「家具のような佇まいのキッチン」
グラフテクト(GRAFTEKT)・kitchenhouse、両ブランドと理想を追求したkitchen選びを紹介する連載企画。ショールームへの取材からはじまり、インスタLIVE、実際に採用された方の拘りや使用感を伺ってきました。
最終回は採用者の声を後編として3名の方にお話を伺いました。いずれも「家の中心にキッチンがある暮らし」を理想としていました。どのような出会いがあり採用されたのか。それぞれインテリアも素敵で勉強になりました。
初回:「キッチンは家具だ」暮らしに馴染む佇まい、それがグラフテクト(GRAFTEKT)
前編:キッチンで過ごす時間が長い、だからこそデザインと居心地にコダワリを。
後編では3名をご紹介していきます。
・シンプルで無駄のない佇まい(@r__kuro.__さん)
・キッチンが魅せる直線美に惹かれて(@myhome._0703さん)
・インテリアの可能性を広げたキッチンの存在(@niinana_sanさん)
シンプルで無駄のない佇まい(ピアノベトン)
我が家を施工したハウスメーカーのモデルハウスにあったkitchenhouseに一目惚れ。あまりの素敵さに感動し、キッチンは絶対にkitchenhouseにすると心に決めたのがスタートでした(@r__kuro.__さん)
当初はモルタルのような落ち着きどこか無機質な雰囲気が良いなと思い、ベトングレーにしようとショールームへ足を運びました。すると担当していただいた方に「新色のピアノベトンもお好みかもしれません」と教えていただき、まだ実物がない中でしたが、カタログの色合いが素敵で心が揺れました。
インテリアコーディネーターさんと何度も相談し、TV背面にモールテックスを採用する予定だったのもあり、ピアノベトンとモールテックスの相性も良いとアドバイスをいただき、ギリギリまで悩んだ末、新色のピアノベトンに決めました。
キッチンには拘りが詰まっていますが、インテリアに馴染むようなデザイン・設計を考えました。
例えば、天板の厚さと横の縁を薄くし厚みを揃えたり、キッチン正面の収納扉やカップボードの引き出しの幅が全て等間隔になるようにオーダーしたり、巾木の高さもキッチンが浮いて見えるような高さでオーダーしたりもしました。
結果、イメージ通りすっきりとシンプルにバランス良く仕上がりました。
また床とのバランスですが、水回りはタイルの方が良いかな?とこちらも悩みましたが、おうち全体のテーマでもあるグレー×無垢の組み合わせが好きでしたので、フローリングそのまま無垢を採用しました。
そんな拘りの詰まったキッチン。どの角度から見るのも大好きですが、階段を登っているときに室内窓からチラリと見える佇んだ姿が一番好きです。
収納容量も充実、実際の使用感は?
掃除もしやすく、収納もたくさんあるところが気に入っています。以前住んでいた家のキッチンはシンクの縁にゴミが溜まっていてとても嫌でしたが、kitchenhouseのシンクは縁がないのでとても扱いやすいです。ただ洗い物をしているとシンクに傾斜が無いからなのか、端の方にゴミが溜まって流れていかないので、それが1つ難点です。
機器面ではIHを使ったことが無かったので、ガスにするかIHにするかとても悩みましたが、私は掃除が苦手なので手入れのし易さを重視してIHに決めました。三菱(日本のメーカーという点も重要でした)から出たユーロスタイルの無駄の無いすっきりとしたデザインに惹かれ、このIHに決めました。
また設計段階からキッチンと横並びにダイニングを配置する予定だったので、キッチン横にコンセントをつけてもらいました。色もピアノベトンに馴染むようにグレーに、高さはダイニングテーブル上になるように調節していただきました。
細かい要望にも応えてくれるのは、オーダーキッチンの良さだと思います。ブレンダーやミキサー、ihクッキングヒーター、iPhoneの充電などに使っています。
我が家の全てが大好き!
我が家は少しだけ眺望の良い土地にあるので、キッチンからも景色を眺められるような間取りになっています。TV背面のモールテックス、ソファ、キッチンと、グレーを基調としたインテリアはどこにいても落ち着きます。
二階にはウッドデッキを広めにつくり、気持ちの良いテラスができあがりました。
立地を生かした空間で、見晴らしも風の通りも良いので、ポカポカした日はここでゆっくりすると気持ちも身体も安らぎます。
最後にこれだけキッチンを語ってきましたが、私が一番好きな場所、実は鉄骨の階段です。
無垢材×黒の鉄骨×タイルの組み合わせが、無機質の中に温かみを感じなんとも言えないかっこ良さもあります。リビングの窓をガラス貼りにすれば良かった!と思ってしまうほど、いつまでも眺めて居られる場所です。
おうちの全てがお気に入りでどこに居ても、やっぱりこの家が好きだな、と思えます。
キッチンが魅せる直線美に惹かれて(メルクリオ)
リノベーションを検討するにあたり、キッチンは一番拘りたい場所でした。そのため理想のキッチンを実現させるべく、最初から「kitchenhouseで!」と心に決めており、システムキッチンは検討しませんでした(@myhome._0703さん)。
理想の物件に出会えたものの、配管の関係上アイランドやⅡ型キッチンは施工できず。そこでハッと思い浮かんだのが、壁一面にキッチンから一直線に続くカウンターでした。
出来上がったのがキッチン本体からあわせると6250mmも続くカウンターです。
カウンターの中心にはワインセラーが収まるようになっており、カウンターの上は配膳の準備ができたり、植物、器を飾ったりと、役割も様々。また、大容量の収納のお陰で、食器やリビング回りのものは全てカウンターの中に収まります。
そしてインテリアのテーマが「BOHO」「Modern」「Luxury」でしたので、全体をメルクリオで統一し、床材もウォルナットを採用したことで重厚感がうまれました。我が家にとって"キッチン"というより"家具"としてLDKに馴染んでいます。フラットな面を意識したことで、存在感はありつつも、スッキリとした見た目にもなりました。
我が家の一番のポイントであるカウンターは、ドアを開けた瞬間「おおお〜〜!」と来客者にも驚いてもらえる自慢のデザインです。
毎日が快適なキッチン暮らし
使い勝手ですが、文句なしの大容量の収納、エバルトは大変お手入れのし易い素材のため、日々ストレスなく使えています。
機能面ではガスコンロ、ガスオーブンを採用しました。元から持っている調理器具でIHが使えないものがあるため、調理機器はガスコンロ一択でした。お掃除が面倒だと思っていましたが、ガラストップにしたことでお手入れは楽々です。ガスオーブンは電気オーブンと比較して火力があり、表面を乾燥させずに短時間で仕上げられるため重宝しています。また、採用して良かったのはミーレの食洗機です!
料理は好きだけど片付けがやや苦手。そんな私にとって食洗機を導入したことで、家事負担が劇的に軽減されました。
ゆとりある空間を意識したインテリア
LDKは玄関から続くパブリックゾーンとして全体をコーディネートし、寝室側はプライベートゾーンとして分けています。
ポイントは統一感の中にゆとりを、です。
まず玄関ホールはマンションにしては広めの幅を取ることで、ドアを開けた瞬間から広々した空間を演出させました。
玄関から真っ直ぐ進むとリビングダイニング。
左手には先述したキッチンが構え、ダイニングテーブルは2000mm×850mmサイズで大人6人が座れるしっかりしたものを。
リビングにあるBoConceptのソファは2人がゆったり座れるサイズ感で、横にはアクセントとしてBKFチェアを置いています。リノベーションのプランニングをする際、プランナーの方へ購入したい家具のサイズを事前にお伝えしていたので、全ての家具が違和感なくぴったり収まっています。
洗面室も忙しい朝、2人で並んでも広々使える広いカウンターにしました。洗濯機はパントリーへ配置しています。
玄関〜LDK、洗面室、背丈のある植物もそうですが、一つ一つはしっかりした存在感あるものを置きつつも、どこか余白をしっかり持ちゆとりある空間づくりを意識しています。
来客者にも心地いいインテリアと褒められる時もありますが、何より夫婦で「本当にいい家だなぁ」と心から思えるのが最高です。
インテリアの可能性を広げたキッチンの存在(フェニックス)
「キッチンが家の中心」これが家を建てる上で夫婦共通の思いでした。その中心的存在にぴったりな存在感あるフェニックスを見て一目惚れ。男前で美しいキッチンだと感動し、フェニックスを中心に据えたLDKのイメージが一気に広がりました(@niinana_sanさん)。
とにかくフェニックスの存在感と質感に惚れ込んでいたので、ワークトップ〜ダイニング〜バックセットまで全てフェニックスで揃えようと思いました。
しかし程よい抜け感が欲しかったのと、LDKの広さからオールブラックの圧迫感を想像して、収納部の引き出しのみエバルト素材のアンティコパインを採用しました。北欧風で少しヴィンテージ感やアンティーク感が感じられるキッチンが好みだったので、ヴィンテージの木材の様なアンティコパインを選びました。
料理が得意ではない私にとって、料理をするモチベーションは「家具のような美しいキッチン」でテンションを上げることでした(笑)それゆえ、取手もKAWAJUNの標準より細くスタイリッシュに見えるものを採用しました。
食洗機もキッチン正面に操作パネル等見えないようなモデルを選び、魚焼きグリルも付けず、良い意味でキッチンらしからぬ見た目に出来あがりました。
家具が整然と並ばれているような側面。そしてそこに日差しが入ったキッチン。正面から見たキッチン。どの角度からも大好きなキッチンは、私の想いがギュッと詰まった場所です。
そんなキッチンに立つとダイニングテーブル越しに見えるニッチ。季節ごとに少しずつインテリアを変えるんですが、お家の中でいちばんインテリアが映える場所で、ここも私の好きを詰め込める場所です。
ブラックなフェニックス、傷や汚れはいかに?
マットブラックのため、水や油ハネを放置するとどうしても跡が目立ちます。引っ越した当初は水垢が気になりキッチンを使用した後に毎回アルカリ電解水で拭き取っていたほどです。最近では水だけで汚れを落とせるマイクロファイバークロスを見つけ、基本は拭き掃除だけで綺麗な状態を維持できています。そういった意味では、適切なアイテムさえ整えられれば、お手入れのしやすい素材だと言えます。
IHは三菱のユーロスタイルで、ブラックの天板に浮かないブラックでスッキリした排気口のものを選びました。食洗機はPanasonicの深型です。ミーレの食洗機への憧れもありましたが、先述通り操作パネルが上部にあることが決め手です。
加熱機器で後悔してるポイントが一つありまして、それは魚焼きグリルをつけなかったことです。
これも先述した通り見た目を重視してのと、お手入れを避け、通常はフライパンで調理をすると決め取り付けませんでした。しかし、3歳の息子は魚が大好きで調理の機会も増え、トースターもないがゆえに、パンもフライパンで焼いております(笑)
デザイン性に惚れ込んでkitchenhouseにされる方は多いと思いますが、グリルを取り付けるのをオススメします。
自然とキッチンに目がいくつくり
LDKの中でも特にキッチンダイニングが引き立つ空間をつくりたくて、各部屋へ繋がる建具やドアノブはシンプルにまとめ、キッチン床材もリビング同様無垢材を採用しました。
そのため、1階はほぼホワイトメインのインテリアで、自ずとブラックなキッチンに目がいくように設計されています。
ちなみに、キッチン左手前が玄関と土間になっています。
大きめの立て鏡が奥行きを出し、30×60サイズのタイルもシューズクローゼット〜土間まで敷き詰めたことで、視覚的にも広さ、ゆとりうあ生まれました。
キッチン手前の土間は3畳ほどのスペースですが、窓前にカウンターテーブルとスツールを置いてちょっとしたカフェスペースにしたり、グリーンをたくさん集めて置いて憩いのスペースにしたりと、自分好みの空間に仕立てていく予定です。
主役の存在がインテリアや間取りそれぞれに意味を持たせてくれます。玄関を開ける度にフェニックスのキッチンが目に入り、カッコイイなぁと毎回思えるのが幸せです。
キッチンが決まると自然と周りのトーン、インテリア全体のテーマもはっきりしてく感じが読み取れました。だからといって、周りの家具やアイテムも引き立て役ではなく、それぞれが主張し調和する。どれも魅力的なインテリアばかりでした。
こんなおうちなら人を招きたくもなりますし、キッチンに立つのも楽しくなりそうですね。
全3回の連載を通じてグラフテクト/kitchenhouseの魅力をお届けしてきましたがいかがでしたでしょうか。デザインに妥協していた方も少し視界が広がりましたでしょうか。
キッチンのみならず家づくり、妥協もあれどなるべく後悔はして欲しくない。そんな想いでみなさんの選択肢が一つでも増えればいいな、と思いながら執筆いたしました。
もう一度家づくりができるのであれば・・・ それでも迷いそうですね(笑)
(編集:編集長)
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立川ショールーム
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