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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア・整理・収納・お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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お互いの生活を邪魔しないプライベートな空間
前回のコラムでは、親世帯と子世帯お互いのプライバシーを重視するために選択した、縦割りの二世帯住宅についてお話しました。
今回は完全分離二世帯住宅にするために設けた、“２つの玄関”についてお話したいと思います。
megさんの過去のコラムはこちらからご覧いただけます。
夢が叶った造作玄関
帰宅時や外出する際の気配すら気にしなくて済むように、世帯で玄関を分けることは計画当初から決めていました。
いくつかプランを作っていただいた中で、親世帯は南側・子世帯は東側と、建物の対極に玄関を配置した間取りを見て「これだ！」と思い採用しました。
ありがたいことに我が家は土地に余裕があったので、それぞれに駐車場スペースを設けることができました。外観的に家のメイン玄関は南に位置する親世帯側。こちらには憧れだったレッドシダーの造作玄関を。
実は造作玄関は家づくり当初からわたしたち夫婦の希望だったものですが、こどもが産まれてからは片手で抱っこ、もう片手には沢山の荷物を持ったまま玄関の鍵を開けるのが本当に大変だったので、タッチキーの必要性を感じていました。
家の印象を決める玄関なのでとても悩みましたが、夫婦で話し合った結果、やはり子世帯側には既製品ドアのタッチキー付きのものを採用するに至りました。
子世帯の造作玄関を断念した際「せっかく玄関が２つあるんだし、親世帯の玄関をレッドシダーの造作にしたら？」という夫の提案にお義母さんも快諾してくださり、 念願だった造作玄関が実現したのです。
親世帯側の玄関イメージは、これまでいくつもの素敵な外観のお家を作ってきた設計士さんにお任せしました。
シンプルだからこそこだわりを
私たち子世帯の日常はいたってシンプルな玄関からの出入り。 それでもタッチキーは本当に採用してよかったものの一つ。
帰宅時はもちろん、外に出たら一瞬でも目を離せない息子がいるので、出掛けるときにも自動で施錠できてとても助かっています。
賃貸アパート時代に不便だと感じていたのが雨の日に車まで移動すること。新居では雨に濡れずに車の乗り降りができるように、建物とひと続きになったガレージも必須と考えていました。
ガレージには車２台が並んで駐車できるようにし、視界の悪い夜でも安心して通れるようにセンサー付きのダウンライトをつけました。
家と一体化して見えるように、外壁と同色のジョリパットで仕上げています。
主人の希望で、ガレージの壁に一体型の倉庫も作ってもらいました。キャンプなどアウトドアが好きなので、荷物の乗せ降ろしが楽になるようにこの位置に倉庫が欲しかったそう。
扉もジョリパットで塗り、壁と自然に馴染んで一体感が出るようにしました。
当初ガレージは鉄骨で造る予定でしたが、減額のためにプラン変更をして木造に。 そのため屋根を支える柱が増えてしまいましたが、できるだけ圧迫感がなく見た目の意匠も損なわないようにと設計士さんが試行錯誤して考えてくださり、なんとか形にした思い入れのあるガレージです。
雨の日の車の乗り降りはもちろん、すぐ後ろが玄関なので買い物帰りなどトランクに乗せた荷物を降ろすのがすごく楽になりました。
明るくすっきり！使い勝手も抜群の玄関スペース
玄関ホールにはFIX窓をつけましたが、それでもガレージで日差しが遮られてしまうと思い、リビングドアのガラスを大きくとってリビングからの採光を取りいれています。
ドアは主人とデザインを考えてオーダーしたもの。
玄関から入ってすぐのシューズクローゼットとファミリークローゼットの広さを充分に確保したかったため、ベビーカーなど広げたまま入れる土間スペースは確保しつつ、必要最低限のコンパクトな玄関にしました。
来客時はシューズクローゼットの扉を閉めて壁のように見せるために、造作のハイドアで仕切ってあります。
シューズクローゼットには家族全員分の靴が収納できるよう壁一面に可動棚をつけ、土間の掃除が楽になるように傘立ては置かずにパイプにかける収納にしました。
まだまだこのシューズクローゼットは未完成な場所。
これから全身鏡をつけたりこどもの保育園の身支度スペースをつくったり、少しずつ手を加えながら活用していきたいと思っています。
毎日何度も人が行き交う場所だからこそこだわって考えたい玄関。どんな取捨選択をするかで暮らし方自体も変わってくるかもしれません。
デザイン性と利便性を両立させたいと思いつつ、家づくりではやはりどちらかを選択しなければならないこともありますよね。
しかしmegさんのお家は玄関が２つ！
一つは思い切りデザインにこだわり、憧れを詰め込んだ造作玄関。もう一つは子育て世代に嬉しい機能やアイデアが随所に活かされた玄関。２つの選択ができるなんて夢のよう...。これが完全分離型のメリットでもあります。
シューズクローゼットやガレージに設けた収納など予め大容量の収納を設けておくことで、これからのライフステージの変化に合わせて色々と変化させていけるところも嬉しいですね♪
賃貸時代に感じていた「こうだったらいいのに。」を活かし、暮らしてからの便利さや使い勝手の良さにもしっかりと着目した家づくりがとても参考になりました。
megさん、ありがとうございました！
（編集：megu）
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