黒や濃いブルーの和風の器)


※花瓶の大きさは10cmくらいのものが好ましいです。

(なければ、湯のみなどでも代用可)


1.器にラグラスをぐるりと一周沿うように入れます。


2.リンドウを3当分くらいにカットし、器から少し覗く程度に入れます。

※この時、花瓶に入れて水につかる部分の花や葉っぱは取り除きましょう


3.ピンポンギクを色が偏らず、ブルーと黄色が満遍なく配合されるようにリンドウの隙間に入れます。


4.ワレモコウはリンドウやピンポンマムよりも長めにカットし、高低差が出るように入れます。


5.ピンポンギクが綺麗に見える方向を正面に決めて、ススキを右斜め方向に長めに入れます。


存在感が増すお花の生け方


ポイントとしてワレモコウは全体的に入れるのではなく、2本くらいをまとめて3箇所くらいに入れるとバランスがいいです。ワレモコウを重ねて入れる事で存在感が増して、うまくまとまります。


今回は食卓で秋を感じていただけるように、ダイニングテーブルに置いても溶け込むようなコンパクトサイズのアレンジにしてみました。


自然の美しさは古代も現代も変わらずに普遍的なもの・・・


忙しい日常からふと時を止め、平安時代の貴族のように美しい月を愛でながら、静かで清らかな秋の夜をお楽しみください。



花とともに季節の移り変わりを感じることって、とても素敵ですよね。私も花を眺めたり、生けたりするのが好きなのですが、どうもしっくりこない・・・なんて時がありました。


生ける時に高低差を出してみたり、全体的にお花見ることで変わる景色があるのだなと、とても参考になりました。


食欲の秋、読書の秋、そこにお花を生けるという愉しみを増やすのもいいですよね。美しい秋のお花を家の中に飾って、季節を感じてみてはいかがでしょうか。


(編集:saya)


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