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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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家が紡ぐ家族の時間とそれぞれの思い
前回のコラムでは、２階を目一杯楽しめるように考えた間取りや工夫についてお話しました。
最終回となる今回は、この家を建て暮らしてみて感じたこと、家時間の楽しみ方についてお話します。
kuroさんの前回までのコラムはこちら
庭がもたらしたこと
この一年は特に家で過ごす時間が増え、「この家を建ててよかったな。」とより思えた年でした。その中でも一番強く思ったのは、庭を造ってよかったということ。
以前住んでいた家では夫の母が庭で畑をしていました。虫もたくさんくれば雑草もたくさん生え、私はまだ小さい子どもたちのお世話に手いっぱいで水遣りをする時間も余裕もなく、植物を育てることに苦手意識しかありませんでした。
新しく家を建てるにあたり、見つけた土地は幸い眺望の良い立地。窓から山々が眺められることが想定できたので、設計段階から「手入れができないから庭は要らない。」と断言し、玄関側の外溝は夫に完全お任せ。
家が建った当初の庭はハナミズキ一本だけがちょこんと植えられ、あとは整地されたままの状態でした。
視野を広げて家づくりをすることの大切さ
実際にこの家に暮らし始め、窓を開けて縁側で過ごす時間が増えると「ここに緑があったらいいなぁ…。」という思いが徐々に募っていき、外溝屋さんにお願いして庭を作ってもらうことに。
「庭に緑があるとこんなにも違うんだ！」と、完成した時はとても感動したのを覚えています。
当初は“家の中のこと”だけを考えて家づくりをしていましたが、“窓から見える景色”も家づくりの一環としてとても大事なんだなと実感しました。
暮らしの中に緑があると四季を身近に感じることができ、庭の木に鳥が遊びに来ているのを子どもたちと発見したり、「花が咲いてるよ！こんな花が咲くんだね。」と話したり、生活がより豊かになりました。
“家庭という言葉にもあるように、暮らしの中に庭をつくるということは安心できる自然を身近に手に入れるということであり、家族や友人と気持ちの良い時間を過ごすことができる居場所を住宅とともに築くということです。”
萩野寿也さんの著書・「美しい住まいの緑」85のレシピにあるこの一文がとても胸に響きました。今から家づくりをされる方には是非読んでいただきたい一冊です。
庭が完成し、家の中にも変化が。お花を家に飾る機会が増え、夫も「花が飾ってあるのっていいね。」と定期的にお花を買って帰ってくれるようになりました。
お花を飾っていると娘も「可愛い〜♡」と喜んでくれますし、お花屋さんに行くのも大好きで、休みの日には「一緒にお花屋さん行きたいな」と言ってくれます。
そんな娘の将来の夢はお花屋さんになること。好きという気持ちを大事にしてあげたいなと思います。
作業が楽しくなるキッチンに
料理をしているときに庭の緑を眺めたり、お気に入りのものが視界に入ると癒されます。だからこそキッチンには本当に好きなものを置くと決めています。
器との出会いは一期一会だと思っています。自分が素敵だなと思った作家さんの器に出会え、お迎えできたときはとても嬉しいもの。
この一年は、近場で個展をされない作家さんの器をお迎えできる機会がたくさんありました。
「今日はどの器に盛り付けようかな？」と悩む時間も楽しいひととき。
お気に入りのものを飾っているカップボードは綺麗に整えなくてはと思うので、掃除をするモチベーションアップにも繋がります。
家を建ててからは子どもたちとお菓子作りやパン作りをすることも増え、みんなで一緒に立てるキッチンにして良かったなと思います。
今年は味噌作りにも挑戦してみました。 子どもたちの「私が作ったんだよ！」という気持ちが色々なところで自信に繋がればいいなと思います。
今回でコラム最終回を迎えました。文章を書くことが苦手なので、読み難いところも多かったと思います。ムクリさんには大変お世話になりました。
私のコラムがどなたかの参考になれば嬉しいです。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
家づくりというとどうしても“中のこと”に捕われがちですが、暮らしてみて意外と重要なだと感じる外のこと”も忘れずに考えておきたいもの。大切な家だからこそ、そこから見えるものも好きでありたいですよね。
「窓から空が見えた。四季の移ろいを感じられた。」
些細なことかもしれませんが、家の中からも自然を目にする機会があることで忙しい毎日の中でちょっとだけ立ち止まる時間が持てたり、小さな気付きがあったりするのではないかなと思います。
庭をきっかけにお花を飾るゆとりも生まれて娘さんの将来の夢に繋がっていくなど、何気なくお家で過ごす時間も色々なことに影響していくのかもしれません。
全６回にわたりお話していただいたコラムも、今回が最終回。改めて読み返してみると、「家族にくつろいで欲しい。」「使いやすくするにはどうしたらいいか？」など、家のどこを切り取っても家族みんなが好きな場所であるようにとのkuroさんの思いが込められているように感じました。
kuroさん、ありがとうございました！
（編集：megu）
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