【暮らしのインテリア】人が集う家を目指して。プライベートな空間が居心地の良さをつくる〜完全分離型二世帯の家(m_home_hさん)

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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア・整理・収納・お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。


注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。


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素材や見せ方でメリハリを持たせ、繋がりを意識したLDK


執筆者:meg( @m_home_h )さん


前回のコラムでは、完全分離二世帯住宅にするために設けた“2つの玄関”について詳しくお話しました。


今回は親世帯や空間との「繋がり」を意識した子世帯のLDKと中庭についてお話したいと思います。


megさんの過去のコラムはこちらからご覧いただけます。


開放感を持たせた場所


家づくりの中でも特に私たち夫婦のこだわりを詰め込んだのが、このLDKと中庭。


親戚が集まったり友人たちを招いたり、人が集まる機会が多い我が家なので、LDKはとにかく「開放感」を重視して考えました。


とはいえ、面積的な広さには制限もあるのでなるべく開放感を味わえるように吹抜けを採用し、中庭への窓も大きくとって体感的に広く感じるようにしました。


廊下を作らなかったのでリビングに階段を設けましたが、スケルトンの鉄骨階段は圧迫感もなく、リビングのいいアクセントになっています。


素材で変化を楽しむ


LDKには吹抜けのアクセントウォール、キッチンバックのタイル貼り、モールテックスキッチンなど、私が好きな素材を至る所に使っています。


空間を広くスッキリみせるために、できるだけ色のトーンを揃えて使い方にも工夫を。


インパクトのあるヘリンボーンタイルは、思い切って壁一面に使用しました。これによりクロスとの境界が無くなり、広がりをもたせることができました。


その代わり、キッチンのモールテックスは塗りムラを極力抑えて“箱”のようにシンプルに。


吹抜け部分のアクセントウォールは塗り壁としての素材感を重視し、外壁材のジョリパットを現場で色や粗さを細かく指定して調合してもらったもの。


一見シンプルなのですが、光が当たると凹凸が際立って雰囲気がでるところがとても気に入っています。


こちらはジョリパッドをキッチン同様壁一面に塗装したので、アクセントになるようにブラケットライトは少しデザイン性のあるものを海外サイトで探して採用しました。


空間に統一感を持たせるために1階の建具は造作にし、ライトグレーのメインクロスと同じ色で塗装してもらったのもこだわりの一つ。


鉄骨階段やダイニングテーブル、テレビボードに使用しているアイアンもチャコールグレーで統一しました。


既製品の組み合わせでは中々できないのですが、この小さなこだわりが意外と大事だったと、住んでみて実感しています。


中庭のある暮らし


夫の最優先事項だった中庭を考える際、


・大人数でBBQができる

・こどもが走り回れるくらいの広さ


この2点を希望していましたが、建物との兼ね合いもあり今の広さに落ち着きました。


外からの視線を完全に遮りつつ風通しは欲しいということで、設計士さんにルーバーフェンスを提案していただきました。


家の中心となる中庭なので、外観としての意匠も重視して天然木のルーバーに。H鋼を柱に使い、重厚感のある目隠しとなりました。


高さがあるので、リビングの1階はカーテンをつけなくてもよくなりました。また、洗濯物も周りを気にせず外干しできるのも嬉しいポイント。


洗濯物干しは出しっぱなしでも気にならないように、ステンレスをマットブラックに塗装したものをオーダーして取付けてもらいました。


二世帯が繋がる場所


親世帯と子世帯の共有スペースである和室からもこの中庭を眺めることができます。


親世帯には別で庭を設けたため、この中庭は子世帯のスペースとして親世帯側から見える位置には窓をつけていません。


この中庭を「家族が集まる場」としたかったので、和室からは行き来ができるようにしました。


こんなご時世なので大人数での集まりはまだ先になりそうですが、休日には夫が芝生の手入れをしたり、ウッドデッキでランチをしたり、夏はお家プールを満喫したり。


中庭に植えたアオダモを見て季節の移ろいを感じながら、本当に作ってよかったなと実感しています。


「人が集まる開放的な家」を目指した結果、家族だけで過ごす時間も快適なものになりました。いつかまた大人数で集まれる日を楽しみに、少しずつより居心地の良い空間をつくっていきたいと思います。



吹き抜けと大きな窓と面した中庭から注ぐ光でとても明るい印象のLDK。


「人が集う場所になるように」と考えられた空間はmegさんご夫婦が目指した開放感がありつつ、L字型になっているおかげで和室とは少し距離感もあって、落ち着いた時間を過ごすこともできそうですね。


ジョリパッドを施したアクセントウォールは、調合から目の荒さにもこだわっていて光の当たり具合でまた表情が違って見えるなど、色だけでなく素材感で変化を出すというのがオリジナリティを感じました。


今回のコラムを読んでいて、家族の居心地の良さはもちろん、訪れる方にとっても居心地の良いお家にしたいというmegさんご夫婦の「おもてなし」の想いがすごく伝わってきてとても素敵だと思いました。まだまだ進化し続けるmegさんのお家づくり、これからどんなふうに変わっていくのかも楽しみですね。


megさん、ありがとうございました!

(編集:megu)


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