【暮らしのインテリア】その時々の暮らしや好みに合わせて、フレキシブルに使えるキッチン背面〜仕切りのないゆるく繋がったおうち(olney.03さん)

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作り込まずにラフに仕上げた柔軟な収納空間


執筆者:tomo(@olney.03)さん


前回のコラムでは、コストカットの対象となったキッチンまわりについてお話ししました。今回は、前回に引き続きキッチン背面について詳しくお話したいと思います。


tomoさんの前回までのコラムはこちら

思い切ってオープン棚の見せる収納を採用 


キッチン背面収納は、壁一面に可動棚を設置したオープン収納。作り込まずシンプルで簡単な仕上げにしたことで、コストカットはもちろん、その時々の暮らしや好みに合わせて気軽に模様替えできる柔軟な収納に。


正直暮らしてみるまでは、丸見えだといつも綺麗にしておかないと…とか、ごちゃっとして生活感が出るのが嫌だなぁ…などと、あまり前向きに考えられないこともありました。


でも、暮らしていく中で使い勝手のいいように工夫していくうちに、だんだん収納自体も楽しめるように。思い切ってオープン収納にしたことで、収納に対する考え方も変わってきました。


綺麗にしまい込むと、一見はスッキリと片付いたように感じますが、使いたいものが出し入れしにくかったり、どこに何があるかわからなくなったり…。


その点オープン収納は丸見えなので、とにかくどこに何があるか一目瞭然。隠してしまうとせっかく買っても使わないままになったり…。意外と、見せながら収納するスタイルが私には合っているかもと感じています。


見せながら快適に使うための工夫と自分なりのルール


毎日使う場所なので、使い勝手はとても大切。できるだけストレスのないように以下の点を心がけています。


◯詰め込みすぎず、余白のあるほどほどのボリュームに


日常使いのスペースなので、ついついものが増えがち。手に取りやすく使い勝手のいいよう、ある程度の余白がキープできるよう意識しています。手がサッと入って奥のものもスムーズに出し入れできるよう、器は重ねすぎず高さを抑えるように。


◯生活動線や使う頻度で配置を決める


どこに何があれば便利か、使っていくうちに徐々に全体の配置が定着するようになりました。動線や使用頻度に合わせて収納すると、ちょっとした日常の動きもスムーズに。


我が家はキッチンとダイニングテーブルが横並びのレイアウト。そのちょうど背面にあるので、動線的にも使いやすいです。ざっくり分けて左のキッチン側には主に食器やキッチン家電を、右奥には日用品や書類、事務用品などを収納。


日常使いの使用頻度の高いものは、ちょうど手にしやすい場所に配置。季節によっても使う頻度が変わるので、その時々で配置を変えたりもします。


◯定位置は決めつけすぎず、気分によって入れ替えも楽しむ


大まかな所定の位置を決め、ちゃんと元に戻す作業は実践しつつ、その時の気分で並び替えることもしばしば。この時ついでに掃除も。普段からのちょこちょこ手入れで、大掃除も不要になります。


◯生活感の出るものは見えないように収納


ごちゃつく生活感の出るものは死角に置いたり、隠して収納したりしています。食品ストックや細々した日用品などは、お気に入りのカゴや箱の中にざっくりと。これだけで見え方も空間の雰囲気も、ずいぶん変わるように感じます。箱ごとサッと移動でき、掃除もしやすいです。


◯仕舞い込まずにどんどん使う


見せる収納のおかげで、ひとつひとつにちゃんと目が行き届くように。奥にしまい込んでしまい、せっかくのものも使わずじまい…なんてこともなくなりました。


生活の中でどんどん使うことで、より愛着も湧いて結果的にものを丁寧に扱うようになりました。


◯実用的とお気に入りに絞る


使わないものを置いておけるスペースもないので…、普段使いの実用的なものと気分の上がる特別なものだけを厳選して置き、シーンに合わせて使い分けています。


大きく分けてこの2種類で事足りるので、それ以外は思い切って手離すように。中でも使い道のあるものは、気に入っていただける方に譲るようにしています。


日常使いの貴重な収納場所なので、どうしても生活感が出てごちゃっとしがち。毎日使って目にする場所だからこそ、使い勝手も見た目も心地いい、気分の上がるような場所になればと思っています。


あれこれ集約したL字型の可動棚収納スペース


限られた貴重な収納スペースなので、キッチン周り以外のものも雑多に収納しています。


少しでも多く収納できるよう、L字型の壁面収納に。可動棚のメリットは自分たちの好きな高さに調整できる点。使い勝手のいい配置をイメージしながら自分たちで棚板を取り付けました。


予算の関係で棚板は工務店さんのストック木材を支給していただきました。今後、棚板の厚みや色、素材など違った雰囲気に模様替えしたい時も大掛かりな工事は不要なので、比較的手軽に雰囲気が変えられるのも可動棚のありがたいところ。


◯手前と奥の2段階に分けた棚下収納


幅の割に奥行きのあるスペースなので、貴重な収納スペースを有効活用できるよう奥のスペースもしっかり活用しています。


奥のものも取り出しやすいように、手前には移動が楽ちんなキャスター付きのワゴンやキャビネットを使用しています。


奥には使用頻度の低い電動工具や季節家電、BBQコンロなどを収納。ワゴンには、お酒やコーヒーなどドリンク類のストックを主に。重たいビン類をたくさん置いてもキャスター付きなので、簡単に移動でき掃除もしやすいです。 


棚下には空き缶やペットボトルなどの分別用ゴミ箱、お米と猫フード用に大小の琺瑯容器を使い分けて収納。ゴミ箱の上は、ごはんやおやつをおねだりするタラちゃんの定位置です。


◯死角になっている右奥の収納


リビングから死角になっている右奥には、書類や事務用品、身の回りの細々したものを収納。

段ごとに書類用の箱や文具類用のツールボックス、控え中の花器類などを置いています。アクセサリーやフレグランスなどを置いて、ちっちゃなおめかしコーナーのような自分専用スペースも。



2段目は立ったまま作業するのにちょうどいい高さなので、手前の空いたスペースを使ってちょこっとメモを書いたり書類をざっと整理したり、作業台としても使っています。


棚下のキャビネットには書類や郵便物、文具や薬、化粧品のストック、ハンカチやポーチなど散らかりやすい細々したものを引き出し別に分類して収納しています。


スッキリ見せるための設計段階からの工夫


◯冷蔵庫専用のスペースを確保


ボリュームもあって生活感の出る冷蔵庫は、壁の内側にちょうど収まるよう専用スペースを設けてスッキリと。


◯使い分けできるハイドアの引き戸


来客時などスッキリ見せたいときは、引き戸をすべてクローズに。閉め切ってしまえば、壁との一体感や統一感が出てスッキリ。色も壁に合わせて塗装していただきました。


部分的に閉めて隠したいところの死角や壁代わりのような役割も。普段は開けっぱなしで使うのがほとんどですが、いざという時の心強い存在。用途に合わせて使い分けでき、オープン時とクローズ時で違った雰囲気を楽しめるのも気に入っています。


◯リモコン類はまとめて隠す


普段は目に付かないよう、引き戸の内側にまとめて設置。インターホンや給湯器のリモコンって結構大きくて、さらにまとめると存在感もあります。目立たないところに隠して設置したことでとてもスッキリしました。


あまり細かく作り込まずにラフに仕上げたおかげで、結果的に使い勝手のいい自由に入れ替えできる柔軟な収納空間になりました。


思い切ってオープン収納にしたおかげで、自然と整理する習慣も身に付きました。見せることでインテリアのような楽しみ方も。見せる収納がきっかけで、ものをスッキリと丁寧に扱うようになったのはとても嬉しい変化です。


グレーを基調としたtomoさんのおうちのキッチンまわりは、スタイリッシュな見た目と落ち着きを感じる素敵な空間でした。


キッチン背面を可動棚にしたことで、使い勝手も柔軟に。ちょっと変えたいな〜なんて時もすぐに柔軟に対応できるのが可動棚のいいところですよね。ある程度の余白を持たせたり、カゴや箱を使って生活感を隠したりと、オープン収納の見せ方にも工夫がなされていました。


器や雑貨など大きさや形が違うものがたくさん並んでいるはずなのに、ごちゃつき感を感じさせず、また置いているものひとつひとつがお洒落なので、ショップのディスプレイように見えますね。


用途によって開閉の使い分けができる引き戸のハイドアも、壁と同色のグレーの色味や質感の効果もあってなのか、閉めていても壁のように溶け込んでいて、ドアっぽさが出ていない雰囲気が個人的に好きでした。いざと言う時に閉めて使える扉の存在は、やっぱり心強いですね!


我が家のキッチン背面にも、扉を開けたままにはしておけない可動棚付きのパントリーがあるので(笑)、tomoさんのようなセンスある収納空間を目指して見直したいと思います。


tomoさん、ありがとうございました!

(編集:maki)


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