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「暮らしのインテリア」ではすてきなお家やインテリア、整理・収納、お掃除を体現されてる方にフォーカスし、普段インスタグラムでは発信しきれない実体験をコラム形式で配信していきます。
注文住宅、マンション、アパートなどそれぞれ暮らしの中にインテリアがあり、背景には共感する点も沢山あると思います。そんな素敵な暮らしをお届けしていきます。
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「老後も暮らしやすい家」を意識した回遊動線のワンルーム
動線の良さや便利さを兼ね備えた玄関土間
「家づくりでやって良かったことは何か」と聞かれた時、まず一番に思い浮かぶのは、玄関入ってすぐ横にある土間です。
来客には見えない完全プライベートのバックルームのような「倉庫」をイメージした空間にしたくて、塗装壁の一面だけをプラスター仕上げで工務店の社長に塗ってもらいました。
壁にはシューノのハンガーバーを棚にした靴収納を設置しました。見た目の良さはもちろん、靴の汚れなどを気にせずに置けるところもお気に入り。
可動棚になっているので置くものに合わせて高さを変えられるし、収納力も抜群でとても重宝しています。
向かって右側の天井には、上手工作所のコの字型天吊りアイアンバーを採用しました。家づくり当初はアウターなどをちょい掛けしたり、たまには部屋干しをしたりするのに便利かなくらいの気持ちで設けたアイアンバー。
しかしいざ暮らし始めてみると部屋干しスタイルばかりの我が家。日当たりを確保しつつ風通しもいいようにと付けた窓も功を奏し、この部屋干し空間は家づくりの中でも本当につくって良かったとダントツで思う場所になりました。
靴収納の下にはゴミ箱を設置して開いた空間も有効活用しています。
満足感の高い家づくり
間取りをワンルームにしたことや施主支給したアイテムで作ってもらった造作洗面台、ウォークインなどの可動棚のサイズや位置にもこだわってオーダーしたおかげでイメージ通りに収納できているところなど、家づくりで満足している部分は多々あります。
玄関入ってすぐ目の前に設けた和室は頻繁に使う場所ではないのですが、座って家事をしたり荷物を保管したりと何かと便利で、作って良かったと思えるお気に入りの場所。和の雰囲気が落ち着いた空間づくりに一役買ってくれています。
家づくりへの想いがとても強く工務店にはわがままをたくさん言いましたが、いつも快く賛同して私たちのやりたいことを汲みとてくださったからこそ理想通りの家が完成したのだと、今回コラムを書きながら改めて思いました。
後悔ポイントはないのですが、強いて言うならば「収納スペース」についてでしょうか。
私は収拾癖がありハマりだしたらとことんハマる性格。Instagramのお友達の影響もあり、器集めをしたりキッチンツールも増えていったり。「収納スペースがもっとあれば良かったかな」と思う時もあります。
自分でもまさかここまで集めるとは思っておらず(笑 )スペースがあるとものも自然と増えていくので、むしろこのくらいのスペースがちょうどいいのかもしれません。
そして最近は「 溢れてきたら断捨離をしよう」とスイッチを切り替え、器などは特に永く愛用できるものを厳選するようになりました。
シンプルさを追求し老後も暮らしやすい家
飽きがこないように、とにかく「シンプル」を重視した我が家。その中でも天井高だったりライトだったり、細かなところまで私たちのイメージ通りにつくってもらいました。
クロスは使わず塗装壁にし、ジョリパットやモルタル、モールテックスや樹脂モルタルなどを採用するなど、特に素材に関してはとてもこだわりました。
他にもタイルを使ったり、白×グレー×木をベースにした中にアクセントとして黒を挿し色にしたり。パッと見た目で〇〇風なのではなく「本物」だからこそ暮らしていくうちに経年変化と共に味が出てくるような平屋を目指しました。
間取りもしっくりくるまで何度も提案し、最終的にぐるっと一周できる回遊動線のワンルームを採用。それぞれのバランスやサイズ感をじっくり考え、納得がいくものに。
妥協しないもの選び
当時インテリアに関して無知だった私ですが、家づくりをしながら Instagramやネットを徘徊し、ビビッとくるものに出逢えるまで妥協せずに探して少しずつ揃えていきました。
新居完成に向けて家具や家電などの必要なものは全て新しく買い揃える際も「この洗濯機を買うので、ここにこのサイズの棚を作りたい」などと、置きたいもののイメージは私、サイズは数字好きな夫に任せるといったように、インテリアや家電選びと家づくりを夫婦それぞれで分担しつつ並行して つくった箇所もあります。
後は飽きないデザインのものを。せっかくこだわった家だからこそ、中途半端なものは買わないし置かないと決めています。
ものを「足して足して」ばかりでなく、悩んだ時は一歩引いて家という箱の中に合うか、本当に必要かを見極めながら購入する・しないを判断するようにしています。
玄関から入ってぐるっと一周できる平屋の回遊動線に、必要なもの全てが隔たりなくまとまっているワンルーム。暮らしやすさにもこだわりつつ、素材や細部にわたって考え抜かれた家づくりは圧巻でした。
家を大きな「箱」と捉えてそこに置くものも妥協しないという気持ちが暮らしの快適さに繋がり、飽きのこないシンプルさを追求したことで「今も老後も過ごしやすい家」が実現したのだと思いました。
ma-naさん、ありがとうございました!
(編集:megu)
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