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職と住が混ざり合う暮らし
我が家は、自宅兼主人の設計事務所の職住一体の住宅です。これまで住の部分についてお話しさせていただいたので、最終回は職の部分である主人の仕事スペースについてご紹介したいと思います。
saeさんの前回までのコラムはこちら
スペースを有効に使うために発想を変えて
家づくり当初は、
『仕事場は作業スペースと打ち合わせスペース、収納とで最低これくらいスペースが欲しい…』
『じゃあリビングダイニングが狭くなるね…』
『もう少し作業スペースを狭くしようか…』
などと、職と住のスペースの取り合いをしていて、限られた土地の広さでどちらも理想の空間を作るのが難しく、なかなか計画は進みませんでした。
ある日、そもそもこどもは幼稚園、私も仕事に行くので、昼間は主人1人で誰も使っていない住のスペースがもったいないなぁと思い始め、発想を変えて1階全体を仕事場でもあり住居スペースにしよう!となりました。
働き方においても、自宅で働くのでONとOFFをきっぱり分けるのはそもそも難しい…。
そのため、自分のリズムに合わせて仕事をしたり休んだり、『職と住が混ざり合う暮らし』ができるような家でありつつ、気分によって窓際だったり、集中したい時なんかには落ち着く籠れる場所だったりと、座る場所・テーブルになる場所を色んな所にたくさん作れるようにしたいという希望がありました。
それもただのテーブルやベンチではなく、それぞれを囲われた空間にしてやんわりエリアを分けたかったことから、我が家の特徴でもある四角い木枠の案が出ました。
気分や仕事内容に合わせて。四角い木枠の役割
メインで使っているのは書庫とダイニング間の枠(幅3m×奥行き1.4m)で、我が家の中で一番大きなテーブルです。書庫側からは普通のテーブルの高さで、ダイニング側からはカウンターの高さになります。
主人はメインPCがあるので大体ここにいることが多いのですが、ちょっと煮詰まるとPCの向きを変えてダイニング側から仕事をする時も。
私もPCを使う時や何か作業する時に使ったり、息子も仕事する主人の隣で絵を書いたり勉強をしたりと、毎日のように使っています。
このように、ここは使用頻度も高く散らかることが多いので、テーブルの中央にカーテンを設けて来客の際などは閉じて隠してしまえるようにしました。
また、横に突っ張っている角パイプにはコンセントが仕込んであるので、作業に合わせてクリップライトを好きな位置に移動させてフレキシブルに使えるようになっています。
窓辺の枠では、プランを考えたりカットサンプルを並べて自然光で見て確認したり、リビングダイニングの間の枠では寝転がって考えごとをしたり、本棚の枠では雑誌を見たり模型を作ったり。
1階全体を、気分や仕事内容に合わせて自由に使って仕事しているようです。
壁一面を本棚にした書庫
仕事用の収納については、書庫の壁一面を本棚にして沢山あるカタログや雑誌を収納しています。ダイニング側から見た時に枠越しに映えるように、ここだけは背面を白ではなくグレーに塗装しています。
また、細々した文房具のストックなどは一番下段の扉収納の中に入っていたり、プリンターや電話などはダイニング側から見えない奥まった場所にまとめて置いて、ゴチャつくものは表に出ないようにしたのもこだわりのひとつです。
その他にサンプル類は窓枠横の収納にまとめていて、ここに収まりきらないものや模型材料は小屋裏収納に置いています。
職と住のスペースを分けずに共有することにした我が家ですが、今のところ大きく困ったことは無く、一番懸念していた職のもので住が占拠されたりということも収納をしっかり設けたおかげで大丈夫なようです。
強いて言えば、ダイニングテーブルをお客様との打ち合わせテーブルとしても使うので、こどもの食べこぼしが残っていないかヒヤヒヤするくらいです。
主人が仕事をしながら息子の勉強を見たり、息子が主人の仕事に興味を持って話しかけたりする姿がとても微笑ましく、計画当初に目指していた働きながら暮らす・暮らしながら働く『職と住が混ざり合う暮らし』ができているのかなぁと住んでみて改めて思いました。
設計士さんでもあるご主人の建築設計事務所兼自宅になっている、職住一体型のsaeさんのおうち。仕事のスペースと暮らしの住居スペースを切り分けずに共有することで、職と住どちらにおいても上手くバランスの取れた空間になっていました。
使っていないスペースがあるのはもったいない…そこをせっかくなら有効活用するという発想の転換が、個性のある面白い空間設計にもつながっているのだな〜と思いました。
特徴でもある木枠がたくさんの役割を担ってくれていて、おうちのあらゆる場所で雰囲気を変えながら楽しめるのも気分転換になって良いですね♩
今回でsaeさんのコラムは、最終回となりました。saeさんのおうちの魅力はなんと言っても、思いつきもしないような新しい発想や創造力、センスのある空間設計。
シンプルで落ち着きはあるのにスタンダードとは違った斬新さや遊び心も含まれていて、空間を楽しむことやワクワク感を大事にされている家づくりが素敵でした。
こんな風になっているんだ〜!こんなことができるんだ〜!と、今までに見たことのないデザインやアイデアを知るたびに感激しながら、毎回コラムを編集するのがとても楽しかったです。
ご主人の設計で、もう一度おうちを建てたくなってしまいますね。笑
saeさん、たくさん執筆していただきありがとうございました!
(編集:maki)
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