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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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家族を近くに感じられる回遊型キッチンが生み出す暮らしやすさ
キッチンを中心にした回遊動線
これまでに３度の引越しを経験し、住んできた賃貸マンションや社宅はどこもキッチン・洗面・浴室・トイレなどの水まわりが近くに配置された間取りで家事動線には概ね満足していましたが、唯一ネックだったのがキッチンの場所。調理中に家族とコミュニケーションが取りにくいところが残念だと思っていました。
“家事動線の良い水回りと家族を近くに感じられるキッチン”。その両方を叶えたいという強い想いから、間取りの打ち合わせには１番時間をかけてじっくり考えました。
何度も話し合いを重ねた結果、家をコの字型にしてその中心にキッチンを配置し、奥に通路を設けて回遊できる間取りにすることでリビングダイニングとの繋がりを持たせ、家事動線も確保できました。
こどもにも優しい床材えらび
床材を何にしようかと考えた時に、間取り的に切り替えのない方が違和感もないのではと思い、なるべくつなぎ目の少ないものを探していました。
当時毎日のように通っていた児童館で、こどもたちが走り回ったり汚したりしても丈夫な床材を見て「家の床もこんな風だったら良いのに…。」と思ったのがきっかけとなり、興味を持ったのが長尺シート。
公共施設などによく使われ、住宅に使われるのは少ないということで少々不安もありましたが、インターネットで調べたり何度もショールームに足を運んだりして採用に至りました。
ダイニングテーブル下からキッチン・脱衣室・トイレまで１階水回りの床は全て長尺シートを採用しました。
メリットは水に強く重いものを落としたり乗せたりしても凹んだりしない耐久性。今はまだこどもたちが幼く食後はダイニングテーブルの下が大変なことになるので、この床材のお手入れのしやすさを毎日実感しています。
抜け感を意識した吊り戸棚
以前の住まいは吊り戸棚の位置が高くて使いにくいことが悩みだったので、踏み台を使わなくても出し入れできる高さや奥行きを設計士さんと何度も相談して決めました。
収納スペース確保のために吊り戸棚を付けることにしたものの、圧迫感が出てしまうのではないかと最初は不安でした。そこであえてカップボードと同じ幅にせずに抜け感を出し、納得のいくキッチン背面が完成しました。
大容量の吊り戸棚収納には大物や出番の少ないもの、すぐに取り出せたら有り難いものたちを集約しています。
◯左端
上段には大皿、下段はtowerのディッシュラックを使って何があるか分かりやすいように立てて収納しています。
◯左から２番目
上段にはアルミホイルやクッキングシート・ケーキ型など。下段にはフードプロセッサーを収納し、レシピ本もこちらに。
◯左から３番目
お重・すし桶・蒸篭・ホットプレートなどの大きめのものを。扉は観音開きではなく上に開くタイプを採用しました。
◯右端
上段のファイルボックスにお菓子のストック、下段の小さなファイルボックスには茶葉やコーヒーなどティーセットを。その隣にはトレー類を収納しています。
中心にあるリビング収納
キッチンのカップボード横には、幅約７６cm×奥行約４３cmのリビングクローゼットを設けました。
建築時は棚板のみを取り付けて書類を中心に収納していましたが、生活していくうちに上着や鞄など収納したいアイテムが変化していきました。
現在は季節やライフスタイルの変化に合わせて収納する物を変えられるように、可動式の棚板と突っ張り式のステンレスポールを組み合わせた収納スペースに。 今の時季は上着の一時掛けにしていて来客時にも大活躍しています。
◯上段
電池や充電器・カメラや毛玉取り機など
◯中段
マスクやカイロ、救急セットや爪切りを。
動線や収納、床材にまでこだわって考え抜いたキッチンは家族の暮らしの中心にあり皆がお気に入りの場所になりました。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました！
グレーのクールなイメージと木やパステルカラーのかわいさが上手くミックスされたtamaさんのキッチンは、収納されているものまでスッキリ統一感がありもの選びのセンスが抜群！つい隅々まで見たくなってしまいます（笑）
吊り戸棚は細かいところまで考え抜かれていて、あえてカップボードと幅をずらすことで抜け感を造り出し、身長に合わせて高さを考えたり扉が観音開きと上に開くタイプがあるおかげで大物のも出し入れしやすかったり、細やかなところにまで工夫がなされていて流石だな〜と思わず声が出てしまいました。
リビングクローゼットもライフスタイルに合わせて変えていくなど、より使いやすいように日々変化させていくといった柔軟性のある収納もぜひ参考にしたいですね。
床材にまでこだわり抜いて、誰かの真似でなく家族の暮らしやすさに焦点を置いてつくられたキッチンは、まさに暮らしの中心にある落ち着く空間なのだと思いました。
tamaさん、ありがとうございました！
（編集：megu）
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