【暮らしのインテリア】想いにとらわれず、立ち止まる。憧れのホテルをイメージした洗面室~住みながら完成させる未完成の家(sachi.no_sukeさん)

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洗面スペースへの要望と「想い」にとらわれ過ぎないこと


執筆者:sachi(@sachi.no_suke)さん


リビングにある造作カウンターとキッチンのリノベーションと、「まずは10年先を考える」という我が家の方針がより強固となったことについて前回のコラムではご紹介いたしました。


今回は、そのキッチンの隣にある洗面スペースについて、振り返っていきたいと思います。


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元々ついていた洗面台


既存の洗面台は天井まで大きな鏡になっていて、収納も充実していたのですが、掃除が大変(面倒)そうでしたし、今のわが家にはこれほどの収納はいらないかなぁという印象でした。


ただ位置に関しては、キッチンのすぐ隣で家事動線としてとても便利そうでしたので、元の場所のままでお願いすることにしました。


洗面スペースへの希望


最初の打ち合わせからある程度イメージができていて、以下の内容をプランナーさんにお伝えしました。


・実験用シンクを使いたい

・白のハニカムタイルを使いたい

・壁付け水栓にしたい

・シンク下はオープンにしたい


シンク下をオープンにしたいと思ったのは、こどもの踏み台を収納できるようにしたいと考えていたことからです。洗面台を造作にする場合は、シンク下をオープンにすることでコストをグッと抑えられるそうです。


さらに、色はなるべく白と茶(木にすること)に絞りたいということもお伝えしました。


それは、結婚式を挙げたほど大好きで、何度も訪れていた堂島ホテル(残念ながら今は閉館されています)のお風呂&洗面がその2色で統一されていて、憧れていたからです。


第2回目のコラムでお話したリビングの壁紙を新婚旅行先のホテルと似た色にしたかったように、このこともずっと頭にありました。ホテルで数日間過ごすことで、自分たちにとって何が心地いいのかを知ることができたのかもしれません。


そして、洗濯機の上に1つ棚を作ってもらうこと、ボックス型収納が埋め込まれていた部分を可動棚に変更してもらうこともお願いしました。


プランナーさんからは、最低限の収納スペースが付いた鏡、照明、カウンター下のアイアンバーをご提案いただいて…と、あっという間にプランができたのです。ただ1つ、床材を除いては…。


床問題を通して感じたこと


前回のコラムでもお話したように、本当はキッチンと洗面の床材は、私は一続きでモルタルorタイルにしたかったのですが、「見た目より実用性!」を信条とする夫の猛反対で、断念することになりました。


グレーのPタイルや白の塩ビタイルなどを提案して「色味だけでも」と食い下がりましたが、夫の素足チェック(サンプルに素足で立つ)に合格できず…。結果、現在の床材は定番のクッションフロアになったのでした。


けれど、キッチンと同じく、「夫の言うことを聞いてよかったなぁ」と感じる場面がこれまでに多々ありました。


例えばモルタルやタイルだったら、小さいこども2人を私1人で入浴・着替えさせる時にスリッパを履く余裕はなかっただろうし、こどもたちも滑ってしまっていたかもしれないと…。


振り返ってみると、「せっかくリノベーションをするんだから」という思いにとらわれ、「“普通のリフォーム”“普通の工務店”では使わないものを使いたい」と考えていたところがあったなぁと反省しています。


リノベーションの打ち合わせ期間は、どうしても見た目やデザインに目が向いてしまいがちですが、やっぱり実用性(使い勝手)も大切でした。これからリフォーム・リノベーションを考えていらっしゃる方には、時々少し立ち止まって、ご家族全員で“リノベーション後の生活”をイメージする時間をもっていただけたらなと思います


購入しておいたアイテム


最後に、私たちがインターネットで調べて購入したアイテムについてお話したいと思います。


自分で用意したもので取り付けてほしいものがある場合は、予めプランナーさんに設置したい場所と合わせて伝えておくと、その部分の下地にベニヤ板を貼ってもらえたり、工事中に取り付けるなどの対応をしてもらえます。


会社にもよりますが、工事後にお願いすると「取り付け費用」「出張費用」がかかる場合があるので、事前に聞いておくと安心かと思います。


以下は私たちが実際に用意しておいたアイテムです。


・タオル掛け(toolboxさんで購入。商品名は「手ぬぐいかけ・表打ち」)


・3連フック(千葉工作所と家具屋さんのコラボ商品)※現在は販売されていません


・アイアンバー(上手工作所さんのもの) 

・カウンター&棚板は、すべてパイン集成材+オスモカラーのウォールナット色を着色


今回はキッチン隣にある洗面スペースについてご紹介いたしました。次回は、トイレ&和室についてお話できればと思います。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



sachiさんのコラムの中には毎回のように名言と言いますか、私にとってハッとする言葉があります。今回は「リノベーションするんだからという思いにとらわれ」という部分がそうでした。


コダワリや強い思いって普通に考えたらとてもいいことですが、一方でそれ以外の事が見えなくなってしまったりという弊害もありますよね。せっかくだから!という気持ちにとらわれすぎることの怖さについて考え、改めてフラットに考えることの大切さを実感しました。


そして、ご主人の素足チェックには爆笑してしまいました。ちなみに私の夫も素足チェックも素手でさするチェックもするタイプです(笑)


それにしても新婚旅行先のホテルを取り入れた壁紙に続き、洗面スペースのイメージは結婚式を挙げたホテルだなんて、、素敵過ぎますよね!sachiさんご夫妻の仲の良さがうかがえるエピソードにほっこりしました。


sachiさん、ありがとうございました♩

(編集部:kaori)


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