【暮らしのインテリア】使うほどに味わいがでるものが好きだから。「道具の手入れ法5つ」と愛読書をご紹介〜私の暮らしを豊かにしてくれるもの(1214marronさん)

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注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点もたくさんあると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。


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「もの」を好きな気持ちにあらためて気づく、「手入れ」の時間


執筆者:asami(@1214marron)さん


「もの」を選ぶ基準はありますか?


私の場合、一番は「愛せるかどうか」なのですが(笑)、なるべく「経年美化」するもの。使えば使うほど味わいがでるものがいいなと思っています。


もちろんプラスチックや大量生産で便利なものを選ぶ時もありますし、欲しいけれど高くて買えないから「似たようなもっと安価なもの」を選んで、すぐにだめになってしまいがっかりしたことも何度もあります。


そんな経験をした上で「日常でよく使う物は(買える範囲で)なるべく良いものを選ぶ」ようにしました。


手入れや直しながら大事に使ったら長く使えるから、何度も買い直さずむしろお得に感じることもあります。


前置きがながくなりましたが、今回は道具の手入れについてお話させてください。


asamiさんの過去のコラムはこちらからご覧いただけます。 


日野明子さんの書籍「台所道具を一生ものにする手入れ術」 


今さらちょっと聞きづらい、知っているようで知らない台所道具の手入れ方法ってありませんか? 恥ずかしながら、私はこの本で覚えたことがいくつかあります。


この本の素晴らしいのが、道具の作り手の方が教えてくれているところ。写真付きで丁寧に説明してくれています。


手入れの本は色々あるけれど、作っている方から聞くのは新鮮。 一番その「もの」を知り尽くしている人は作っている方だな、と納得しました。


本のはじめに「使いはじめたとき以上に良い道具になる。そのお手伝いになれば」とあり、まさにそんな一冊だと思います。


ずっと興味のあった、蒸篭 


ずっと興味はあったけれど、保管や手入れ方法で躊躇して手が伸びなかった蒸篭。 「使った後は、濡れ布巾で拭いて乾かすだけ」と知って、去年のステイホーム中に購入しました。


「蒸気を出して使う」ことで、実は消毒しながら使う道具だから基本洗剤などで洗う必要がない。と日野さんの本で読んで「確かにそうだよね」と腑におちました。


最初はリネンタオルで拭いていましたが、大きくて扱いづらさを感じていた時に手ぬぐいをいただいて使ったところ、柔らかく小さくなるから手になじんで拭きやすい。それからは、ずっと手ぬぐいを使っています。


木のカトラリーにオイルを塗って 


オリーブでできたスプーンやカッディングボードのお手入れ。べたつかないオイルが良いそうで、私が使っているものはオリーブの木でできているのでオリーブオイルを塗っています。


使っているうちにカサカサ乾燥して、以前そのまま放置していたらお玉にヒビが入ってしまい反省しました。と言っても、時間があいて気が向いた時にササッとですが・・。


感動を味わる、GLOBALの包丁研ぎ 

(before)


なぜか年末近くなると、包丁の切れ味が気になる私。


インスタグラムで繋がっている方の投稿で知った「GLOBAL」の包丁研ぎ。 専門の職人さんが状態をみながら刃付けをし直してくれるサービスだそうで、今回利用してみました。


私が使っているのは、文化包丁。ちょっと錆もあります(汗) 


段ボールと新聞紙で包み、研ぎ直し依頼書(グローバルのホームページにあります)と包丁を一緒にプチプチで包み元払いで送りました。


数日後、依頼書に記載したメールアドレスに見積金額1100円の代金と到着予定日を記載したメールがきました。 刃こぼれや欠けがある場合は、別途修理料金が発生するそうです。 


おおよそ1週間位で綺麗に段ボールで包まれて到着しました。


研ぎとあわせて研磨メンテナンスもしてくれるので、ピッカピカの包丁。 錆も落ちているしグローバルの印字もしてくれて、まるで新しい包丁が届いたようです。 

(after)


代金1100円は、到着の時に代引きで支払いをしました。(配送料と代引手数料はかかりません。)


素晴らしいサービスに感激し、次回包丁を買う時もグローバルを選ぼうと思いました。 お持ちの方は、是非利用してこの感動を味わってほしいです。


コーヒーの電動グラインダーにブラシを 


コーヒー好きで、淹れる前に豆を挽いています。私は「Wilfa」の電動グラインダーを使っていて、粒度設定が細かく、入れる器具に適した挽き方ができるのがいいところ。


挽いた豆の粉がグラインダーに残っているのはよくないとわかっているのですが、使う度に手入れをするのはちょっと面倒・・・。 新しい豆に変えるタイミングで、ササッとレデッカーのブラシで掃除しています。


以前使っていたブラシは短くて使いにくかったのですが、このブラシは長くて毛の固さもほどよく使いやすいです。 飛び散った粉などを取り除くのにも使えます。


自分で修理できる、革の手作りスリッパ


「経年美化」という点で、革の製品も大好きです。もの作りも好きなので、以前靴教室に通っていました。 その時に作った革のスリッパが、履きすぎて底の糸が切れてしまいパカパカに。


だましながら履いていましたが、いよいよ大きくめくれるようになってしまって。先生に相談したら「直しにくれば」と言っていただけて、直し方を教わりました。 これで、まだまだ使えます。


水滴がたれてシミが沢山ありますが、クタクタ感がとても気に入っています。 これからもオイルで磨き、直しながら使っていきます。


「好きなものに囲まれて暮らしたい」


インスタグラムやネット、雑誌を見ていると、世の中には素敵で魅力的な物が沢山あって欲しい物リストの項目が増え続けていきます。


でも現実は、欲しくても買えないことの方が多い。買えるまでタイミングを待ったり、お金を貯めたり・・・そんな風にして手に入れた大切なものは、大事に日常使いをしています。


以前、震災を体験した方の記事で「大切な器だからと棚の奥に大事にしまい込んでいたものも全て割れてしまった。仕舞い込まず使えばよかった」とお話されていたのを読んでから、私も大好きなものだからこそ使うようになりました。


このコラムが「壊すのが怖い。使うのがもったいない」と飾って眺めているものを、使ってみようかなと思うきっかけになれば嬉しいです。 



使えば使うほど味わいがでるもの選び、素敵な考え方だしとても共感しました。最初に紹介してくださった本がとても興味深く手にとってみたくなりました。


蒸篭は同じ理由で手が出せずにいましたが、蒸すことが消毒と聞いたら納得です。


GLOBALの包丁とレデッカーのブラシは私も同じものを使っています。ブラシのちょうどいい具合、わかります(笑)


まさに包丁は研ぎ直しサービスに出そうと思ってプリントアウトもして梱包道具も用意している状態でしたので、仕上がりがますます楽しみになりました。


革のスリッパのシミを愛おしいと思えるもの選び。だからこそ手入れも頑張れるというか、手入れ自体も楽しみの一つになるのではないかと感じました。


asamiさん、ありがとうございました!

(編集:kaori)


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