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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点もたくさんあると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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限られた予算やスーペースの中で、家族の暮らし方を考えた仕組みづくり
前回のコラムでは、夫婦共に在宅で仕事をしている私たちのワークスペースについてお話しました。
今回は限られた予算やスペースの中で工夫した「快適な生活動線」についてお話します。
のりすけさんの前回までのコラムはこちら
空間をどう活かすかで暮らしやすさが変わる
間取りを考える際、土地の広さや予算の都合で全部が綺麗にまとまるような生活動線は作れませんでした。
我が家の場合、特に玄関周りや洗面は予算を抑えた部分ではありますが、収納の位置や暮らし方を考えることでカバーできています。
暮らしのシーンをイメージし、必要なパーツだけでも整えておくと思いのほか暮らしやすかったり、予想外のことがあっても融通が効いたり。
広さや予算が充分になくても、工夫次第で不便のない家づくりが実現しました。
子どもの帰宅後の動線を考えて
一坪のスペースに作ったシンプルな玄関。普段は夫婦共に家にいることが多いので、出入りの多い子どもたちを中心に仕組みを考えていきました。
子どもたちが帰ってきたら家の中の様子がすぐにわかるように、リビングに続くドアをガラス入りにしたのが少しこだわったところ。
家にいる我々も子どもの帰宅に気付けますし、「ただいま」「おかえり」がすぐに言えるのもいいところだと思っています。
以前のコラムでもお話しましたが、以前住んでいたマンションでの暮らし方が好きで、その生活スタイルをなるべく変えたくないといった思いがありました。
そこで暮らし方は変わらないよう、リビングに勉強道具やランドセルなどを置く収納スペースを設け、 2階には何も持っていかなくていいようにしました。
ランドセルを置いている収納は、ハンガーラックに棚がくっついたようなデザインになっていて、妻と子どもの上着を掛けるのにも活用しています。
勉強道具も普段使うものはアイアンパーテーション後ろのスタッキングシェルフの2コマに集約。
ラタンバスケットに自学用の勉強道具一式と、学校の教科書ノートなども全てここにまとめています。
「2階に上がらずリビングにずっといる環境」をイメージして間取りや収納を配置したので、子どもたちが帰宅後玄関を通って荷物を置き、洗面所で手を洗ってから宿題をしたりくつろいだりといった行動がとてもスムーズに行えています。
ちなみに玄関にはランドセル収納だけでなく、下駄箱に自転車の整備用品の空気入れや油、外で使うホースリールなども収納出来るようにしました。
毎日の洗濯を快適にするための一工夫
洗面室も一坪スペースに洗濯機と洗面台がある、ごく一般的な間取り。
洗面台はハウスメーカー標準仕様のLIXILのものを採用しました。そこにtoolboxのライトとIKEAの取っ手を後付けして少しオリジナリティをプラス。お手入れも簡単で収納力もあるのでとても気に入っています。
キッチン裏の勝手口から外に出たところに小さな物干し場があり、洗濯物は基本的にそこに外干しスタイル。そして天気が悪い日は2階のホスクリーンに部屋干しといったように、天候によって洗濯スタイルを変えています。
洗う→干す→直す(収納する)といった洗濯の一連の動作が一か所で完結しない我が家。設計時にはもしかしたら不便かもしれないとも思いましたが、そこはスペース的にどうにも出来ず...。
無理矢理つくることが出来ないのならば工夫をしようと思い、考えたのが「どこに干しても直す時は楽になる」仕組み。
部屋着収納の位置を「各部屋の中央に設ける」ことで、家事の負担削減を目指しました。
以前は部屋干しでも外干しでも洗濯物を取り込んだ後は各部屋の収納まで持っていくスタイルでしたが、部屋着収納を見直すことでほとんどの洗濯物を一度に直すことが出来るようになりました。
いざ住み始めると当初思っていたよりも物干し場の日当たりが悪く、部屋干しの日が多くなってしまったというのは想定外でしたが、収納場所をすぐ近くに設けたことで乾いた洗濯物を直す作業が外干しより楽になってとても便利です。
このようにメリットもあればデメリットもありますが、あまり負担にならずに過ごせているので結果として今の生活動線に満足しています。
帰宅時や洗濯などの動線が完璧なお家づくりが理想ではありますが、我が家のように土地の広さや予算など様々な要素があって全てを完璧にするのは難しい場合も。
制限があるから諦めるのではなく、家族の暮らし方をイメージして可能な範囲で工夫をすることが「満足できる暮らし」を得るために必要なことなのだと思っています。
毎日家族が行き交い、家の顔とも言える玄関周り。のりすけさんは家族の中でも誰がどのように使うか、普段の生活の様子を考えて最適な収納や仕組みを取り入れることで予算やスペースの問題をクリアにしていきました。
リビングとの境に採用したガラスドアは帰宅した家族の気配を感じられるのがいいととろ。「ただいま」「おかえり」がすぐに言えるってとっても素敵ですし、それでありながら空間はしっかり仕切れて採光もバッチリ、見た目もおしゃれと三拍子揃った優れもの。
実は我が家も一応ガラス戸を採用したのですが、磨りガラスのせいか視界の良さはイマイチ...。そこだけでも透明にしたら、もっと空間も広く感じるのではないかと思ってしまいました(笑)
そして毎日のようにする家事の負担軽減にもつながる生活動線の考え方。つい「洗濯を干す」ところばかりに目を向けがちですが、「収納」を見直すことで洗濯にまつわる全体の家事楽が実現するとは、広い視野で考えることが大切なのだと思いました。
限られた範囲でできる限りの工夫をし、快適な暮らしを模索していくのは新築でなくてもできること。今からでも間に合う、家族みんなが少しでも「暮らしやすい」と感じられるような空間づくりをぜひ参考にしてみてくださいね。
のりすけさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
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