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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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充実した暮らしを生み出す実用的なインテリアと動線
前回のコラムでは、1階土間部分のこだわりや収納についても詳しくお話しました。
今回は2階水回りのお風呂や洗面スペースについて。一般的にお風呂や洗面などは1階に配置する方が多いのではないでしょうか?
我が家がなぜあえて2階にしたのか、そのメリットやインテリアについてもお話していきたいと思います。
めぐみさんの前回までのコラムはこちら
暮らしやすさを追求したスペース
我が家は裏山の景観を最大限に取り込めるように設計し、メインの1階リビングダイニングには広く開放的な空間を求めました。
そこで1階に水回りスペースを設けると床面積が広くなり、必然的に2階部分も大きくなって無駄なスペースや部屋が出来てしまうといった課題がありました。
裏山の緑や紅葉・雪景色を眺めつつ、外からの視線も気にせずに入浴したいといった想いもあり、2階に水回りスペースを配置することで、私たちの希望であったシンプルな四角い家と使いやすい間取りが実現しました。
お風呂からウォークインクローゼットまでをひと繋がりにしたことで、入浴前後や朝晩の身支度時間の生活動線もとてもスムーズです。
洗濯機をウォークインクローゼット内に収めてカウンターを広く取れる様にしたのも、こだわりのポイント。
フリースペース(将来的にはこども部屋)に収納可能な物干し竿を取り付け、洗濯物を洗濯機から取り出して干す→取り込む→畳む→クローゼットへ戻すといった一連の動作が全て2階で完結できるようになっていて、家事動線はスムーズ且つコンパクトでスペースも無駄なく使えるように考えて設計しました。
すぐ近くにあるという便利さと安心感
我が家に訪れるお客様によく聞かれるのは、2階に水回りがあって不便なことはないか・実際に生活してみてどうかということ。
私の育った実家も1階に洗面やお風呂があったので、リビングダイニングと違う階にあるというのは、生活しているイメージがわかなかったのが本音でしたが、実際に日々の暮らしを送る中で、今は2階にあるメリットをとても感じています。
朝起きてすぐに目覚めのシャワーを浴びたり、洗面をしてから1階へ降りて朝食の支度ができたり、夜は1階を消灯して2階でお風呂や洗面を終え、そのまま就寝するといった動きがとてもスムーズです。
洗面台⇄クローゼット⇄寝室がすぐ近くにあることで、夜間に突然やってくるこどものおねしょや嘔吐等のトラブルにすぐ対応でき、1階と2階を往復する手間や時間を省けているなと実感しています。
こだわりの洗面スペース
洗面所を考え始めた時に、まずは洗面台についての理想を夫と話し合い、元々トイレの手洗い桶として採用することを決めていたcieloで揃えることにしました。
なるべく広々としていてシンプルで使いやすいものが良かったので、右側に物を置けるスペースも備えているスクエア型のenjoyを採用し、我が家のアクセントカラーにもなっているグレーで黒い水栓とのバランスを取りました。
入居前から新居で使うタオルは一新したいと思い、色々と調べていた時に出会ったのがscopeのハウスタオル。Twiggyの模様は、葉が落ちた時の裏山によく似ていて「これしかない!」と思いました。今治タオルなので吸水性も良く、洗濯を繰り返してもボリュームが変わらないという良さがあります。
タオルホルダーはタオルの長さに合わせて一般的な高さより高めに設置し、時計などのインテリアや小物も水栓に合わせてシンプルな黒で統一しています。
家を建てる前の情報収集時に見た洗面収納に憧れて、我が家でもラタンボックスの収納を採用するために、ボックスの大きさに合わせてカウンターの大きさを考えました。
朝の身支度時の混雑を避けるためにも、カウンターは長さ2000mm×奥行き550mmと広めに設計しました。
無印良品のラタンボックスにはタオルや化粧品・ドライヤーなどをざっくり収納しています。あえて取っ手部分は横にすることで中身が見えにくくなり、よりスッキリとした印象になっていると思います。
鏡の横には同じ幅の窓を配置し、奥に見える山々を望むことができる癒しの空間にもなっています。
景色を眺め、風や小鳥の声を聴きながらアイロンがけをするのも好きな時間。我が家の中で唯一雨の日でも換気ができる窓なので、すべり出し窓の良さも感じています。
様々なシーンに対応できるように
”生活上いらないものは省く”というのは設計を始めた当初より主人と意見が一致していた点だったので、トイレとお風呂以外の場所には間仕切りとしてのドアを設けずに、脱衣所やウォークインクローゼットはカーテンで仕切りました。
ドアが無くてもクローゼットの換気システムがしっかりしているため、入浴後の蒸気が衣類を湿らすことなく快適に過ごせています。
朝晩は部屋のスクリーンカーテンを降ろした状態なので外からの視線も気にならず、家族間の生活の中では基本的に普段はオープンにしていてほぼ出番がないカーテンも、来客時のプライバシー保護のために付けています。
今はあまり必要性を感じていませんが、いずれこどもが大きくなった時にはドアをつける可能性もあるかもしれないなと考えています。そこはカーテンにこだわるのではなく、こどもの成長と共に気持ちに寄り添い、対応できる柔軟性を持っていたいなと思っています。
既成概念は取っ払って無駄なものは省き、生活するのは誰か、長く住むのは誰か?ということを一番に考えて自分たちが暮らしやすい間取りを追求した結果、この形に落着きました。
四季の移ろいを感じられる浴室
浴室のドアはインテリアに合わせて黒を採用しました。浴室内は窓から見える景色を大切にしたかったので、アクセントを入れずに床や壁、椅子・桶なども全て白で統一しています。
鏡はワイドタイプにすることで、窓の緑や紅葉が鏡に映り込んで更なる奥行きを演出してくれ、春は山肌の茶色、夏は爽やかな緑、秋は暖かな黄色、冬は静かな青に染まるのが季節ごとの楽しみでもあります。
浴室は家の中でも一番リラックスして家族でゆっくり話したり遊べるスペースなので、なるべく物は置かないように心掛けつつ、こどもが楽しく過ごせるようにおもちゃは浴室近くに配置しています。
私たちが目指したのは、家族が生活する動きをイメージして何が必要なのかを考え、無駄を省きながらも気持ち良く楽しく暮らせるような間取り。
実用的で統一されたインテリアにすることは、充実した暮らしを生むのかもしれないと思っています。 今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
リビングダイニングと洗面や浴室などの水回りはなぜかセットとして考えがちですが、自分の生活スタイルを思い返してみると、寝室は2階にあるし、洗濯を干すスペースも2階...。逆に1階にないといけない理由って案外見つからないものだな〜と思いました(笑)
今はリフォームも充実しているので後から変えるという手段もありますが、1階から2階へ水回りを持ってくるというのは費用も嵩みそうなイメージですよね。
これから家づくりを考えている方は、どんな家にしたいか家族の生活スタイルと動線をしっかりと考えてみるとベストな間取りが見えてくるかもしれません。
“自然や季節を感じられる家”その想いは2階の随所に活かされています。これから迎える冬の景色もインテリアの一部になる、そんな風に暮らしを楽しめるめぐみさんのおうちづくり、どこを切り取っても素敵ですね〜。
めぐみさん、ありがとうございました♪
(編集:megu)
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