【暮らしのインテリア】家づくりの始まり、前編。土地&建築会社探し〜地場の工務店で建てたこだわりのおうち(jun5___さん)

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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア・整理・収納・お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。


注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。


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コラム執筆者のご紹介


みなさんは、「自分はこだわりの強い方だ」と思いますか。


今回からコラムでご協力いただくのは、自らご夫婦揃ってこだわりが強いとおっしゃる@jun5___(以下、jun5さん)です。「こだわり」が満足感に繋がっていく、そんな家づくりとおうちの様子をコラムを通じてご紹介いただきます。


おそらくムクリコラム初だと思うのですが、今回と次回の2回続けて家づくりのお話が続きます。家づくりの始まりって迷いがあって他の方はどうなんだろうと気になる時期だと思いますので、詳しいお話は嬉しいですよね。


初回は、こだわりの家づくりの始まりということで、きっかけや家づくりに携わった方との出会い、土地探しを中心に、気持ちの揺れまでお話してくださっています。


それではjun5さん、よろしくお願いします。


はじめに自己紹介 


はじめまして。この度ムクリさんでコラムを書かせていただくことになりました、jun5と申します。我が家は夫と私、息子2人(3歳、6歳)の4人家族で、私自身は平日は都内で仕事をしているワーキングマザーです。


都内にほど近いベッドタウンに、2019年2月に待望の新居が完成し、住みはじめてから9ヶ月ほど経ちました。


コラムでは我が家の「地場の工務店での家づくり」の経緯や限られた予算の中で値段を抑えつつ、出来ることは自分たちで取り組んだ家づくりについてご紹介できたらと思っています。


私たち夫婦は家づくり中にインスタグラムやムクリさん、ピンタレストで情報収集をしていました。同じように私たちの経験が、これから家づくりをされる方にとって少しでもヒントになるようなお話ができましたら嬉しく思います。どうぞよろしくお願いいたします。


偶然が偶然を呼び、「出会い」が「出会い」をつなぐ。納得の注文住宅づくり


家づくりをおぼろげに考え出したころ


私たちは結婚するまでは都内に暮らしていましたが、夫婦共通の先輩から「おばあちゃんの家が一軒家で空いているから格安で貸してあげようか?」と言われたのをきっかけに、ベッドタウンへ引っ越しました。


生活してみると都市部でありながら駅から少し離れると緑が広がり、住環境としては悪くないと感じるようになりました。


いつかは家を購入したいと思っていましたが、本格的に意識しだしたのはこどもが生まれて少ししたタイミングです。学区の問題もあり上の子が小学校に上がるまでには、と思うようになっていました。


私は九州、主人は静岡と夫婦ともに両親が近くにいなくて頼れる人がいないので、家を建てる場所は正直とても迷いました。周りが次々とマンションや一戸建を購入していて、私たちもいつかは家を建てたいね、というのはお互いの夢でもありましたが、漠然としていました。


知り合いからマンションの騒音トラブルの話も聞いていて、我が家はわんぱくな男の子が2人いる上、私は田舎生まれ田舎育ちなので広い庭付きの家が当たり前だったという思いもあり、買うなら戸建てとは決めていました。


「いつか」というゆるい感じでしたが、こどもが生まれてからは予定のない週末に、どんなものか行ってみる?とマンションの見学会、住宅展示場巡りをしていました。


住宅展示場で立ち並ぶたくさんの家を見ながら「建てるならあそこがおしゃれだね」「あんな木の感じがいいよね」と夫婦で会話したり、実際に住宅展示場の広いおうちでこどもが遊び回る様子を見て、戸建てに対しての思いがますます強くなりました。


そんな時、大手のHMさんから「土地はあるんですか?ここら辺は、なかなか見つかりませんよ」と言われて、土地がないと話にならないと今度はゆるく土地探しをはじめました。こだわりが強い私たちは注文住宅を建てたくて、建築条件無しの土地を探すことにしました。


難航した土地探し


長男が小学校に上がるまでにはと考えて、3歳半ごろから情報収集をしていたので、時間的猶予はあったと思います。


私たちは夫婦で都内勤務のため、主要な駅が通勤には便利なので、今までと駅を変えないのはマストでした。保育園も待機児童を経て入れたので、できれば変えたくないというのもありました。


2年ほどじっくり探していましたが、出てくるのは狭い土地ばかり。田舎生まれの私は相場を全くわかっておらず「狭い!高い!他にもあるよ!」と言っていたら、気になっていた土地は飛ぶように売れていきました。こんなにも人気のエリアなんだというのを思い知らされました。


大手や地場の不動産屋さんに行っていましたが「土地が出ても大手が買い取っていって建売を作って売るので一般の人には出てこないよ」と言われました。


また、別の不動産屋さんに「大きな土地は必要ないと思うよ、歳を取ってから管理するのが大変で、結局引っ越したりするんだし。マンションをオススメするよ笑」と論されることもありました。


毎日のようにネットで情報収集したり週末に不動産屋へ通ったり、上物は壊す前提で中古物件を見ていました。

私たちの土地探しの条件は以下の通りでした。


・今と同じ最寄り駅である

・建築条件無し

・駅まで徒歩20分程まで(都内暮らしが長く自転車通勤に慣れている)

・地域に大きな川があるので、坂の上で地盤がしっかりしている土地

・30~40坪ほどの広さ


希望の土地が見つからないまま、2年ほど経っていました。売り手の方からバンバン営業の電話がくると思っていましたが、こちらから連絡しなければ待てど暮らせど電話は来ませんでした。それほど土地が出ない地域だったようです。


偶然からの土地との出会い


そんな中、前にどんなものかと行った際に登録だけしていた住宅情報館の方が、連絡をくださいました。知り合いの方が、中古物件付きの土地を買ってくれる人を探しているらしく、我が家を思い出してくれたようでした。


「まだ土地は見つかってないですか?すごく理想的な土地で、この辺の相場じゃ考えられない値段でオススメです。上物が建ってますが建築条件無しですし、直接持っている案件ではないので僕には何のメリットもないけど(笑)不動産屋をご紹介しましょうか?」


この1本の電話で急に土地を見に行くことになりました。上物のお宅が建っていましたが、土地の広さが条件にあっていて、価格も相場と比べて500万円近く安く、これは逃したらすぐ売れる!と見に行ったその日に決めました。ほぼ即決で、これが今のおうちが建つ土地との出会いでした。


見つかった土地は以下の通りです。

・希望の駅まで徒歩17分

・35坪(117平米数)ほど

・建築条件無し


我が家の条件を全てクリアしていたので、今まで動くのが遅かった分、すぐに行動に移しました。

ゆるく動いていた私たち夫婦は、土地が見つかった瞬間に何か火がついたように走り出しました。


設計士さんもオススメの建築会社 


土地を見に行ったその足で、後に建てていただくことになる地場の工務店さんにアポなし訪問しました。 そして銀行にローンが組めるか否かを問うと同時並行で、どこで建ててもらうかを探し始めました。住宅展示場でおおよそは見ていたのですが、私たちにはしっくりくるところがありませんでした。


土地にかかった金額とは別に、家の建築にかけられる金額が大体見えてきましたので、県内の工務店でいいところはないかとネットで探しました。


探し方はいたってシンプルに「(自分の住んでいる市) おしゃれ 家」「〇〇(自分の住んでいる市) 工務店」などで検索しました。当時は知りませんでしたが、今だったらhouzzなども参考にしたと思います。


5社ほどの工務店と打ち合わせし、施工したおうちを見に行かせてもらいました。 


・家から車で1時間半ほどの工務店

・自宅からすぐの工務店

・都内のハウスメーカー

・個人の設計士さん


これらのどこにするか悩んでいた時、友人の設計士に相談したところ(友人の設計士は九州なのでお願いするのが難しかったのです)次のようなアドバイスをくれました。


「工務店にお願いするのもいいですが、設計士にお願いするのも手かと思います。手数料はかかりますが、こだわりの家が作れると思います。それに結局のところ建ててくれる職人さんによっても技術、技量は違うので。」と。


関東で設計士をしているご友人を紹介していただき、実際に都内でお会いしましたが、その方が住んでいる場所は関東圏ながら我が家から2時間ほど。打ち合わせなども考えて、実際に施工していただく会社は「近さ」を重視するようになりました。


設計士の方に、今、悩んでいる地場の工務店さんの話をしたら「実際にその工務店さんと仕事しましたが、どの職人さんもすごく丁寧で技術があって施工も綺麗ですし、気持ちよくお仕事させていただきましたよ。」とまさかのオススメ?をしていただき、お願いしよう!と心に決めました。


また、前述した通り、土地を見に行った日にその工務店さんに行きましたが、その際にたまたま社長さんが接客してくださいました。


「 工務店=安い」とその時の私たちは思っておりましたが、そんなことはなく「うちは坪単価80万円ほどで決して安くはないです」「今、お客さんが待ちの状態で、半年ほど待ってもらうかもしれません」とはっきりと言われていました。


今となっては忙しい社長さんに入り口で声をかけられたのも、本当に全てが偶然で、とても良いタイミングだったように思います。


息子たちが当時1歳と4歳で毎週のよう打ち合わせに行っていましたが、小さいこどもに静かに座ってなさいというのは難しく、車で長時間かけたり電車で打ち合わせに行くのも無理だったので、家から近い工務店を選んでよかったと思っています。


逆に建築中や建てた後に万が一のことがあって駆けつけてもらう時にも、家から近いところに工務店があるというのは大きな点でした。


待つ時間の過ごし方


結局、本命の工務店さんに決めて、1番はじめの打ち合わせまで6ヶ月ほど待ちました。土地がやっと見つかったのに、今度は工務店さんに待たされるとは思ってもみませんでしたので、この時間に何かやるべきことはないか?と本命工務店の社長さんに尋ねてみました。


「うちを気にせず他の会社さんを見ていただいて、気に入ったらそこで建ててもらってもいいし、うちと比べてもらってもいいし、色々みてプランを温めてもらったら」と言われました。


そこで工務店さん何社かに料金がかかる手前までのプラン出しをお願いしたり、完成見学会に通って色々とみたりと時間を有効活用しました。


その間に本命工務店さんが作った完成見学会に参加もしましたが、どの家も一貫して「丁寧な施工」だったのがとても印象的でした。素人目で見ても建具ひとつぬかりなく、細部まですごく丁寧に作られていて、この工務店さんが人気があるのも、打ち合わせまで時間がかかるのも納得しました。


お願いしたい工務店さんは大々的に広告を出していないし、インスタなどもやっておらず、ネットでのクチコミ数が少なく不安もありました。ですが、それが逆に職人気質な社風に感じ、作った家から「家づくりに対して真摯に取り組んでいる」というのが伝わってきました。


このような理由で、他につなぎ融資などの問題もありましたが、本命の工務店さんに決定しました。


次回のコラムでも、引き続き家づくりについてのお話をしたいと思っています。最後まで読んでいただきありがとうございました。



jun5さんの家づくりは、出会いが繋がり、今の家にたどり着くように導かれたように感じました。土地の決まり方は、そんないい話が舞い込んだら興奮してしまうなと想像しながら読みました。


おうちづくりにおいては、ご夫婦どちらかのこだわりが強いという方が多いように思うのですが、jun5さんのおうちはご夫婦共にということで、意見のすり合わせやぶつかった時の対処など、どうされたのか気になりました。


2019年、2月に完成した新しいおうち。きっと新築のいい匂いがしていて、設備や使われているものなどに今現行のものもかなり含まれるのではと思いました。


現在進行形でおうちづくりされている方や、これからおうちづくりされる方にとって、具体的に参考にできるお話もたくさんありそうですね。そのあたりも今後お伺いしていけたらと思っています。


また、家づくりの参考としてムクリもご覧いただいたということで、大変嬉しく思いました。


jun5さん、ありがとうございました!

(編集:kaori)


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