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家づくりと向き合い、めぐり逢えた期待以上の外観デザイン
みなさん、こんにちは。
今回は我が家の外観についてお話したいと思います。外観で主に使用しているのは「ガルバリウム鋼板」で、部分的に木材を使っています。
外観についてどのように考えたかと、最近では外壁や屋根に使用されることも多いガルバリウム鋼板の素材や特徴を、一緒にお話したいと思います。
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期待以上に仕上がった我が家の外観
最初に外観の色を決めようとした時、白にしようか黒にしようかとても悩みました。真っ白の外観は清潔感があり私がイメージしていた北欧モダンの内装にとても合いますし、逆に黒い外観はスタイリッシュで飽きがこない。どちらもそれぞれの良さがあり、決め兼ねていました。
最終的な決め手は、外観と内装のデザインを真逆にしたら面白いのではないかという発想からでした。外観はクールに、内装は温かみのある優しい雰囲気にすることにしました。我が家の外観から内装をイメージするのはおそらく難しいと思います。
最終的に決めるまでに、おそらく４、５回、設計士さんに外観のデザインを直してもらいました。ここは木の素材を使いたいとか、１階のウッドデッキとスキップフロアのウッドデッキを行き来できるようにしたいとか、細かい内容ですがたくさん意見をいって話し合いを繰り返しました。
設計士さんも忙しいので、何度もこちらの要望を言ってデザインを決め直してもらうのは心苦しい時もありましたが、一生住む家なのでそこは妥協せず、納得のいくまで話し合いをしました。結果、私の期待以上の外観をデザインしてくれました。
外観に使用している素材について
前述しましたように、我が家の外観には主にガルバリウム鋼板と木材を塗装して使用しています。ガルバリウム鋼板は黒とシルバーの２種類を使っていて、木材は外観の中央部に米杉、テラスにサイプレス材（オーストラリア産のヒノキ）を採用しました。
ガルバリウム鋼板は外壁だけではなく、屋根部分にも使用しています。ガルバリウム鋼板については後程詳しくお話いたします。
外観のこだわりは「かっこよさ」
外観はとにかく見た目をかっこよく仕上げたいと思っていました。前回のスキップフロアのコラムでも少しお話しましたが、６面のガラス張りで出来た「カーテンウォール」は見た目にインパクトを与えるのと同時に、お家の中を明るくしてくれるのでとても気に入っています。
またガラスには北海道でも使用できる木製サッシを選んだので、冬でも室内はとても暖かいです。直接テラスへ出られるので、お天気がいい日には外に出て愛犬のはなと日光浴やランチを楽しんでいます。
四季を楽しめる樹木
我が家の庭にはたくさんの樹木が植えてあります。庭師さんにお願いをして家の外観とうまく調合する庭をつくってもらいました。１階のキッチンからみる庭は四季折々の表情を楽しめて、毎日の私の癒しとなっています。
◯コナラ：左手前の太めの木
我が家は木がたくさんあってこれといったシンボルツリーはないのですが、コナラというドングリがなる木を何本か植えています。秋になるとドングリ狩りができるので、お子さんがいらっしゃるおうちにも、オススメです！
ガルバリウム鋼板とは
我が家でたくさん使用しているガルバリウム鋼板について、詳しくお話していきたいと思います。このところ人気の高いガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛を主にした金属板の一種です。
アルミニウムの耐食性と亜鉛の防食作用により、住んでいる場所や外部環境にもよりますが、長期にわたり錆びを防ぐ良質な素材といわれています。亜鉛でほぼ出来ているものよりもはるかに錆びにくいのが特徴です。
ガルバリウム鋼板のメリット
• 屋根の重さを軽減する
ガルバリウム鋼板はサイディング（セメント、セラミック、金属を使った外壁材）の約３分の１の重さで出来ているため、屋根に使用する場合、重さを軽減できます。
地震で家が倒壊する１つの原因に“屋根の重さ”が関係していると言われていますが、ガルバリウム鋼板はその点において、優れていると言えます。
• 耐久性が高い
一般的なサイディングと比べ倍の耐久年数があり、使用場所や条件によって左右されますが、おおそよ２０～３０年ほどもつと言われていています。
• デザイン性が豊か
ガルバリウム鋼板は見た目が安っぽいというイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、多くの種類が販売されていて、外観のデザインに合わせて選ぶのが可能になりました。近年、デザイン性がとても高くなっています。
ガルバリウム鋼板のデメリット
• 傷に弱い
ガルバリウム鋼板は衝撃や傷に弱く、硬いものがあたるとへこんでしまう場合があるので、扱いには注意が必要です。
• 良い業者を選ぶ必要がある
ガルバリウム鋼板の施工には技術を要するため、施工になれた業者を選ぶ必要があります。よって技術料や手間費として別途費用が掛かる場合があります。
• 断熱性がない
ガルバリウム鋼板そのものに断熱作用はないので、性能の良い断熱材を使用する必要があります。ガルバリウム鋼板の価格はそれほど高くないものの、良い断熱材を使用する場合コストがかかる可能性があります。
ガルバリウム鋼板はメンテナンスフリー？
ネットや業者によっては、ガルバリウム鋼板は錆びないうえにメンテナンスも全く必要ないと言っているようですが、そんなことはありません。ガルバリウム鋼板もメンテナンスは必要ですし、錆びることもあります。
必要に応じて塗装をしたり張り替えを要する場合もありますし、海に近い地域では錆びにくいガルバリウム鋼板も錆びやすくなります。張替えになる場合、ガルバリウムはその箇所だけを張り替えることが出来ず、１枚まるまる張り替えるので、コストもかかってきます。
このように、近年ガルバリウム鋼板はとても人気の素材でもありますが、メリットもデメリットもあります。住む地域によっては不向きな素材になってしまうので、よく検討することをオススメします。
デメリットとの向き合い方
我が家が、ガルバリウム鋼板のデメリットと、どう向き合ったかというと、お世話になった工務店はこれまでにガルバリウム鋼板を使った家を何度も建てていました。そのため「施工に慣れた業者」という点はクリアしていて、きれいな仕上がりでした。
ですが、点検の時に一箇所凹んだ部分がありました。それを伝えたところ、快く新しいものに張り替えしてくれました。点検の時や、現場を見にいく時は、すみずみまでチェックするのをオススメします！
そのものには断熱性がないガルバリウム鋼板ですので、断熱材は色々調べて、私が決定しました。断熱にはfpパネルを使用していて、吹き付ける断熱材とは違ってパネルなので家に強度も出る他、劣化が少ないのが特徴です。断熱効果もとても高く、どの季節も快適に過ごせています。
機能が良い分、通常の断熱材よりも値段も高いですが、住み心地を考えると高くないと感じました。
外観のデザインは、内装とは違い一度決めて着工するとなかなか変更しづらい部分でもあります。それだけに、外観にこだわりたい場合は納得がいくイメージが完成するまでしっかりと設計士さんとお話しするのがとても重要になると、経験を通して感じました。
口でイメージを伝えづらい場合は、好きなデザインだけではなく、こういうデザインにはしたくないというデザイン画像を一緒にもっていくのをオススメします。設計士さんが、よりみなさんの求めている外観をスムーズに理解してくれると思います。
今回は我が家の外観についてお話いたしました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
前回までのコラムで拝見していた明るく優しい雰囲気の内装も素敵でしたが、外観は全く雰囲気が違ってカッコいいですね！デザインのイメージってつい統一したくなりますが、意外性や面白さがワクワクに繋がるなと感じました。
「設計士さんも忙しいので、何度もこちらの要望を言ってデザインを決め直してもらうのは心苦しい」という部分には共感してしまいました。諦めや妥協をすると、後悔に繋がります。annaさんがおっしゃるように「一生住む家」。自分の気持ちを伝える努力が施主側にも必要なのだなと思いました。
ガルバリウム鋼板について、メリットデメリットも含めて、経験から詳しくお話してくださいました。我が家は屋根のみですが、ガルバリウムを採用しているので興味深かかったです。annaさんがみつけられたという断熱材もとても気になりました。
周りの木々が黒い外観に映えて、お互いを引き立て合っているカッコいいおうち。今日もテラスでは愛犬のはちゃんがくつろいでいるのでしょうね♩
annaさん、ありがとうございました！
（編集部：kaori）
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