【暮らしのインテリア】家族がゆるやかにつながる「多彩な居場所」を設けたリビング〜高台に立つ木と白の家で暮らす(maru152さん)

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注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。


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視線の抜け方を意識して広がりを感じる空間に


執筆者:yuri( @maru152 )さん


前回のコラムでは、満足するマイホームを実現させるために私たちが家づくりで心がけたことやこだわりについてお話しました。


今回は、暮らしの中心にある「リビングについて」お話していきます。


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満足度を上げるために


私と夫は、家に求めることの優先順位が全く違っていました。ざっくり言うと、私が「見た目と気分の良さ」、夫が「機能面と収納量」を重視していました。


リビングやダイニングがある1階になるべく予算をかけて、プライベート空間の多い2階はコストを絞るという考え方で家づくりをしたので、リビングは相違する夫婦の希望を全て叶えた場所になっています。結果としてこれが満足のいくマイホームへとつながっていきました。


窓を活用して「内と外」を感じる


我が家のリビング最大の特徴は「北側の借景を生かした大きな窓」。眺望を楽しめる家にしたいというのは、土地を決める時点でも設計士さんと話していたこと。


だからこそリビングの主役は景色。内装も景色を映えさせることをメインに考え、アクセントクロスは一切なしにして白一色。窓枠もロールスクリーンも全て白に統一しました。


リビングに入ったときに窓の外に視線が抜け、自然と景色が目に飛び込んできます。この窓のおかげで空の色や季節感が溶け込む暮らしが実現しました。


大きな窓のすぐ横は3帖ほどの土間スペースになっています。


家づくり当初、室内にいながら外とつながるような家の“内側”であると同時に“外側”でもある場所が欲しいと思っていました。そこで私が思い描いていたのは、リビングに面する長い縁側。ちびまる子ちゃんに出てくるようなほのぼのとした縁側のある暮らしに強く憧れていました。


しかし、私たちが選んだ土地は高台の上。しかも眺めのよい北側はなんと崖。縁側にするとほのぼのどころか命の危険が伴います(笑)それならばと考えたのが、土間を設けるということ。


「外とつながるように」という私の希望を叶えるため、窓を開けると室内の土間と外の土間がフラットにつながるよう設計してもらい、そのおかげで部屋が広く見えるというメリットもありました。


無垢床は、床暖房対応のオークを選びました。絶対に無垢にしたかった私と、絶対に床暖にしたかった夫。どちらの意見も譲れなかったので色々と調べた結果、両方の希望を叶える床材を見つけて採用に至りました。


床暖房対応の無垢は、採用した設備の中でダントツに満足度が高いもの。家族が集まるリビングなので、比較的キズに強いオークにしたのは大正解でした。


ただ木材が固めな分、東北の寒い冬は裸足だと少しヒヤッと感じます。そこで弱めの床暖房を組み合わせることで足元から暖め、且つ無垢の調湿効果も合わさり快適な冬を過ごすことができました。


◯無垢床

・メーカー:チャネルオリジナル


全てが収まる大容量の床下収納


家を建てると決めてオープンハウスにせっせと通っていた時期、たくさんの施工例を見学しながら「収納が少なかった」「収納のことが心配だ」「やっぱり外に大きめな倉庫がないと足りないんじゃないか…」 と、とにかく収納への不安が募りに募っていった夫。


コレクター気質なところがあり集めたものたちを断捨離する気はまるでなかったので、収納の有無や大きさは夫が最も譲れない条件の一つでした。


宝物のように大事にしているものたちを減らせと言うのも酷に思い、間取りづくりの段階で設計士さんには一般的な家よりも収納をかなり多めにして欲しいと伝え、その結果出来たのが床下の大容量収納。


ダイニングキッチンとパントリーの真下に位置する、広さ11帖の収納スペースです。


夫のもの以外にも、季節外のものや子どもが遊ばなくなってきたおもちゃ、使わないものの一時置きやストックなどが収納してあります。


普段は見えないところに気兼ねく収納できることがこんなにも快適だとは思いもよりませんでした。リビングからもアクセスしやすく、すぐに必要なものが取りに行けるのもとても便利です。


思い思いの時間を過ごす場所


気分重視の私がリビングで気に入ってるところ、それは「多彩な居場所がある」ことです。


まずソファがある無垢床の部分、ここはゴロゴロくつろぐ場所。2階の採光窓からやわらかな光が注ぐように天井がスノコ状になっているのがこだわりポイントです。


そして大きな窓と真上にある吹き抜けのおかげでとても開放的な土間は使い方も多岐にわたり、かなり重宝している大好きな場所です。


窓に向かって椅子に座り、空を眺めたりゆったり本を読んだり。椅子をどかして夫がスニーカーや植物のお手入れをしたり、家具を組み立てたり、子どもが工作をすることも。


ダイニングに上がるところの階段は、ベンチとしても使っています。子どもたちはよくここを机と椅子のように使ってお絵かきをしたり、本を読んだり。


ここのベンチは収納も兼ねていて、日々使う通勤用のバッグやランドセル、幼稚園かばんなどを収納しています。


元々私と夫にはそれぞれの趣味があり、お互いに趣味の時間をとても大切にしています。そして子どもが大きくなるにつれ、常に家族でくっついてもいられなくなるでしょう。


家族の居場所がたくさんあるおかげで、個々の時間を大事にしながら家族がゆるやかにつながることができる。ときにはべったりくっついて、ときには程よい距離感でそれぞれが好きに過ごせるこのリビングをとても心地よく感じています。


この「多彩な居場所がある」「家族がゆるやかにつながる」というのは、家づくりのテーマにもしていたことで、リビング以外にも意識して取り入れています。


次回以降にも大きな要素として出てくるので、ぜひ楽しみにしていただけると嬉しいです!



家づくりにおいて、家族と求めているものや譲れないことが違ったというお話をよく耳にします。どうやって解決するか一番多いパターンは、誰かが何かしら我慢して譲ったり意見を飲み込んだり...。この先何十年も暮らすかもしれない家で「ここは本当は〇〇が良かったのに」と思いながら過ごすのはなんとなく切ないですよね。


yuriさんご夫婦も直面した優先順位と価値観の違い。しかしそこでお互いが我慢するのではなく、生活の中心となるリビングに全てを注ぎ込んで他はコストを抑えるという方法で、それぞれが求めた「見た目・気分の良さ・機能面・収納量」その全てが収まったまさに理想の家が完成しました。信頼できる設計士さんの提案力と技術も相まって本当に満足度の高い家づくりができたのですね。


ご主人が熱望した大容量の収納も、床下に設けたことでyuriさんが重視した見た目の良さも兼ね備えたとても使いやすい場所。趣味のものを思いきり楽しめる場所があるなんて羨ましい限りですよね〜!家づくりの際に感じたワクワクや夢が実現した暮らしは家族みんなが幸せになるのだなとなんだかほっこりしました。


土間やスキップフロアの階段など、空間を緩く区切ることで家族が違うことをしていても同じ空間で気配を感じられるというのもとても素敵だなと思いました。


私もひっそり自分だけの空間が欲しいと思いつつ、完全にこもってしまうのは寂しいと思うタイプで、時々家族に話しかけたりしながら一人の時間も確保したい(笑)だからこそ様々な使い方ができる多様性のあるリビングに憧れます。


家族がどんな生活を送りたいか日常の様子を具体的に想像し、みんなが快適に家時間が過ごせるような家づくりができたら、更にマイホームが愛おしく感じるのだろうなと思います。 yuriさん、ありがとうございました!

(編集:megu)


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