【暮らしのインテリア】緩く空間を区切り、子育て世代にも優しいキッチン〜余白を楽しむ暮らし(drawing_stさん)

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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。


注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。


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箱の中に詰め込んだこだわりと好きなもの


執筆者:st_____.(@drawing_st)さん


前回のコラムでは、家族が集い、子どもたちがのびのびと過ごせるようにと考えた家づくりについてお話しました。


今回はリビングの中央にある独立した「箱型キッチン」について詳しくお話したいと思います。


st_____.さんの過去コラムはこちらよりご覧いただけます。


箱型キッチンのある風景


雑誌やSNSで素敵なお宅のキッチンを拝見していると、ハッと目を奪われるのは開放的なアイランドやペニンシュラキッチンのある家。しかし我が家のキッチンは「箱の中」に入れてしまいました。


主な理由はひとつ。下の子が産まれてからイヤイヤ期が終わるまで、とにかくはちゃめちゃで安全に調理が出来なくなってしまったから。


というのも、以前に住んでいたマンションは壁付けのキッチンだったので、椅子を押しながら進んで来たり、よじ登ろうとしたり。ついにコンロの火加減も触るようになってしまい、本当に困っていたのです。


そこでやむを得ず調理中だけサークルに入ってもらったら、ずっと泣きっぱなし...。それが3食毎日だともうげっそり。 そんなことが続いていたので、お家を建てる時には「そうだ、キッチンを囲ってしまおう。」と思ったわけです。


ただ完全に閉鎖してしまうのではなく、箱の両サイドは家事動線を確保するために回遊できるようになっています。そのお陰で箱の中と言っても意外と閉塞感は無いんですよ。


子どもが小さいうちはベビーガードなどのゲートを設置する事で侵入を阻止していました。 


長時間ひとりでキッチンにこもるのはやはり少し寂しいので、リビングを見渡せるように大きめの窓を付けて貰いました。これで子どもたちやワンニャンズを見ながら安全に調理ができるように。


窓からの眺めはクリスマスツリーを飾っている時期が一番好きな風景です。


家事楽を意識した動線と充実した機能


悲しいかな、ここでも予算の問題が立ちはだかり、結果として至ってシンプルなキッチンを採用しました。


予算が厳しくてもできるだけ妥協はしたくなくて、何度もショールームへ足を運んでは色や取っ手の組み合わせを考えました。 あまりに通っていたのでもしかしたらショールームの方に「また来ている!」と思われていたかもしれません(笑)


キッチンの背面には無印の食器棚を置くことを想定していたので、それに合わせた高さで造作棚を設置してもらいました。


普段使いの食器は右のガラス扉の棚に収まる量だけ。 我が家では後片付けより睡眠時間を確保したくて、丈夫で食洗機OKの北欧食器をメインに揃え、家事の時短になるように。


しかし!いつか子育てがひと段落して自分に余裕ができたら、作家さんの器を愛でる生活がしたいと密かに思い続けています。


 左の無印の棚には子どもたちの学校や幼稚園関連の書類、そして出しておくと猫さんたちに狙われてしまうパンやシリアル、調味料などボトル類のストックなどをしまっています。


箱型キッチンのメリット2つ


箱型にして良かった点は、集中して一気に調理してしまえること。


水や油跳ねなんかも全てキッチン内だけで済むので、キッチンリセット時に壁と床までグルーっとクリーナーを直接スプレーして拭きあげて完了。


面倒臭がりなのに所々で神経質な私には、このスタイルが向いているのかなと思っています。


そして箱型にして良かったと思うもうひとつの点は、 箱の上部分に低予算でロフトを設けられたこと。


家づくり当初、ロフトの上は子どもたちの秘密基地になる予定だったのですが、月日が経つにつれ主人の植物がどんどん増えてきて、今では主人の秘密基地になってしまいました。


温室2つにあやしく光る植物育成ライト、腰水に浸かる謎の植物やヒーターで温められている植物。


枯れているんじゃないの?と聞けば冬眠しているとのこと。え?冬眠!?と耳を疑う様な摩訶不思議な植物たちが所狭しと並んでいます。


このロフトの主である主人は、毎日朝晩いそいそとロフトへ上がり、植物たちを愛でる生活をしています。ロフトで寛ぐ先住猫のマイちゃんも植物たちのパワーに癒されているようです。 


子どもたちの安全を考えて採用した箱型キッチンですが、今では我が家のシンボル的存在でもあり、緩く区切られた空間では家族や動物たちが思い思いの過ごし方ができるようになっています。



家という四角の大きな枠の中にさらに「箱」がもう一つ。小屋組みの屋根と相まって、まるでもう一つのお家のよう。


st_____.さんのインテリアの中でも一際存在感のある箱の中は機能面でも充実したキッチン。無駄なものを削ぎ落としてシンプルにしたことで使いやすいのはもちろん、予算の壁もクリアできるなどいいこと尽くめですね。


キッチンで過ごすことが多い方にとって、自分だけのスペースがあるというのは嬉しいもの。アイランドやペニンシュラキッチンは開放的で空間を区切らない点が売りですが、箱型キッチンの“おこもり感”は個室の感覚も味わえ、リビング側とのちょうど良い区切りにもなっていてとても落ち着けそうです。


中央に設けた窓はピクチャーウィンドウのように暮らしのシーンを切り取って見せてくれる効果も。キッチン側からは家族やワンニャンズの様子が見え、リビング側からみたキッチンの風景もまた素敵です。窓から見える景色でインテリアにも変化があって面白いなと思いました。


st_____.さん、ありがとうございました!

(編集:megu)


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